JRA一覧

2018年のクラシック候補生を確認する(其の弐拾弐)

メイショウテッコン 牡 青鹿毛 2015.4.17生 新ひだか・下屋敷牧場生産 馬主・松本好雄氏 栗東・高橋義忠厩舎

メイショウテッコン(2015.4.17)の4代血統表

マンハッタンカフェ
青鹿毛 1998.3.5
種付け時活性値:0.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
サトルチェンジ
黒鹿毛 1988.4.2
Law Society
黒鹿毛 1982.2.16
Alleged 1974.5.4
Bold Bikini 1969.4.11
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
★Luciano 1964
Suleika 1954
エーシンベロシティ
黒鹿毛 2005.1.30
仔受胎時活性値:0.25

Lemon Drop Kid
鹿毛 1996.5.26
種付け時活性値:0.00
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Charming Lassie
黒鹿毛 1987.3.6
Seattle Slew 1974.2.15
Lassie Dear 1974.5.2
バーモントガール
鹿毛 1997.5.9
仔受胎時活性値:1.75
ミシエロ
鹿毛 1990.4.7
種付け時活性値:1.50
Conquistador Cielo 1979.3.20
My Inheritance 1982.5.26

Raging Apalachee
黒鹿毛 1988.4.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

★Apalachee
鹿毛 1971.2.8
種付け時活性値:0.00
Fagers Charisma
黒鹿毛 1976.2.25
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5>

メイショウテッコン(2015.4.17)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
マンハッタンカフェ
(Halo系)
★Lemon Drop Kid
(Mr. Prospector系)
ミシエロ
(Mr. Prospector系)
Apalachee
(Round Table系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ミシエロ
(Nodouble)
4.75 or 2.75 大伯父Artax
(No. 14-a)
2番仔
(不受胎後)

2018年の第67回ラジオNIKKEI賞(GIII)。福島競馬場開場100周年にして、通算200回目の重賞施行になったという記念の一戦。JRAの3歳限定重賞で唯一のハンデ戦を制したのは、出走13頭中トップハンデタイとなる56kgを背負った2番人気馬、メイショウテッコン。道中は掛かりどおしに見えましたが、3番手から抜け出すと、直線で猛追して来た1番人気のフィエールマン(2015.1.20)を半馬身抑えたところが決勝点でした。メイショウテッコン、その馬名意味は「冠名+鉄魂」。今年1月の梅花賞で1着になった際に騎乗された武豊騎手が「気性が若いけど、能力はある」と述べられた素質馬、鉄の魂を持って、秋には第79回菊花賞(GI)の主役を目指すのではないでしょうか。

メイショウテッコンは、上記のとおり「★マンハッタンカフェ×★Lemon Drop Kid×ミシエロ×★Apalachee」という、4代血統構成のうち3系の父がミニモの遺伝を与えているという、0の理論的良馬です。ただ、生まれ日からは母父Lemon Drop Kidが母エーシンベロシティに対しては、2.00を与えているやも知れません。ともあれメイショウテッコン、SS0化、母エーシンベロシティが不受胎後の仔という背景もあり、気になる存在です。

では、以下にメイショウテッコンの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Raging Apalachee 1988.4.19 不出走
|Artax 1995.3.29 7勝 ブリーダーズカップ・スプリント(米GI) ヴォスバーグS(米GI) カーターH(米GI) サンフェリペS(米GII) フォレストヒルズH(米GII) サンタカタリナS(米GIII)ほか
|バーモントガール 1997.5.9 1勝
||エイシンヴァイデン 2002.2.20 4勝 野路菊S(OP) フェニックス賞(OP)
||エーシンベロシティ 2005.1.30 13勝
|||メイショウテッコン 2005.4.17 (本馬) ラジオNIKKEI賞(GIII) 白百合S(OP)

米国から日本で継承されている14号族a分枝系。メイショウテッコンの大伯父Artaxは上図のとおり、米国のGレース6勝、その内GI3勝という名短距離馬で、1999年のエクリプス賞最優秀短距離馬に選出されました。

