2013年生まれ世代一覧

第68回”キング・ジョージ”(英GI)の勝ち馬-Poet’s Word(2013.4.5)-

Poet’s Word 牡 鹿毛 2013.4.5生 愛国・Woodcote Stud Ltd生産 馬主・Saeed Suhail 英国・Sir Michael Stoute厩舎

Poet’s Word(2013.4.5)の4代血統表
Poet’s Voice
鹿毛 2007.3.7
種付け時活性値:1.25
Dubawi
鹿毛 2002.2.7
Dubai Millennium
鹿毛 1996.3.20
Seeking the Gold 1985.4.7
Colorado Dancer 1986.2.13
Zomaradah
鹿毛 1995.2.21
Deploy 1987.5.15
Jawaher 1998.5.13
Bright Tiara
栗毛 1989.3.27
Chief’s Crown
鹿毛 1982.4.7
Danzig 1977.2.12
Six Crowns 1976.4.21
Expressive Dance
芦毛 1978.4.24
★Riva Ridge 1969.4.13
Exclusive Dancer 1967.5.30
Whirly Bird
鹿毛 2001.5.26
仔受胎時活性値:0.75
Nashwan
栗毛 1986.3.1
種付け時活性値:1.50
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
Height of Fashion
鹿毛 1979.4.14
Bustino 1971
Highclere 1971.4.9
Inchyre
鹿毛 1993.2.4
仔受胎時活性値:1.75
Shirley Heights
鹿毛 1975.3.1
種付け時活性値:0.25
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Inchmurrin
鹿毛 1985.1.30
仔受胎時活性値:1.75
Lomond
鹿毛 1980.2.3
種付け時活性値:1.00
On Show
黒鹿毛 1978.4.18
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Shirley Heights5×3、Northern Dancer5×5>

Poet’s Word(2013.4.5)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Poet’s Voice
(Mr. Prospector系)
Nashwan
(Red God系)
◆Shirley Heights
(Mill Reef系)
Lomond
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nashwan
(Whirly Bird)
5.75 半姉が英GIII2勝
(No. 7-a)
6番仔?
(2連産目?)

*

2018年の第68回”キング・ジョージ”(英GI。アスコット芝11F211y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Poet’s Word 牡5 60.3 James Doyle 2:25.84 Sir Michael Stoute 2
2 6 Crystal Ocean 牡4 60.3 William Buick クビ Sir Michael Stoute 1
3 4 Coronet 牝4 59 Olivier Peslier 9 John Gosden 3
4 7 Salouen 牡4 60.3 Silvestre De Sousa 4 Sylvester Kirk 6
5 3 Rostropovich 牡3 55.3 Seamie Heffernan 短アタマ A P O’Brien 5

2018年の第68回”キング・ジョージ”。サー・マイケル・スタウト調教師の管理馬2頭の火の出るような叩き合い。先に抜け出したのは内のCrystal Ocean(2014.2.8)とウィリアム・ビュイック騎手、それを追い掛けたのが外のPoet’s Wordとジェームズ・ドイル騎手。かたやCrystal Oceanは今年2018年に入ってからゴードンリチャーズS(英GIII)1着、アストンパークS(英GIII)1着、ハードウィックS(英GII)1着。こなたPoet’s Wordは今年2018年に入ってから第21回ドバイシーマクラシック(UAE・GI)2着、ブリガディアジェラードS(英GIII)1着、第125回プリンスオブウェールズS(英GI)1着。近走で連勝している馬どうしの戦いは、追い掛けた側の強みか、あるいは年長馬の矜持か、決勝点で僅かに「クビ」だけ先んじて、Poet’s Word。ロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズSに続く、アスコット競馬場のGI連勝を以て、欧州選手権距離の最上級レースをその蹄中に収めました。Poet’s WordとCrystal Oceanの激戦により堅良の芝で刻まれた勝ち時計2分25秒84は、2013年の第63回を制したノヴェリスト(2009.3.10)の2分24秒60に続く、”キング・ジョージ”史上2位の好タイム。ステーブルメイト2頭の名勝負と速い勝ち時計、2018年のこれまでの選手権距離のレースではベストバウトと言えるのではないでしょうか。見事なレースでした。

