2015年生まれ世代一覧

第160回ディアナ賞(独GI)の勝ち馬-Well Timed(2015.4.20)-

Well Timed 牝 鹿毛 2015.4.20生 独国・Stall Ullmann生産 馬主・Stall Ullmann 独国・Jean-Pierre Carvalho厩舎

Well Timed(2015.4.20)の4代血統表
Holy Roman Emperor
鹿毛 2004.3.28
種付け時活性値:0.50

デインヒル
鹿毛 1986.3.26
★Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
L’On Vite
鹿毛 1986.4.20
Secretariat
栗毛 1970.3.30
Bold Ruler 1954.4.6
Somethingroyal 1952
Fanfreluche
鹿毛 1967.4.9
Northern Dancer 1961.5.27
Ciboulette 1961.5.19
Wells Present
鹿毛 2002.4.22
仔受胎時活性値:1.00

Cadeaux Genereux
栗毛 1985.3.22
種付け時活性値:0.00
★Young Generation
鹿毛 1976.4.29
Balidar 1966
Brig O’Doon 1967
Smarten Up
栗毛 1975.5.20
Sharpen Up 1969.3.17
L’Anguissola 1967
Wells Whisper
鹿毛 1992.1.20
仔受胎時活性値:0.25
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Whakilyric
鹿毛 1984.2.17
仔受胎時活性値:1.75
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:1.25
リリズム
鹿毛 1979.4.21
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4×4、Natalma(♀)5×5×5×5>

Well Timed(2015.4.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Holy Roman Emperor
(Danzig系)
Cadeaux Genereux
(Owen Tudor系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
Miswaki
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Miswaki
(Whakilyric)
4.00 従兄が香港カップ勝ち馬
(No. 13-b)
8番仔?
(7連産目?)

*

2018年の第160回ディアナ賞(独GI。デュッセルドルフ芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 11 Well Timed 牝3 58 Filip Minarik 2:12.63 Jean-Pierre Carvalho 1
2 7 Night of England 牝3 58 Andrasch Starke 1 3/4 Henk Grewe 3
3 3 Wonder of Lips 牝3 58 Alexander Pietsch 2 1/2 Andreas Suborics 8
4 8 Sword Peinture 牝3 58 Jozef Bojko 1/2 A Wöhler 7
5 2 Barista 牝3 58 Martin Seidl 1 J Hirschberger 9

2018年の第160回ディアナ賞。北半球の主要国における、英オークス(GI)を範とした3歳牝馬限定のクラシックレースの掉尾を飾るのは、ディアナ賞。仏国のオークスであるディアヌ賞(GI)、独国のオークスであるディアナ賞と、読み方は若干違いますが、共にローマ神話の月の女神ディアーナを冠に戴くレースですね。

そんなディアナ賞の第160回を制したのは、1番人気のWell Timed。2017年10月のデビュー戦こそ4着に破れたものの、2018年の復帰戦1着、BMW賞(LR)1着、ディアナトライアル(独GII)1着、そしてディアナ賞1着と、距離が2000m以上のレースしか出走していない2018年は負け無しの4連勝での戴冠でした。2018年からWell Timedとコンビを組む鞍上のフィリップ・ミナリク騎手は、今年2018年にJRAの短期免許で来日されていたことでもおなじみで、ディアナ賞は2012年の第154回を制したサロミナ(2009.2.22)以来となる2勝目。管理されるジャンピエール・カルヴァロ調教師はディアナ賞初勝利。オーナーブリードのシュタル・ウルマンは、すなわちシュレンダーハン牧場ですね。シュレンダーハン牧場名義と合わせると、ディアナ賞は実に16勝目(!!)の模様。また、シュタル・ウルマン、カルヴァロ師、ミナリク騎手と言いますと、昨年2017年の第37回ジャパンカップ(GI)に出走したGuignol(ギニョール。2012.5.8)のトリオでもありますね。