*

グリム 牡 芦毛 2015.4.28生 新ひだか・服部牧場生産 馬主・(株)カナヤマホールディングス 栗東・野中賢二厩舎

グリム(2015.4.28)の4代血統表
ゼンノロブロイ
黒鹿毛 2000.3.27
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ローミンレイチェル
鹿毛 1990.4.18
マイニング
栗毛 1984.4.4
Mr. Prospector 1970.1.28
I Pass 1978.4.8
One Smart Lady
鹿毛 1984.5.3
Clever Trick 1976.3.10
Pia’s Lady 1971.4.11
ブランシュネージュ
芦毛 2002.5.5
仔受胎時活性値:1.00
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
種付け時活性値:1.00
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
テスコボーイ 1963
アンジエリカ 1970.3.29
サクラハゴロモ
鹿毛 1984.4.13
ノーザンテースト 1971.3.15
クリアアンバー 1967.5.8
フックライン
芦毛 1993.3.20
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
シャーディー
鹿毛 1986.5.20
種付け時活性値:1.50
★Danzig 1977.2.12
Unfurled 1974.4.3
Hooked Bid
芦毛 1983.3.13
仔受胎時活性値:0.25
Spectacular Bid
芦毛 1976.2.17
種付け時活性値:1.50
バーブスボールド
黒鹿毛 1978.4.27
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

グリム(2015.4.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゼンノロブロイ
(Halo系)
サクラバクシンオー
(Princely Gift系)
シャーディー
(Danzig系)
Spectacular Bid
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゼンノロブロイ 4.25 or 2.25 曾祖母の仔に豪GI2勝馬
(No. 17-b)
6番仔
(5連産目)

2018年の第10回レパードS(GIII)。気合を付けた逃げで主導権を握った5番人気のグリムと内田博幸騎手。後続を引き連れての逃げで上手く平均ペースを作れたのか、直線で外から10番人気のヒラボクラターシュ(2015.3.16)と福永祐一騎手が脚色良く抜き去るのかと見えたところでグリム、二の脚三の脚を繰り出して最後は「クビ」だけ先んじていました。サスガに青竜S(OP)の勝ち馬、見事な粘り勝ちでした。

グリムの馬主である(株)カナヤマホールディングスは、2015年生まれ世代ではカシアス(2015.3.27)グレイル(2015.3.7)カツジ(2015.4.27)に続いてグリムが4頭目のJRA重賞勝ち馬となりました。他にもシャルルマーニュ(2015.3.1)、シヴァージ(2015.3.27)などがおり、豊作と言える世代です。「黒、緑星散、袖緑縦縞」の勝負服、駿馬たちがターフやダートを駆けています。

では、以下にグリムの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Hooked Bid 1983.3.13 1勝
|カーフィリィ 1992.2.2 2勝
||ホワイトハピネス 1997.4.19 5勝 京都大賞典(GII)3着
|フックライン 1993.3.20 1勝
||ブランシュネージュ 2002.5.5 4勝
|||グリム 2015.4.28 (本馬) レパードS(GIII) 青竜S(OP)
|Miss Marbles 1996.10.28 2勝
||Smile of Desire 2004.10.25 1勝 VRCサラブレッドブリーダーズS(豪GIII)3着
|||Vo Heart 2010.8.29 6勝 BRCシャンペンクラシック(豪GII)
|Magical Miss 1998.9.2 4勝 VRCオークス(豪GI) コーフィールド1000ギニー(豪GI) メムシーS(豪GII)ほか

米国から日本、豪州で継承されている17号族b分枝系。グリムの曾祖母Hooked Bidの仔であるMagical Missは、上図のとおりVRCオークス、コーフィールド1000ギニーと豪州GI2勝の名牝です。なお、グリムの高祖母がバーブスボールドということで、シーキングザパール(1994.4.16)&シーキングザダイヤ(2001.3.1)母仔とも同牝系ですね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


2018年のメシドール賞(仏GIII)の勝ち馬-ジェニアル(2014.2.7)-

ジェニアル 牡 鹿毛 2014.2.7生 千歳・社台ファーム生産 馬主・(株)キーファーズ 栗東・松永幹夫厩舎

ジェニアル(2014.2.7)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
サラフィナ
鹿毛 2007.4.19
仔受胎時活性値:1.50
Refuse To Bend
鹿毛 2000.3.17
種付け時活性値:1.50
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Market Slide
栗毛 1991.4.13
Gulch 1984.4.16
Grenzen 1975.4.28
Sanariya
黒鹿毛 1996.3.22
仔受胎時活性値:0.50
Darshaan
黒鹿毛 1981.4.18
種付け時活性値:1.50
Shirley Heights 1975.3.1
Delsy 1972.3.20
Sanamia
鹿毛 1987.2.15
仔受胎時活性値:2.00
Top Ville
鹿毛 1976.4.5
種付け時活性値:0.50
Santalina
栗毛 1974
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>