Poet’s Wordの鞍上のドイル騎手、馬主のサイード・スハイル氏は、共に”キング・ジョージ”初制覇。そして、Poet’s Wordを管理されるスタウト師は、実に6回目となる”キング・ジョージ”制覇。”キング・ジョージ”6勝は、5勝で並んでいたディック・ハーン調教師、サイード・ビン・スルール調教師から抜け出して”キング・ジョージ”の単独リーディングトレーナー記録となりました。そんなスタウト師の、”キング・ジョージ”6勝を確認すると、

  1. Shergar(1978.3.3)
    →1981年の第31回。英ダービー(GI)-史上最大着差となる10馬身差勝ち-、愛ダービー(GI)に続くGI3連勝。種牡馬入り後に誘拐されてしまったことでも知られる悲運の名馬
  2. オペラハウス(1988.2.24)
    →1993年の第43回。コロネーションC(英GI)、エクリプスS(英GI)に続くGI3連勝。日本で種牡馬としてテイエムオペラオー(1996.3.13)メイショウサムソン(2003.3.7)、ニホンピロジュピタ(1995.5.3)等の活躍馬を輩出
  3. Golan(1998.2.24)
    →2002年の第52回。2001年の英2000ギニー(GI)以来となるGI2勝目は、2001年の第21回ジャパンカップ(GI)以来のぶっつけ勝利
  4. コンデュイット(2005.3.23)
    →2009年の第59回。2008年の英セントレジャー(GI)、ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)に続くGI3勝目。後に同2009年のブリーダーズカップ・ターフで連覇を果たしてGI4勝を遂げた名馬
  5. ハービンジャー(2006.3.12)
    →2010年の第60回。ジョンポーターS(英GIII)、オーモンドS(英GIII)、ハードウィックSに続くGレース4連勝目は11馬身差かつ2分26秒78のコースレコードの大圧勝。2018年現在、日本で種牡馬として活躍中
  6. Poet’s Word(2013.4.5)
    →2018年の第68回。本稿の主役

初めての勝利だったShergar以外の5頭は、古馬になってからの”キング・ジョージ”制覇でした。スタウト師は2018年現在まで英ダービー5勝、英2000ギニー5勝、英オークス(GI)2勝、英1000ギニー(GI)2勝、英セントレジャー1勝と、モチのロンで3歳戦でも活躍を見せられているのですが、古馬の管理育成もサスガの手腕と唸らされます。日本にも馴染み深いSingspiel(1992.2.25)ピルサドスキー(1992.4.23)も古馬になってからGI勝ちを重ねた名馬でした。むぅ、正に名伯楽、サー・マイケル・スタウト。

*

では、以下にPoet’s Wordのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Inchyre 1993.2.4 1勝
|Inchiri 1998.4.29 2勝
||Hawk's Eye 2006.3.24 6勝 アルゴアC(南阿GIII)ほか
|Inchberry 2000.5.6 0勝
||Divine Unicorn 2014.4.25 タタソールズC(豪GIII)ほか
|Whirly Bird 2001.5.26 5勝
||Whirly Dancer 2007.5.1 2勝
|||Beckford 2015.2.22 レイルウェイS(愛GII)ほか
||Malabar 2012.3.27 3勝 サラブレッドS(英GIII) プレスティージS(英GIII)
||Poet's Word 2013.4.5 (本馬) "キング・ジョージ"(英GI) プリンスオブウェールズS(英GI) ブリガディアジェラードS(英GIII) グロリアスS(英GIII)ほか
|Ursa Major 2009.5.12 4勝 愛セントレジャートライアルS(GIII)

英愛で継承されている7号族a分枝系。祖母からの分枝系ではPoet’s Wordが初めてのGI勝ち馬となりました。なお、Poet’s Wordの1歳年下の半弟ユーノテソーロ(2014.4.18)は、テソーロの冠名で知られる了徳寺健二オーナーの持ち馬として走りましたが、1戦0勝のまま地方抹消となったようです。