*

では、以下にWell Timedの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Whakilyric 1984.2.17 カルヴァドス賞(仏GIII)ほか仏GIII2着1回、仏GII3着2回、仏GIII3着1回
|Johann Quatz 1989.2.22 6勝 リュパン賞(仏GI) カーネルFWケスターH(米GII) ブリーダーズカップ・マイル(米GI)2着ほか
|Hernando 1990.2.8 7勝 ジョッケクルブ賞(仏GI) リュパン賞(仏GI) ニエル賞(仏GII) ゴントービロン賞(仏GIII)2回ほか
|Walter Willy 1991.2.8 4勝 ルイジアナダウンズH(米GIII)3着
|Wells Whisper 1992.1.20 0勝
||Wells Present 2002.4.22 2勝 ヴァルターJ.ヤコブス牝馬賞(独GIII)3着
|||Well Timed 2015.4.20 (本馬) ディアナ賞(独GI) ディアナトライアル(独GII)
||Wonder Why 2004.4.3 不出走
|||Akeed Mofeed 2009.2.14 6勝 香港カップ(GI) 香港ダービーほか
|||Jordan Sport 2013.2.26 マハーブアルシマール(UAE・GIII)
|Vingt et Une 1993.1.22 1勝
||Coconut Show 2001.3.19 3勝
|||Thai Haku 2007.2.12 3勝 ケープヴェルディS(UAE・GII)2着 ノーブルダムセルS(米GIII)3着 アンドレバボワン賞(仏GIII)3着
|||Albaraah 2008.3.8 3勝 フロール賞(仏GIII)2着
||||Alrahma 2014.3.4 2勝 カブール賞(仏GIII) モルニ賞(仏GI)2着
||||Efaadah 2015.3.20 ポルトマイヨ賞(仏GIII) オマール賞(仏GII)2着 サンドリンガム賞(仏GII)3着
|||La Belliere 2010.4.2 2勝
||||Boos 2014.2.16 クリテリウム・ド・メゾンラフィット(仏GII)2着
|Res Judicata 1995.3.13 5勝 カールトンFバークH(米GIII)2着 ゴントービロン賞(仏GIII)3着
|Adnaan 1996.3.10 3勝 ゴードンS(英GIII)3着
|Apsara 2000.5.16 0勝
||Curtain Call 2005.1.31 3勝 ベレスフォードS(愛GII) ムーアズブリッジS(愛GIII) フューチュリティS(愛GII)2着 ロイヤルホイップS(愛GII)2着
||Souen 2006.4.27 不出走
|||Three Balloons 2011.10.9 3勝 チェアマンズC(南阿GIII)2着 ケープサマーステイヤーズH(南阿GIII)2着ほか
||Launched 2012.3.7 モーリスドニュイユ賞(仏GII)2着
|Mine Excavation 2003.1.28 不出走
||Hint of A Tint 2010.3.17 3勝 愛1000ギニートライアル(GIII)2着 リッジウッドパールS(愛GII)3着

Well Timedの牝系は、世界各国で継承されている 13号族b分枝系。Well Timedの大伯父Johann Quatz(ヨハンクアッツ)、Hernando(エルナンド)は共にジャパンカップ出走経験があり、1994年の第14回ジャパンカップでは兄弟対決が実現しました。結果は兄が12着、弟が4着と、弟に軍配が上がりました。Hernandoは、私が購入した初めての月刊「優駿」である1993年7月号において、正面から捉えられた第153回ジョッケクルブ賞の決勝点の写真、目をギラつかせたその表情が非常に印象に残っています。そんなHernandoは、今年2018年の第124回愛オークス(GI)を制したSea of Class(2015.5.23)の母父でもあります。また、Well Timedの従兄Akeed Mofeedは2013年の第27回香港カップの勝ち馬であり、そのレースで1馬身差の2着がトウケイヘイロー(2009.4.22)でした。最後に、上図の範囲外ですが、Well Timedの高祖母リリズムはカタカナ表記でお分かりのとおり輸入繁殖牝馬であり、日本にも縁がある牝系と言えます。

*

2000m以上のレースではまだ負けていないWell Timed。この後の進路は、その名のとおり勝利の好機を捉えるべく、外国に転じて第113回ヴェルメイユ賞(仏GI)が目標の模様。Well Timed、時を重ねる独国の3歳牝馬の未来に幸多からんことを。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#余談。Johann QuatzとHernandoが出走した第14回ジャパンカップでは、もう1組兄弟対決がありました。Grand Flotilla(グランドフロティラ。1987.2.25)とマーベラスクラウン(1990.3.19)。こちらの兄弟対決は兄が8着-ナイスネイチャ(1988.4.16)と同着-、弟が見事1着でした。2組の兄弟対決は共に弟が兄に先着しましたが、マーベラスクラウンの勝利により、2組4頭共に国際GI勝ち馬になるという結果でした。これは賢兄賢弟です。尊ぶべきは、それぞれの母堂であるWhakilyricとモリタ(1978.10.30)。

<参考WEB>


2018年のクラシック候補生を確認する(其の弐拾弐)