ジェニアル(2014.2.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Refuse To Bend
(Sadler’s Wells系)
Darshaan
(Mill Reef系)
Top Ville
(Dante系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Refuse To Bend
(Market Slide)
5.00 母が仏GI3勝馬
(No. 8-f)
初仔
(流産後)

*


2018年のメシドール賞(仏GIII。メゾンラフィット芝1600m)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ジェニアル 牡4 58 武豊 1:37.62 松永幹夫 3
2 4 Jimmy Two Times 牡5 58 Mickael Barzalona 1/2 A Fabre 1
3 3 Zalamea 牡5 58 Eddy Hardouin 1 1/2 Carina Fey 4
4 2 Taareef 牡5 58 Christophe Soumillon 短アタマ J-C Rouget 2

2018年のメシドール賞。日本から遠く離れた仏国のメゾンラフィット競馬場にて、ジェニアル、その能力を見せ付けました。母は仏GI3勝の名牝サラフィナ、その血のなせる業なのでしょうか。母方の血統による馬場適性、欧州における父ディープインパクトの絶対数の少なさ、そしてまったく違うハーレムに身を置かれたことによる精神的なリフレッシュ。様々な要因が重なって、ジェニアル。「天才的な(伊)」という意味の名前を戴いた4歳牡馬が、平成の天才の手綱に応えた、見事な仏GIII制覇。挑戦することの大切さを、改めて思いました。本当におめでとうございました。

*

では、以下にジェニアルのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Sanariya 1996.3.22 0勝
|Sanaya 2003.3.26 4勝 サンタラリ賞(仏GI)2着ほか仏GIII2着3回仏GIII3着1回
|Sanjida 2005.4.1 1勝 ペネロープ賞(仏GIII)3着 クレオパトル賞(仏GIII)3着 コンデ賞(仏GIII)3着
|サラフィナ 2007.4.19 6勝 ディアヌ賞(仏GI) サンクルー大賞(仏GI) サンタラリ賞(仏GI) フォワ賞(仏GII) コリーダ賞(仏GII)ほか
||ジェニアル 2014.2.7 (本馬) メシドール賞(仏GIII)
|Sandagiyr 2008.5.1 3勝 ファイアーブレイクS(UAE・GIII)

欧州でアガ・カーン殿下の手により継承されている8号族f分枝系。ジェニアルの近親の最高の活躍馬は、前出の母サラフィナ。第162回ディアヌ賞、第103回サンクルー大賞、第50回サンタラリ賞、フォワ賞、コリーダ賞と仏グループレース5勝のほか、第119回ガネー賞(仏GI)2着、第89回凱旋門賞(仏GI)3着、第105回ヴェルメイユ賞(仏GI)3着もある名牝です。なお、サラフィナの主戦はクリストフ・ルメール騎手でした。

*

ジェニアル、メシドール賞の勝利により、このあとの進路は8月12日に行われる第97回ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)ということ。ジャック・ル・マロワ賞と言えば、20年前の第77回をタイキシャトル(1994.3.23)が制しています。果たして、日本調教馬による2回目のジャック・ル・マロワ賞制覇となりますでしょうか。ジェニアル、その冒険の行く末や如何に。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<参考WEB>


第20回ジャパンダートダービー(JpnI)の勝ち馬-ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)-

ルヴァンスレーヴ 牡 鹿毛 2015.1.26生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 美浦・萩原清厩舎

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の4代血統表
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.75
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
★Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
マエストラーレ
鹿毛 2006.1.12
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
オータムブリーズ
鹿毛 1998.2.18
仔受胎時活性値:1.75
ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.12
種付け時活性値:1.25
★Woodman 1983.2.17
Fall Aspen 1976.3.9
セプテンバーソング
鹿毛 1991.5.5
仔受胎時活性値:1.50
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.75
ダイナフエアリー
鹿毛 1983.4.30
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Hail to Reason4×5>

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリクリスエス
(Roberto系)
ネオユニヴァース
(Halo系)
ティンバーカントリー
(Mr. Prospector系)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シンボリクリスエス
(Kris S.)
7.00 or 5.00 高祖母が重賞5勝馬
(No. 9-f フアンシミン系)
2番仔
(不受胎後)