*

プリンスオブウェールズSでは昨年2017年の第141回英チャンピオンS(GI)で7馬身離されたCracksman(2014.4.9)に対して2馬身と4分の1差で逆襲を果たし、”キング・ジョージ”では僚友のCrystal Oceanとのクビ差の勝負を制したPoet’s Word。5歳にして完全に本格化した古馬王者、スタウト師の管理馬であり、その速い馬場への適性を考えると「第38回ジャパンカップに出走してくれないものか」と思ってしまいます。ともあれPoet’s Word、まずは激戦の疲れを癒やして、次走以降のさらなる活躍を期待したいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第41回帝王賞(JpnI)の勝ち馬-ゴールドドリーム(2013.4.19)-

ゴールドドリーム 牡 鹿毛 2013.4.19生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・吉田勝己氏 栗東・平田修厩舎

ゴールドドリーム(2013.4.19)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
モンヴェール
鹿毛 2003.5.8
仔受胎時活性値:0.25
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.50
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
スペシャルジェイド
鹿毛 1993.2.16
仔受胎時活性値:0.25
Cox’s Ridge
鹿毛 1974.4.4
種付け時活性値:0.50
Best Turn 1966.5.7
Our Martha 1961.5.7
Statistic
鹿毛 1988.5.6
仔受胎時活性値:1.00
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25
Number
鹿毛 1979.5.5
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Special(♀)4×5、Turn-to5×5、Nijinsky5×5>

ゴールドドリーム(2013.4.19)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
Cox’s Ridge
(Turn-to系)
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゴールドアリュール
(Nureyev)
3.50 or 1.50 母がJpnII3着馬
(No. 5-h)
4番仔
(4連産目)

*

2018年の第41回帝王賞(JpnI。大井ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ゴールドドリーム 牡5 57 C.ルメール 2:04.2    38.7 526
[+12]
平田修 2
2 2 ケイティブレイブ 牡5 57 福永祐一 2:04.3 クビ 38.8 512
[+1]
杉山晴紀 1
3 10 サウンドトゥルー せん8 57 大野拓弥 2:04.6 1.1/2 37.7 476
[-2]
高木登 4
4 6 リッカルド せん7 57 矢野貴之 2:05.2 3 39.4 496
[-4]
佐藤裕太 6
5 8 ヒガシウィルウィン 牡4 57 森泰斗 2:05.2 クビ 38.5 468
[0]
佐藤賢二 9

2018年の第41回帝王賞。若干の出負け加減から、意識的に位置を押し上げて行った2番人気のゴールドドリームとクリストフ・ルメール騎手。向正面では内の3~4番手という絶好位。最後の直線では内のゴールドドリーム、外のケイティブレイブ(2013.5.11)の一騎討ちとなり、ゴールドドリームが「クビ」だけ先んじたところが決勝点。ゴールドドリーム、第34回フェブラリーS(GI)第18回チャンピオンズカップ(GI)第30回かしわ記念(JpnI)に続いてのジーワン4勝目を挙げました。

今回の帝王賞でもワンツーフィニッシュを決めた2013年生まれ世代。活きのいい4歳世代、2014年生まれ世代の勢いの影に隠れがちですが、

  1. 第67回川崎記念(JpnI)
    →ケイティブレイブ
  2. 2018年のフューチュリティS(豪GI)
    →ブレイブスマッシュ(2013.3.22)
  3. 第48回高松宮記念(GI)
    →ファインニードル(2013.4.26)
  4. 第157回天皇賞・春(GI)
    →レインボーライン(2013.4.1)
  5. 第30回かしわ記念(JpnI)
    →ゴールドドリーム
  6. 第13回ヴィクトリアマイル(GI)
    →ジュールポレール(2013.5.2)
  7. 第59回宝塚記念(GI)
    →ミッキーロケット(2013.3.3)
  8. 第41回帝王賞(JpnI)
    →ゴールドドリーム