メイショウテッコン 牡 青鹿毛 2015.4.17生 新ひだか・下屋敷牧場生産 馬主・松本好雄氏 栗東・高橋義忠厩舎

メイショウテッコン(2015.4.17)の4代血統表

マンハッタンカフェ
青鹿毛 1998.3.5
種付け時活性値:0.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
サトルチェンジ
黒鹿毛 1988.4.2
Law Society
黒鹿毛 1982.2.16
Alleged 1974.5.4
Bold Bikini 1969.4.11
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
★Luciano 1964
Suleika 1954
エーシンベロシティ
黒鹿毛 2005.1.30
仔受胎時活性値:0.25

Lemon Drop Kid
鹿毛 1996.5.26
種付け時活性値:0.00
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Charming Lassie
黒鹿毛 1987.3.6
Seattle Slew 1974.2.15
Lassie Dear 1974.5.2
バーモントガール
鹿毛 1997.5.9
仔受胎時活性値:1.75
ミシエロ
鹿毛 1990.4.7
種付け時活性値:1.50
Conquistador Cielo 1979.3.20
My Inheritance 1982.5.26

Raging Apalachee
黒鹿毛 1988.4.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

★Apalachee
鹿毛 1971.2.8
種付け時活性値:0.00
Fagers Charisma
黒鹿毛 1976.2.25
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5>

メイショウテッコン(2015.4.17)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
マンハッタンカフェ
(Halo系)
★Lemon Drop Kid
(Mr. Prospector系)
ミシエロ
(Mr. Prospector系)
Apalachee
(Round Table系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ミシエロ
(Nodouble)
4.75 or 2.75 大伯父Artax
(No. 14-a)
2番仔
(不受胎後)

2018年の第67回ラジオNIKKEI賞(GIII)。福島競馬場開場100周年にして、通算200回目の重賞施行になったという記念の一戦。JRAの3歳限定重賞で唯一のハンデ戦を制したのは、出走13頭中トップハンデタイとなる56kgを背負った2番人気馬、メイショウテッコン。道中は掛かりどおしに見えましたが、3番手から抜け出すと、直線で猛追して来た1番人気のフィエールマン(2015.1.20)を半馬身抑えたところが決勝点でした。メイショウテッコン、その馬名意味は「冠名+鉄魂」。今年1月の梅花賞で1着になった際に騎乗された武豊騎手が「気性が若いけど、能力はある」と述べられた素質馬、鉄の魂を持って、秋には第79回菊花賞(GI)の主役を目指すのではないでしょうか。

メイショウテッコンは、上記のとおり「★マンハッタンカフェ×★Lemon Drop Kid×ミシエロ×★Apalachee」という、4代血統構成のうち3系の父がミニモの遺伝を与えているという、0の理論的良馬です。ただ、生まれ日からは母父Lemon Drop Kidが母エーシンベロシティに対しては、2.00を与えているやも知れません。ともあれメイショウテッコン、SS0化、母エーシンベロシティが不受胎後の仔という背景もあり、気になる存在です。

では、以下にメイショウテッコンの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Raging Apalachee 1988.4.19 不出走
|Artax 1995.3.29 7勝 ブリーダーズカップ・スプリント(米GI) ヴォスバーグS(米GI) カーターH(米GI) サンフェリペS(米GII) フォレストヒルズH(米GII) サンタカタリナS(米GIII)ほか
|バーモントガール 1997.5.9 1勝
||エイシンヴァイデン 2002.2.20 4勝 野路菊S(OP) フェニックス賞(OP)
||エーシンベロシティ 2005.1.30 13勝
|||メイショウテッコン 2005.4.17 (本馬) ラジオNIKKEI賞(GIII) 白百合S(OP)

米国から日本で継承されている14号族a分枝系。メイショウテッコンの大伯父Artaxは上図のとおり、米国のGレース6勝、その内GI3勝という名短距離馬で、1999年のエクリプス賞最優秀短距離馬に選出されました。