*

第20回ジャパンダートダービー(JpnI。大井・ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ルヴァンスレーヴ 牡3 56 M.デムーロ 2:05.8    36.5 490
[+2]
萩原清 1
2 14 オメガパフューム 牡3 56 川田将雅 2:06.1 1.1/2 37.3 453
[+7]
安田翔伍 4
3 3 グレートタイム 牡3 56 C.ルメール 2:06.1 クビ 37.1 482
[+12]
藤原英昭 3
4 2 クリスタルシルバー 牡3 56 的場文男 2:06.1 クビ 37.3 476
[-4]
村上頼章 8
5 9 テーオーエナジー 牡3 56 岩田康誠 2:06.3 1 38.0 505
[+1]
宮徹 5

2018年の第20回ジャパンダートダービー。2015年生まれ世代の2歳ダート王者は、3歳でもダート王者でした。圧巻のマクリ勝ち。これで通算6戦5勝、2着1回。ミルコ・デムーロ騎手が騎乗した際は、5戦5勝。ただ、それでもまだまだパンとしていない、緩さが残るという、ルヴァンスレーヴ。彼が本物になった時の強さ、果たして、いかばかりか。ダイナフェアリーの玄孫、その未来に幸多からんことを。

さて、ルヴァンスレーヴの最優性先祖である父シンボリクリスエスは、現役時代に8勝を挙げ、その主な勝ち鞍に天皇賞・秋(GI)2回(第126回&第128回)、有馬記念(GI)2回(第47回&第48回)、神戸新聞杯(GII)、青葉賞(GII)と重賞6勝。シンボリクリスエスの最初のGI制覇となった2002年の第126回天皇賞・秋は、鞍上の岡部幸雄騎手にとっては、最後のGI勝利でした。また、引退レースとなった2003年の第48回有馬記念が圧巻で、2着のリンカーン(2000.3.18)に9馬身差、中山芝2500m2分30秒5のレコード勝ちでした。そんなシンボリクリスエスは、3歳時4歳時共に天皇賞・秋1着、ジャパンカップ(GI)3着、有馬記念1着と図ったように同じ結果を辿り、2002年と2003年と連続してJRA賞年度代表馬に選出されました。2年連続の年度代表馬選出は、冠名「シンボリ」の大先輩であるシンボリルドルフ(1981.3.13)以来の偉業でした。

2003年の第48回有馬記念。シンボリクリスエス、強い。ゴール後、さもありなんと、耳がピンと立っています。そんなシンボリクリスエスの代表産駒には

  1. エピファネイア(2010.2.11)
    →ジャパンカップ、菊花賞(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)ほか。母は言わずと知れたシーザリオ(2002.3.31)
  2. サクセスブロッケン(2005.5.5)
    →フェブラリーS(GI)、東京大賞典(JpnI)、ジャパンダートダービー(JpnI)ほか
  3. ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)
    →本稿の主役。ジャパンダートダービー、全日本2歳優駿(JpnI)、ユニコーンS(GIII)
  4. ストロングリターン(2006.5.26)
    →安田記念(GI)、京王杯スプリングC(GII)ほか
  5. アルフレード(2009.4.11)
    →朝日杯フューチュリティS(GI)ほか
  6. サンカルロ(2006.2.5)
    →阪神C(GII)2回、ニュージーランドT(GII)、阪急杯(GIII)ほか
  7. ランフォルセ(2006.3.28)
    →浦和記念(JpnII)、ダイオライト記念(JpnII)、マーチS(GIII)、佐賀記念(JpnIII)ほか
  8. アプレザンレーヴ(2006.3.13)
    →青葉賞(GII)ほか
  9. アリゼオ(2007.3.12)
    →毎日王冠(GII)、スプリングS(GII)ほか
  10. ミトラ(2008.4.11)
    →金鯱賞(GII)、福島記念(GIII)ほか
  11. ユールシンギング(2010.4.25)
    →セントライト記念(GII)、新潟大賞典(GIII)
  12. ショウナンラグーン(2011.2.23)
    →青葉賞

等を始めとして活躍馬を送り込んでいます。クラシックホース、ダートの強豪、古馬マイル王、2歳王者など、多様な産駒が見られますね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第41回帝王賞(JpnI)の勝ち馬-ゴールドドリーム(2013.4.19)-

ゴールドドリーム 牡 鹿毛 2013.4.19生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・吉田勝己氏 栗東・平田修厩舎

ゴールドドリーム(2013.4.19)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
モンヴェール
鹿毛 2003.5.8
仔受胎時活性値:0.25
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.50
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
スペシャルジェイド
鹿毛 1993.2.16
仔受胎時活性値:0.25
Cox’s Ridge
鹿毛 1974.4.4
種付け時活性値:0.50
Best Turn 1966.5.7
Our Martha 1961.5.7
Statistic
鹿毛 1988.5.6
仔受胎時活性値:1.00
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25
Number
鹿毛 1979.5.5
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Special(♀)4×5、Turn-to5×5、Nijinsky5×5>