と、2018年度の上半期も2013年生まれ世代の5歳世代が、ジーワンの大舞台でしっかりと気を吐いています。なんだ言いながら、強い世代です。

そんな2013年生まれ世代の旗頭の1頭であるゴールドドリーム。黄金の夢がつむぐ、次の夢にも、幸多からんことを。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第59回宝塚記念(GI)の勝ち馬-ミッキーロケット(2013.3.3)-

ミッキーロケット 牡 鹿毛 2013.3.3生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・野田みづき氏 栗東・音無秀孝厩舎

ミッキーロケット(2013.3.3)の4代血統表
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:0.75
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
マンファス
黒鹿毛 1991.3.23
ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
★Blakeney 1966.3.28
The Dancer 1977.3.31
マネーキャントバイミーラヴ
鹿毛 2006.2.8
仔受胎時活性値:1.50
Pivotal
栗毛 1993.1.19
種付け時活性値:1.00
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev 1977.5.2
Marie d’Argonne 1981.3.21
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene 1980.5.8
Stufida 1981.3.12
Sabreon
鹿毛 1997.5.11
仔受胎時活性値:2.00
★Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.00
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
Sabria
黒鹿毛 1991.4.7
仔受胎時活性値:1.25
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:1.00
Flood
黒鹿毛 1983.4.17
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector3×5、Nureyev4×4、Northern Dancer5×5×5×5>

ミッキーロケット(2013.3.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
Pivotal
(Nureyev系)
★Caerleon
(Nijinsky系)
Miswaki
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Pivotal
(マネーキャントバイミーラヴ)
6.50 母が英GI3着馬
(No. 4-n)
3番仔
(3連産目)

*

2018年の第59回宝塚記念(GI。阪神芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ミッキーロケット 牡5 58 和田竜二 2:11.6    35.8 476
[-4]
音無秀孝 7
2 13 ワーザー せん7 58 H.ボウマン 2:11.6 クビ 35.3 446
[-27]
J.ムーア 10
3 2 ノーブルマーズ 牡5 58 高倉稜 2:12.1 3 36.1 490
[0]
宮本博 12
4 10 ヴィブロス 牝5 56 福永祐一 2:12.1 クビ 36.0 440
[前計不]
友道康夫 3
5 8 ダンビュライト 牡4 58 武豊 2:12.3 1 1/4 36.4 480
[+12]
音無秀孝 5

2018年の第59回宝塚記念。「オペラオーが後押ししてくれたと思います」 。テイエムオペラオー(1996.3.13)と共に臨んだ2001年の第42回宝塚記念2着が2001年6月24日。あの時はメイショウドトウ(1996.3.25)による松本好雄オーナーと安田伊佐夫厩舎の悲願のGI初制覇でした。そうして幾星霜流れて、2018年6月24日。テイエムオペラオーの、関西におけるGIレース最後の出走から、本当に丸17年。和田竜二騎手、テイエムオペラオーによる2001年の第123回天皇賞・春(GI)以来、17年ぶりのJRA・GI制覇となりました。和田騎手は昨日6月23日が満41歳の誕生日。1日遅れではありましたが、自身の手綱により、生まれ日を祝いました。

#余談。レース前のジャニーズ御三方の国歌斉唱も素敵でしたけれど、レース後にジャニーズファンの女性陣がもし残っていたら、ヒーローインタビューに現れた和田騎手の男前ぶりも気になられたのではないかと邪推。41歳の春ですが。

閑話休題。そして何より、ミッキーロケットを褒め称えるべきでしょう。内ラチ沿いの先行策、道中の位置取りの良さから、「竜二、勝てるんちゃうか」と思わずつぶやいてしまいましたが、ミッキーロケット、鞍上の鼓舞に応えて、4コーナーを回った直後に早め先頭に立ったあと、決勝点前で強襲して来たワーザー(2011.10.2)とヒュー・ボウマン騎手を抑え切ったのですから、お見事。黒の帽子、「白、赤星散、白袖」の勝負服、鹿毛馬が稍重の馬場で懸命に脚を伸ばして、ミッキーロケット。和田騎手の技ありの位置取りとロングスパートの指示に応えて、本当に頑張りました。ミッキーロケット自身2017年の日経新春杯(GII)以来となる1年5ヶ月ぶりの勝利、おめでとうございました。