*

グリム 牡 芦毛 2015.4.28生 新ひだか・服部牧場生産 馬主・(株)カナヤマホールディングス 栗東・野中賢二厩舎

グリム(2015.4.28)の4代血統表
ゼンノロブロイ
黒鹿毛 2000.3.27
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ローミンレイチェル
鹿毛 1990.4.18
マイニング
栗毛 1984.4.4
Mr. Prospector 1970.1.28
I Pass 1978.4.8
One Smart Lady
鹿毛 1984.5.3
Clever Trick 1976.3.10
Pia’s Lady 1971.4.11
ブランシュネージュ
芦毛 2002.5.5
仔受胎時活性値:1.00
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
種付け時活性値:1.00
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
テスコボーイ 1963
アンジエリカ 1970.3.29
サクラハゴロモ
鹿毛 1984.4.13
ノーザンテースト 1971.3.15
クリアアンバー 1967.5.8
フックライン
芦毛 1993.3.20
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
シャーディー
鹿毛 1986.5.20
種付け時活性値:1.50
★Danzig 1977.2.12
Unfurled 1974.4.3
Hooked Bid
芦毛 1983.3.13
仔受胎時活性値:0.25
Spectacular Bid
芦毛 1976.2.17
種付け時活性値:1.50
バーブスボールド
黒鹿毛 1978.4.27
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

グリム(2015.4.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゼンノロブロイ
(Halo系)
サクラバクシンオー
(Princely Gift系)
シャーディー
(Danzig系)
Spectacular Bid
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゼンノロブロイ 4.25 or 2.25 曾祖母の仔に豪GI2勝馬
(No. 17-b)
6番仔
(5連産目)

2018年の第10回レパードS(GIII)。気合を付けた逃げで主導権を握った5番人気のグリムと内田博幸騎手。後続を引き連れての逃げで上手く平均ペースを作れたのか、直線で外から10番人気のヒラボクラターシュ(2015.3.16)と福永祐一騎手が脚色良く抜き去るのかと見えたところでグリム、二の脚三の脚を繰り出して最後は「クビ」だけ先んじていました。サスガに青竜S(OP)の勝ち馬、見事な粘り勝ちでした。

グリムの馬主である(株)カナヤマホールディングスは、2015年生まれ世代ではカシアス(2015.3.27)グレイル(2015.3.7)カツジ(2015.4.27)に続いてグリムが4頭目のJRA重賞勝ち馬となりました。他にもシャルルマーニュ(2015.3.1)、シヴァージ(2015.3.27)などがおり、豊作と言える世代です。「黒、緑星散、袖緑縦縞」の勝負服、駿馬たちがターフやダートを駆けています。

では、以下にグリムの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Hooked Bid 1983.3.13 1勝
|カーフィリィ 1992.2.2 2勝
||ホワイトハピネス 1997.4.19 5勝 京都大賞典(GII)3着
|フックライン 1993.3.20 1勝
||ブランシュネージュ 2002.5.5 4勝
|||グリム 2015.4.28 (本馬) レパードS(GIII) 青竜S(OP)
|Miss Marbles 1996.10.28 2勝
||Smile of Desire 2004.10.25 1勝 VRCサラブレッドブリーダーズS(豪GIII)3着
|||Vo Heart 2010.8.29 6勝 BRCシャンペンクラシック(豪GII)
|Magical Miss 1998.9.2 4勝 VRCオークス(豪GI) コーフィールド1000ギニー(豪GI) メムシーS(豪GII)ほか

米国から日本、豪州で継承されている17号族b分枝系。グリムの曾祖母Hooked Bidの仔であるMagical Missは、上図のとおりVRCオークス、コーフィールド1000ギニーと豪州GI2勝の名牝です。なお、グリムの高祖母がバーブスボールドということで、シーキングザパール(1994.4.16)&シーキングザダイヤ(2001.3.1)母仔とも同牝系ですね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


第124回愛オークス(GI)の勝ち馬-Sea of Class(2015.5.23)-

Sea of Class 牝 栗毛 2015.5.23生 愛国・Razza Del Velino Srl生産 馬主・Sunderland Holding Inc 英国・William Haggas厩舎

Sea of Class(2015.5.23)の4代血統表

Sea The Stars
鹿毛 2006.4.6
種付け時活性値:0.00
Cape Cross
鹿毛 1994.3.13
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979.4.11
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora 1975.4.12
Balidaress 1973.4.22
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967
Anatevka 1969
Holy Moon
鹿毛 2000.4.25
仔受胎時活性値:1.50
Hernando
鹿毛 1990.2.8
種付け時活性値:0.25
Niniski
鹿毛 1976.2.15
Nijinsky 1967.2.21
Virginia Hills 1971.3.15
Whakilyric
鹿毛 1984.2.17
Miswaki 1978.2.22
リリズム 1979.4.21
Centinela
栗毛 1992.4.7
仔受胎時活性値:1.75
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.75
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
New Generation
鹿毛 1981.5.12
仔受胎時活性値:0.50
Young Generation
鹿毛 1976.4.29
種付け時活性値:1.00
Madina
鹿毛 1965.2.17
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Miswaki3×4、Nijinsky4×4(母方)、Northern Dancer5×5×5、Balidar5×5>

Sea of Class(2015.5.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Sea The Stars
(Danzig系)
Hernando
(Nijinsky系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Young Generation
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Young Generation 5.50 半姉に伊オークス馬3頭
(No. 14-f)
9番仔?
(8連産目?)