ゴールドドリーム(2013.4.19)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
Cox’s Ridge
(Turn-to系)
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゴールドアリュール
(Nureyev)
3.50 or 1.50 母がJpnII3着馬
(No. 5-h)
4番仔
(4連産目)

*

2018年の第41回帝王賞(JpnI。大井ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ゴールドドリーム 牡5 57 C.ルメール 2:04.2    38.7 526
[+12]
平田修 2
2 2 ケイティブレイブ 牡5 57 福永祐一 2:04.3 クビ 38.8 512
[+1]
杉山晴紀 1
3 10 サウンドトゥルー せん8 57 大野拓弥 2:04.6 1.1/2 37.7 476
[-2]
高木登 4
4 6 リッカルド せん7 57 矢野貴之 2:05.2 3 39.4 496
[-4]
佐藤裕太 6
5 8 ヒガシウィルウィン 牡4 57 森泰斗 2:05.2 クビ 38.5 468
[0]
佐藤賢二 9

2018年の第41回帝王賞。若干の出負け加減から、意識的に位置を押し上げて行った2番人気のゴールドドリームとクリストフ・ルメール騎手。向正面では内の3~4番手という絶好位。最後の直線では内のゴールドドリーム、外のケイティブレイブ(2013.5.11)の一騎討ちとなり、ゴールドドリームが「クビ」だけ先んじたところが決勝点。ゴールドドリーム、第34回フェブラリーS(GI)第18回チャンピオンズカップ(GI)第30回かしわ記念(JpnI)に続いてのジーワン4勝目を挙げました。

今回の帝王賞でもワンツーフィニッシュを決めた2013年生まれ世代。活きのいい4歳世代、2014年生まれ世代の勢いの影に隠れがちですが、

  1. 第67回川崎記念(JpnI)
    →ケイティブレイブ
  2. 2018年のフューチュリティS(豪GI)
    →ブレイブスマッシュ(2013.3.22)
  3. 第48回高松宮記念(GI)
    →ファインニードル(2013.4.26)
  4. 第157回天皇賞・春(GI)
    →レインボーライン(2013.4.1)
  5. 第30回かしわ記念(JpnI)
    →ゴールドドリーム
  6. 第13回ヴィクトリアマイル(GI)
    →ジュールポレール(2013.5.2)
  7. 第59回宝塚記念(GI)
    →ミッキーロケット(2013.3.3)
  8. 第41回帝王賞(JpnI)
    →ゴールドドリーム

と、2018年度の上半期も2013年生まれ世代の5歳世代が、ジーワンの大舞台でしっかりと気を吐いています。なんだ言いながら、強い世代です。

そんな2013年生まれ世代の旗頭の1頭であるゴールドドリーム。黄金の夢がつむぐ、次の夢にも、幸多からんことを。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第59回宝塚記念(GI)の勝ち馬-ミッキーロケット(2013.3.3)-

ミッキーロケット 牡 鹿毛 2013.3.3生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・野田みづき氏 栗東・音無秀孝厩舎

ミッキーロケット(2013.3.3)の4代血統表
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:0.75
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
マンファス
黒鹿毛 1991.3.23
ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
★Blakeney 1966.3.28
The Dancer 1977.3.31
マネーキャントバイミーラヴ
鹿毛 2006.2.8
仔受胎時活性値:1.50
Pivotal
栗毛 1993.1.19
種付け時活性値:1.00
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev 1977.5.2
Marie d’Argonne 1981.3.21
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene 1980.5.8
Stufida 1981.3.12
Sabreon
鹿毛 1997.5.11
仔受胎時活性値:2.00
★Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.00
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
Sabria
黒鹿毛 1991.4.7
仔受胎時活性値:1.25
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:1.00
Flood
黒鹿毛 1983.4.17
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector3×5、Nureyev4×4、Northern Dancer5×5×5×5>

ミッキーロケット(2013.3.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
Pivotal
(Nureyev系)
★Caerleon
(Nijinsky系)
Miswaki
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Pivotal
(マネーキャントバイミーラヴ)
6.50 母が英GI3着馬
(No. 4-n)
3番仔
(3連産目)