では、以下にミッキーロケットの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Sabria 1991.4.7 不出走
|Sabreon 1997.5.11 1勝
||マネーキャントバイミーラヴ 2勝 ナッソーS(英GI)3着
|||ミッキーロケット 2013.3.3 (本馬) 宝塚記念(GI) 日経新春杯(GII)ほか
|Landseer 1999.2.28 4勝 プール・デッセ・デ・プーラン(仏GI) キーンランドターフマイルS(米GI) コヴェントリーS(英GIII)ほか
|Ikhtyar 2000.3.26 2勝 プリンスオブウェールズS(英GI)3着ほか
|Madonna Dell'Orto 2007.4.4 0勝
||I Can Fly 2015.3.3 愛1000ギニートライアルS(GIII)3着 オーソーシャープS(英GIII)3着

欧米で継承されている4号族n分枝系。大叔父Landseerは、2002年のプール・デッセ・デ・プーラン、すなわち仏2000ギニーの勝ち馬ですね。そんなLandseerは、エイダン・パトリック・オブライエン厩舎の豪華メンバー世代のひとつである1999年生まれ世代。ステーブルメイトにはロックオブジブラルタル(1999.3.8)、High Chaparral(1999.3.1)、Hawk Wing(1999.3.15)、Black Sam Bellamy(1999.4.21)、Ballingarry(1999.4.13)など、Landseer同様にGIを複数勝った強豪馬が多数いました。

私、和田騎手と同い年なのですが、やはり同い年の人間の活躍は嬉しいものです。和田騎手に久しぶりのJRA・GI制覇をプレゼントしてくれたミッキーロケット。キングカメハメハの仔であり、かつサンデーサイレンス(1986.3.25)を持たない血統構成もあり、今回のGI勝利によって繁殖界入りの切符を掴んだのではないでしょうか。ともあれ、それはもう少し先のお話。ミッキーロケット、春のグランプリホースとして、秋の活躍も期待しています。もちろん、鞍上の和田騎手と共に。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>


第13回ヴィクトリアマイル(GI)の勝ち馬-ジュールポレール(2013.5.2)-

ジュールポレール 牝 鹿毛 2013.5.2生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 栗東・西園正都厩舎

ジュールポレール(2013.5.2)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
▲Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
サマーナイトシティ
鹿毛 1999.3.14
仔受胎時活性値:1.25
エリシオ
鹿毛 1993.1.24
種付け時活性値:1.25
Fairy King
鹿毛 1982.3.4
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Helice
鹿毛 1988.4.4
Slewpy 1980.3.28
Hirondelle 1981.5.5
ダイアモンドシティ
鹿毛 1988.3.24
仔受胎時活性値:0.50
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Honey’s Flag
鹿毛 1979.1.26
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Hoist the Flag
鹿毛 1968.3.31
種付け時活性値:0.50
Cathy Honey
栗毛 1967.5.4
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>

ジュールポレール(2013.5.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
エリシオ
(Fairy King系)
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
Hoist the Flag
(Ribot系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
エリシオ
(Helice)
4.50 or 2.50 半兄サダムパテック
(No. 9-h)
6番仔
(流産後)

*

2018年の第13回ヴィクトリアマイル(GI。東京芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ジュールポレール 牝5 55 幸英明 1:32.3    33.3 460
[-6]
西園正都 8
2 16 リスグラシュー 牝4 55 武豊 1:32.3 ハナ 32.9 450
[-2]
矢作芳人 1
3 6 レッドアヴァンセ 牝5 55 北村友一 1:32.3 クビ 33.6 448
[+4]
音無秀孝 7
4 10 アエロリット 牝4 55 戸崎圭太 1:32.4 1/2 34.0 504
[0]
菊沢隆徳 3
5 2 ミスパンテール 牝4 55 横山典弘 1:32.6 1 1/4 33.7 504
[-2]
昆貢 4