*

2018年の第124回愛オークス(GI。カラ芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 Sea of Class 牝3 57.2 James Doyle 2:32.54 William Haggas 2
2 5 Forever Together 牝3 57.2 Donnacha O’Brien クビ A P O’Brien 3
3 2 Mary Tudor 牝3 57.2 W J Lee 1 1/2 W McCreery 5
4 4 Bye Bye Baby 牝3 57.2 Seamie Heffernan 3 1/2 A P O’Brien 4
5 3 Magic Wand 牝3 57.2 Ryan Moore 4 1/4 A P O’Brien 1

2018年の第124回愛オークス。道中は7頭立ての7番手、最後方から進んだSea of Classとジェームズ・ドイル騎手。最後の直線では先に抜け出していた第240代英オークス(GI)馬Forever Together(2015.5.25)とドナカ・オブライエン騎手を大外から追い掛け、決勝点で「クビ」だけ捉えていました。Sea of Class、デビュー戦となった今年4月18日のニューマーケット芝8Fのメイドンを2着、5月19日のニューベリー芝10FのフィリーズトライアルS(英LR)を1着、6月14日のニューベリー芝10FのアビングドンS(英LR)を1着と、きっちり1ヶ月に1走を守って挑んだ大一番が、自身4戦目、7月21日の第124回愛オークスでした。栗毛に「黄、紫星」の帽子と勝負服がターフに映えて、Sea of Class。見事なグループレース初挑戦初勝利でした。

Sea of Classの鞍上であるドイル騎手は愛オークス初制覇。近年はゴドルフィンの専属騎手として活躍を見せるドイル騎手、サスガの手綱さばきでした。Sea of Classを管理されるウィリアム・ハガス調教師も愛オークス初制覇。ハガス師と言えば、名手レスター・ピゴットの娘婿としても知られていますね。そのピゴット氏の進言もあったというShaamit(1993.2.11)による第217回英ダービー(GI)制覇、来日経験もあるDancing Rain(2008.4.24)での第233回英オークスの制覇も光ります。そして、馬主であるSunderland Holding Incも愛オークス初制覇。名義こそSunderland Holding Incですが、つまりはツイ家ですので、父Sea The Starsに続いての父娘2代のクラシック制覇は一入でしょう。それぞれにおめでとうございました。

*

では、以下にSea of Classの簡単でも豪華な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

New Generation 1981.5.12 3勝
|Bright Generation 1990.3.23 3勝 伊オークス(GI)ほか
||Rumored 1999.1.27 0勝
|||Dabirsim 2009.2.5 5勝 ジャンリュックラガルデール賞(仏GI) モルニ賞(仏GI) カブール賞(仏GIII)ほか
||Fathayer 2005.4.4 8勝 グイドベラルデリ賞(伊GIII)
|Centinela 1992.4.7 0勝
||Holy Moon 2000.4.25 5勝
|||Mooney Ridge 2006.3.24 2勝
||||Troublemaker 2013.3.11 伊セントレジャー(GIII)2着
|||Holy Ballet 2008.2.2 16勝
|||チェリーコレクト 2009.3.4 8勝 伊オークス(GII) 伊1000ギニー(GIII)ほか
|||チャリティーライン 2010.4.12 6勝 リディアテシオ賞(伊GI) 伊オークス(GII)
|||ファイナルスコア 2011.4.5 5勝 リディアテシオ賞(伊GI) 伊オークス(GII)
|||Wordless 2012.4.27 6勝 ヴェルジェール賞(伊GIII)
|||Magic Mystery 2013.5.16 3勝
|||Back On Board 2014.5.18 伊ダービー(GII)2着
|||Sea of Class 2015.5.23 (本馬) 愛オークス(GI)

欧州で継承され日本にも縁のある14号族f分枝系。Sea of Classの母Holy Moonは掛け値なしの名繁殖牝馬であり、Sea of Classが直仔5頭目のグループレース勝ち馬。そして、チェリーコレクト、チャリティーライン、ファイナルスコアと3年連続でオークスディターリアの勝ち馬を送り込んだことでも知られています。また、その3頭がいずれもカタカナ表記であることからお分かりのように、社台グループにより日本で繁殖牝馬として繋養されています。