*

2018年の第59回宝塚記念(GI。阪神芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ミッキーロケット 牡5 58 和田竜二 2:11.6    35.8 476
[-4]
音無秀孝 7
2 13 ワーザー せん7 58 H.ボウマン 2:11.6 クビ 35.3 446
[-27]
J.ムーア 10
3 2 ノーブルマーズ 牡5 58 高倉稜 2:12.1 3 36.1 490
[0]
宮本博 12
4 10 ヴィブロス 牝5 56 福永祐一 2:12.1 クビ 36.0 440
[前計不]
友道康夫 3
5 8 ダンビュライト 牡4 58 武豊 2:12.3 1 1/4 36.4 480
[+12]
音無秀孝 5

2018年の第59回宝塚記念。「オペラオーが後押ししてくれたと思います」 。テイエムオペラオー(1996.3.13)と共に臨んだ2001年の第42回宝塚記念2着が2001年6月24日。あの時はメイショウドトウ(1996.3.25)による松本好雄オーナーと安田伊佐夫厩舎の悲願のGI初制覇でした。そうして幾星霜流れて、2018年6月24日。テイエムオペラオーの、関西におけるGIレース最後の出走から、本当に丸17年。和田竜二騎手、テイエムオペラオーによる2001年の第123回天皇賞・春(GI)以来、17年ぶりのJRA・GI制覇となりました。和田騎手は昨日6月23日が満41歳の誕生日。1日遅れではありましたが、自身の手綱により、生まれ日を祝いました。

#余談。レース前のジャニーズ御三方の国歌斉唱も素敵でしたけれど、レース後にジャニーズファンの女性陣がもし残っていたら、ヒーローインタビューに現れた和田騎手の男前ぶりも気になられたのではないかと邪推。41歳の春ですが。

閑話休題。そして何より、ミッキーロケットを褒め称えるべきでしょう。内ラチ沿いの先行策、道中の位置取りの良さから、「竜二、勝てるんちゃうか」と思わずつぶやいてしまいましたが、ミッキーロケット、鞍上の鼓舞に応えて、4コーナーを回った直後に早め先頭に立ったあと、決勝点前で強襲して来たワーザー(2011.10.2)とヒュー・ボウマン騎手を抑え切ったのですから、お見事。黒の帽子、「白、赤星散、白袖」の勝負服、鹿毛馬が稍重の馬場で懸命に脚を伸ばして、ミッキーロケット。和田騎手の技ありの位置取りとロングスパートの指示に応えて、本当に頑張りました。ミッキーロケット自身2017年の日経新春杯(GII)以来となる1年5ヶ月ぶりの勝利、おめでとうございました。

では、以下にミッキーロケットの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Sabria 1991.4.7 不出走
|Sabreon 1997.5.11 1勝
||マネーキャントバイミーラヴ 2勝 ナッソーS(英GI)3着
|||ミッキーロケット 2013.3.3 (本馬) 宝塚記念(GI) 日経新春杯(GII)ほか
|Landseer 1999.2.28 4勝 プール・デッセ・デ・プーラン(仏GI) キーンランドターフマイルS(米GI) コヴェントリーS(英GIII)ほか
|Ikhtyar 2000.3.26 2勝 プリンスオブウェールズS(英GI)3着ほか
|Madonna Dell'Orto 2007.4.4 0勝
||I Can Fly 2015.3.3 愛1000ギニートライアルS(GIII)3着 オーソーシャープS(英GIII)3着

欧米で継承されている4号族n分枝系。大叔父Landseerは、2002年のプール・デッセ・デ・プーラン、すなわち仏2000ギニーの勝ち馬ですね。そんなLandseerは、エイダン・パトリック・オブライエン厩舎の豪華メンバー世代のひとつである1999年生まれ世代。ステーブルメイトにはロックオブジブラルタル(1999.3.8)、High Chaparral(1999.3.1)、Hawk Wing(1999.3.15)、Black Sam Bellamy(1999.4.21)、Ballingarry(1999.4.13)など、Landseer同様にGIを複数勝った強豪馬が多数いました。

私、和田騎手と同い年なのですが、やはり同い年の人間の活躍は嬉しいものです。和田騎手に久しぶりのJRA・GI制覇をプレゼントしてくれたミッキーロケット。キングカメハメハの仔であり、かつサンデーサイレンス(1986.3.25)を持たない血統構成もあり、今回のGI勝利によって繁殖界入りの切符を掴んだのではないでしょうか。ともあれ、それはもう少し先のお話。ミッキーロケット、春のグランプリホースとして、秋の活躍も期待しています。もちろん、鞍上の和田騎手と共に。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>