2018年の第13回ヴィクトリアマイル。雨中の府中、稍重のマイル戦。混戦を断ったのは8番人気のジュールポレールと幸英明騎手。道中は中団8番手追走、直線では馬場中央を鋭く伸び、先に抜け出していた7番人気のレッドアヴァンセ(2013.4.24)と北村友一騎手を捉えると、最後は1番人気のリスグラシュー(2014.1.18)と武豊騎手の追撃を「ハナ」だけ抑えて、重賞初制覇をGIで飾りました。ジュールポレール、その馬名意味は「白夜(仏)」ということ。 そしてまた、やはりマイルGIはディープインパクト産駒なのでしょうか。先週の第23回NHKマイルカップ(GI)を制したケイアイノーテック(2015.4.7)に続いてのGI連勝。サスガは世界各国でダービー候補を続出する、当代一の大種牡馬です。

では、以下にジュールポレールの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Cathy Honey 1967.5.4 9勝  エイコーンS レディースH ヴァインランドHほか
|Aloma 1974.2.8 0勝
||Aloma's Ruler 1979.4.21 7勝 プリークネスS(米GI) ウィザーズS(米GII)ほか
|Honey's Flag 1979.1.26 0勝
||ダイアモンドシティ 1988.3.24 5勝 アーリントンメイトロンH(米GIII)3着
|||Catienus 1994.5.16 5勝 サバーバンH(米GII)2着 サラトガBCH(米GII)2着2回 ホイットニーH(米GI)3着
|||サマーナイトシティ 1999.3.14 3勝
||||サダムパテック 2008.3.30 6勝 マイルチャンピオンシップ(GI) 京王杯SC(GII) 弥生賞(GII) 中京記念(GIII) 東京スポーツ杯2歳S(GIII)ほか
||||ジュールポレール 2013.5.2 (本馬) ヴィクトリアマイル(GI)ほか

米国から日本で継承されている9号族h分枝系。ジュールポレールの母サマーナイトシティは、サダムパテックに続いて2頭目のGI勝ち産駒を送り込みました。なかなか、2頭のGI馬の母になることは出来ません。時折しも2018年5月13日の母の日、尊ぶべきは賢母サマーナイトシティ。

ジュールポレールは、今回のヴィクトリアマイル勝利により[6-2-2-4]という全成績となりましたが、1600mに限れば[5-1-2-2]で、5着を外したことはありません。マイル戦の安定した走りを、ファンはよく見ていたのでしょう。雨も稍重も8番人気も跳ね返して、ジュールポレール。見事なGI初勝利でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


第30回かしわ記念(JpnI)の勝ち馬-ゴールドドリーム(2013.4.19)-

ゴールドドリーム 牡 鹿毛 2013.4.19生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・吉田勝己氏 栗東・平田修厩舎

ゴールドドリーム(2013.4.19)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
モンヴェール
鹿毛 2003.5.8
仔受胎時活性値:0.25
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.50
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
スペシャルジェイド
鹿毛 1993.2.16
仔受胎時活性値:0.25
Cox’s Ridge
鹿毛 1974.4.4
種付け時活性値:0.50
Best Turn 1966.5.7
Our Martha 1961.5.7
Statistic
鹿毛 1988.5.6
仔受胎時活性値:1.00
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25
Number
鹿毛 1979.5.5
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Special(♀)4×5、Turn-to5×5、Nijinsky5×5>

ゴールドドリーム(2013.4.19)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
Cox’s Ridge
(Turn-to系)
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゴールドアリュール
(Nureyev)
3.50 or 1.50 母がJpnII3着馬
(No. 5-h)
4番仔
(4連産目)