Holy Moonが掛け値なしの名繁殖牝馬である所以は、名前を挙げた上記の産駒のそれぞれの父が、

  1. Mooney Ridge(2006.3.24)
    →父Indian Ridge(1985.3.22)は、Tourbillon(1928)系であるAhonoora(1975.4.12)直仔のミラクルサイアー
  2. Holy Ballet(2008.2.2)
    →父Shamardal(2002.3.27)は、Giant’s Causeway(1997.2.14)の仔でジョッケクルブ賞(仏GI)、プール・デッセ・デ・プーラン(仏GI)、セントジェームズパレスS(英GI)、デューハーストS(英GI)などの勝ち馬
  3. チェリーコレクト(2009.3.4)
    →父Oratorio(2002.4.29)は、デインヒル(1986.3.26)の仔でエクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)、ジャンリュックラガルデール賞などの勝ち馬
  4. チャリティーライン(2010.4.12)
    →父Manduro(2002.3.9)は、Monsun(1990.3.4)の仔でプリンスオブウェールズS(英GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、イスパーン賞(仏GI)などの勝ち馬
  5. ファイナルスコア(2011.4.5)
    →父Dylan Thomas(2003.4.23)は、デインヒルが満16歳時交配のミニモの遺伝馬で、2007年のカルティエ賞年度代表馬
  6. Wordless(2012.4.27)
    →父ロックオブジブラルタル(1999.3.8)は、デインヒル産駒の最強マイラーで、2002年のカルティエ賞年度代表馬
  7. Magic Mystery(2013.5.16)
    →父Pour Moi(2008.1.10)は、Montjeu(1996.4.4)産駒3頭目の英ダービー(GI)馬
  8. Back On Board(2014.5.18)
    →父Nathaniel(2008.4.24)は、”キング・ジョージ”(英GI)、エクリプスSなどを制し、Enable(2014.2.12)の父としても知られています
  9. Sea of Class(2015.5.23)
    →父Sea The Stars。言わずと知れた2000年代の欧州最強馬は、ニューマーケット芝8Fからロンシャン芝2400mまで2009年の年間GI6連勝を遂げた、2009年のカルティエ賞年度代表馬

と、同父の仔を1頭も送り込んでいないところです。尊ぶべきは、良妻賢母Holy Moon。聖なる月の恵みは、世代を重ねる時、顕著に現れました。

なお、↑の近親牝系図に現れるDabirsimはハットトリック(2001.4.26)の仔、Troublemakerはヴィータローザ(2000.4.9)の仔と、やはり日本所縁の血が見られます。

*

英オークス馬を力勝負でねじ伏せたSea of Class。その英オークス馬Forever Togetherもそうですが、遅生まれの馬については、ゆっくりじっくりと力を付けていくのを待つところに、欧州競馬の懐の深さを思います。Sea of Class、伸び行く3歳乙女の将来に、どうぞ幸多からんことを。

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第20回ジャパンダートダービー(JpnI)の勝ち馬-ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)-

ルヴァンスレーヴ 牡 鹿毛 2015.1.26生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 美浦・萩原清厩舎

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の4代血統表
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.75
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
★Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
マエストラーレ
鹿毛 2006.1.12
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
オータムブリーズ
鹿毛 1998.2.18
仔受胎時活性値:1.75
ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.12
種付け時活性値:1.25
★Woodman 1983.2.17
Fall Aspen 1976.3.9
セプテンバーソング
鹿毛 1991.5.5
仔受胎時活性値:1.50
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.75
ダイナフエアリー
鹿毛 1983.4.30
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Hail to Reason4×5>

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリクリスエス
(Roberto系)
ネオユニヴァース
(Halo系)
ティンバーカントリー
(Mr. Prospector系)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シンボリクリスエス
(Kris S.)
7.00 or 5.00 高祖母が重賞5勝馬
(No. 9-f フアンシミン系)
2番仔
(不受胎後)

*

第20回ジャパンダートダービー(JpnI。大井・ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ルヴァンスレーヴ 牡3 56 M.デムーロ 2:05.8    36.5 490
[+2]
萩原清 1
2 14 オメガパフューム 牡3 56 川田将雅 2:06.1 1.1/2 37.3 453
[+7]
安田翔伍 4
3 3 グレートタイム 牡3 56 C.ルメール 2:06.1 クビ 37.1 482
[+12]
藤原英昭 3
4 2 クリスタルシルバー 牡3 56 的場文男 2:06.1 クビ 37.3 476
[-4]
村上頼章 8
5 9 テーオーエナジー 牡3 56 岩田康誠 2:06.3 1 38.0 505
[+1]
宮徹 5