*

2018年の第30回かしわ記念(JpnI。船橋ダート1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 ゴールドドリーム 牡5 57 C.ルメール 1:39.2    37.0 514
[-10]
平田修 2
2 3 オールブラッシュ 牡6 57 田辺裕信 1:39.4 1 37.7 484
[-4]
村山明 6
3 11 インカンテーション 牡8 57 三浦皇成 1:39.4 アタマ 37.4 504
[-8]
羽月友彦 1
4 12 ノンコノユメ せん6 57 内田博幸 1:39.6 3/4 37.4 455
[+5]
加藤征弘 3
5 9 ベストウォーリア 牡8 57 福永祐一 1:40.3 4 38.4 515
[-3]
石坂正 5

2018年の第30回かしわ記念。逃げ粘ったオールブラッシュ(2012.3.7)、悲願のジーワン初勝利に燃えたインカンテーション(2010.3.24)を、最後にきっちり交わしたのはゴールドドリーム。道中は先行5~6番手から落ち着いて推し進め、直線は馬群外から鮮やかに伸びました。ゴールドドリームの近3戦は、昨年2017年末の第18回チャンピオンズカップ(GI)1着、明けて2018年の第35回フェブラリーS(GI)2着、そして今回のかしわ記念1着。この充実ぶりを以て、古馬ダート路線の主役として、完全に名乗りを上げました。ゴールドドリームは鋭い差し脚が持ち味のダート強豪の印象もありますが、元々は先行策から押し切る競馬も見せていました。齢重ねて、先行出来る脚が甦ったのであれば、これは鬼に金棒。ゴールドドリーム、次の夢の矛先や如何に。

では、以下にゴールドドリームの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Number 1979.5.5 8勝 ヘンプステッドH(米GII) フィレンツェH(米GII) ファーストフライトH(米GIII)ほか
|Add 1985.2.24 4勝
||Multiply 1992.4.4 不出走
|||Desert Hero 1996.2.29 3勝 サンラファエルS(米GII)ほか
|||Corinthian 2003.3.7 6勝 メトロポリタンH(米GI) ガルフストリームパークH(米GII)ほか
||Additive 1997.5.1 0勝
|||Six of Hearts 2004.2.26 9勝 バリーコーラスS(愛GIII)
||Arabian Prince 2003.5.13 1勝 アスコットオータムS(英GIII)3着 デズモントS(愛GIII)3着ほか
||Lizard Island 2005.4.15 1勝 レイルウェイS(愛GII)ほか
|ジェイドロバリー 1987.3.14 2勝 グランクリテリウム(仏GI)ほか
|Statistic 1988.5.6 1勝
||スペシャルジェイド 1993.2.16 0勝
|||モンヴェール 2003.5.8 4勝 関東オークス(統一GII)3着
||||ゴールドドリーム 2013.4.19 (本馬) フェブラリーS(GI) チャンピオンズカップ(GI) かしわ記念(JpnI)ほか
|||Tucanchoo 2009.11.3 7勝 タタソールズC(豪GIII)2着
|Numerous 1991.3.14 4勝 ダービートライアルS(米GIII)ほか
|Chequer 1992.3.28 4勝 ウイリアムPキーンH(米GIII)ほか
|Digit 1993.5.9 不出走
||Fall Fashion 2001.4.6 ミスプリークネスS(米GIII)3着
|Inkling 1997.4.5 1勝
||Emerald Ring 2008.3.29 1勝 ソードルズタウンスタッドスプリントS(愛GIII)2着
|||Ballet Shoes 2015.2.1 フレイムオブタラS(愛GIII)2着ほか

近親に活躍馬が多く見える5号族h分枝系。日本でもランキングサイアーとして活躍したジェイドロバリーの姿もあります。ゴールドドリームの5代母Specialの仔にNureyev(1977.5.2)、孫にSadler’s Wells(1981.4.11)、Fairy King(1982.3.4)という名種牡馬が輩出されている、世界的な繁殖一族ですね。↑の4代血統表でも示したとおり、ゴールドドリームの父ゴールドアリュールの母父がNureyevであるため、ゴールドドリームはSpecal4×5の牝馬クロスを持っています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。