2018年の第20回ジャパンダートダービー。2015年生まれ世代の2歳ダート王者は、3歳でもダート王者でした。圧巻のマクリ勝ち。これで通算6戦5勝、2着1回。ミルコ・デムーロ騎手が騎乗した際は、5戦5勝。ただ、それでもまだまだパンとしていない、緩さが残るという、ルヴァンスレーヴ。彼が本物になった時の強さ、果たして、いかばかりか。ダイナフェアリーの玄孫、その未来に幸多からんことを。

さて、ルヴァンスレーヴの最優性先祖である父シンボリクリスエスは、現役時代に8勝を挙げ、その主な勝ち鞍に天皇賞・秋(GI)2回(第126回&第128回)、有馬記念(GI)2回(第47回&第48回)、神戸新聞杯(GII)、青葉賞(GII)と重賞6勝。シンボリクリスエスの最初のGI制覇となった2002年の第126回天皇賞・秋は、鞍上の岡部幸雄騎手にとっては、最後のGI勝利でした。また、引退レースとなった2003年の第48回有馬記念が圧巻で、2着のリンカーン(2000.3.18)に9馬身差、中山芝2500m2分30秒5のレコード勝ちでした。そんなシンボリクリスエスは、3歳時4歳時共に天皇賞・秋1着、ジャパンカップ(GI)3着、有馬記念1着と図ったように同じ結果を辿り、2002年と2003年と連続してJRA賞年度代表馬に選出されました。2年連続の年度代表馬選出は、冠名「シンボリ」の大先輩であるシンボリルドルフ(1981.3.13)以来の偉業でした。

2003年の第48回有馬記念。シンボリクリスエス、強い。ゴール後、さもありなんと、耳がピンと立っています。そんなシンボリクリスエスの代表産駒には

  1. エピファネイア(2010.2.11)
    →ジャパンカップ、菊花賞(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)ほか。母は言わずと知れたシーザリオ(2002.3.31)
  2. サクセスブロッケン(2005.5.5)
    →フェブラリーS(GI)、東京大賞典(JpnI)、ジャパンダートダービー(JpnI)ほか
  3. ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)
    →本稿の主役。ジャパンダートダービー、全日本2歳優駿(JpnI)、ユニコーンS(GIII)
  4. ストロングリターン(2006.5.26)
    →安田記念(GI)、京王杯スプリングC(GII)ほか
  5. アルフレード(2009.4.11)
    →朝日杯フューチュリティS(GI)ほか
  6. サンカルロ(2006.2.5)
    →阪神C(GII)2回、ニュージーランドT(GII)、阪急杯(GIII)ほか
  7. ランフォルセ(2006.3.28)
    →浦和記念(JpnII)、ダイオライト記念(JpnII)、マーチS(GIII)、佐賀記念(JpnIII)ほか
  8. アプレザンレーヴ(2006.3.13)
    →青葉賞(GII)ほか
  9. アリゼオ(2007.3.12)
    →毎日王冠(GII)、スプリングS(GII)ほか
  10. ミトラ(2008.4.11)
    →金鯱賞(GII)、福島記念(GIII)ほか
  11. ユールシンギング(2010.4.25)
    →セントライト記念(GII)、新潟大賞典(GIII)
  12. ショウナンラグーン(2011.2.23)
    →青葉賞

等を始めとして活躍馬を送り込んでいます。クラシックホース、ダートの強豪、古馬マイル王、2歳王者など、多様な産駒が見られますね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第149回独ダービー(GI)の勝ち馬-Weltstar(2015.3.31)-

Weltstar 牡 黒鹿毛 2015.3.31生 独国・Gestüt Röttgen生産 馬主・Gestüt Röttgen 独国・Markus Klug厩舎

Weltstar(2015.3.31)の4代血統表
Soldier Hollow
鹿毛 2000.2.25
種付け時活性値:1.50
In the Wings
鹿毛 1986.1.17
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
High Hawk
鹿毛 1980.3.17
Shirley Heights 1975.3.1
Sunbittern 1970
Island Race
鹿毛 1995.4.20
Common Grounds
鹿毛 1985.4.20
★Kris 1976.3.23
Sweetly 1975.2.10
レイクアイル
青鹿毛 1989.4.5
★Caerleon 1980.3.27
Inisfree 1981.2.11
Wellenspiel
黒鹿毛 2008.3.22
仔受胎時活性値:1.50
Sternkönig
芦毛 1990.4.26
種付け時活性値:0.25
Kalaglow
芦毛 1978.2.19
Kalamoun 1970.4.30
Rossitor 1970
Sternwappen
黒鹿毛 1985.5.31
Wauthi 1977.3.21
Sternwacht 1965
Well Known
黒鹿毛 1987.5.4
仔受胎時活性値:1.00
Königsstuhl
青毛 1976.5.17
種付け時活性値:0.50
Dschingis Khan 1961
Königskrönung 1965
Well Proved
黒鹿毛 1980.4.5
仔受胎時活性値:1.50
Prince Ippi
鹿毛 1969.4.9
種付け時活性値:0.50
Well Tamed
青鹿毛 1971
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Tamerlane5×5>

Weltstar(2015.3.31)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Soldier Hollow
(Sadler’s Wells系)
Sternkönig
(ゼダーン系)
Königsstuhl
(Blandford系)
Prince Ippi
(Bay Ronald系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Soldier Hollow
(Sunbittern)
6.00 or 4.00 半兄Windstoss
(No. 4-o)
2番仔?
(2連産目?)

*

第149回独ダービー(GI。ハンブルク芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Weltstar 牡3 58 Adrie de Vries 2:32.44 Markus Klug 2
2 1 Destino 牡3 58 Martin Seidl クビ Markus Klug 3
3 13 Royal Youmzain 牡3 58 Eduardo Pedroza 1 1/2 A Wohler 1
4 10 Salve Del Rio 牡3 58 Michael Cadeddu 1 Jean-Pierre Carvalho 6
5 14 Aldenham 牡3 58 Jozef Bojko 1/2 A Wohler 9

2018年の第149回独ダービー。例年、北半球の主要国におけるダービーのトリを務める独ダービー。↑の動画では、肝心の決勝点でどちらが先着したか分かりませんが、最後の脚色が勝っていた大外のWeltstarとアドリエ・ド・フリース騎手が、Destino(2015.3.21)とマルティン・ザイドル騎手に「クビ」だけ先んじていました。詰まるところ、マルクス・クルーク厩舎のワンツー・フィニッシュであり、Soldier Hollow産駒のワンツー・フィニッシュでもありました。WeltstarとDestinoは、前走ウニオンレネン(独GII)でもワンツー・フィニッシュを決めており、そのまま独ダービーでも1着2着を占めました。

Weltstarの鞍上であるオランダ出身のフリース騎手は48歳にして独ダービー初制覇。管理されるクルーク調教師は2014年の第145回のSea the Moon(2011.4.29)、2017年の第148回のWindstoss(2014.3.7)に続いて独ダービー3勝目、オーナーブリーダーである独国の名門レットゲン牧場は1959年の第90回のUomo(1956)、前出のWindstossに続く独ダービー3勝目。それぞれにおめでとうございました。

今回のWeltstarの勝利により成されたのは「兄弟による独ダービー制覇」の偉業。独ダービーのきょうだい制覇は史上6組目。その6組を紐解けば、、、

  1. Kaliber(1951)&Kilometer(1953)
  2. Orofino(1978.3.7)&Ordos(1980.2.16)
  3. Lando(1990.1.23)&Laroche(1991.4.10)
  4. Borgia(1994.4.4)&Boreal(1998.4.19)
  5. Samum(1997.3.21)&Schiaparelli(2003.3.25)
  6. Windstoss(2014.3.7)&Weltstar(2015.3.31)

ズラリ並んだ、きょうだい同士で名前の頭文字は同じという、いかにも「らしい」独ダービー馬のきょうだいたち。Landoは1995年の第15回ジャパンカップ(GI)を制したことでもおなじみですし、Borgiaは42年ぶりの牝馬による独ダービー制覇を果たし、1999年の第19回ジャパンカップにも出走してくれました。なお、6組のうち5組は父が異なる半きょうだいですが、SamumとSchiaparelliの1組のみ、父Monsun(1990.3.4)の全兄弟です。また、Windstoss&Weltstar兄弟による連年の勝利は、Lando&Laroche兄弟に続く、史上2例目でした。

独ダービーは、2019年にGIIへの降格の危機にさらされているようですが、WeltstarとDestinoが熱い接戦を見せ、Weltstarが独ダービー史上6例目のきょうだい制覇を遂げた2018年の第149回を受けて、GIの地位を守り続けてほしいと、極東の空の下から祈っておきます。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>