カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の拾捌)-Sea The Stars(2006.4.6)-

Sea The Stars 牡 鹿毛 2006.4.6生 愛国・Sunderland Holdings Ltd生産 馬主・Christopher Tsui 愛国・John Oxx厩舎

Sea The Stars(2006.4.6)の4代血統表
Cape Cross
鹿毛 1994.3.13
種付け時活性値:0.75
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Foreign Courier
鹿毛 1979.4.11
Sir Ivor 1965.5.5
Courtly Dee 1968.3.8
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora
栗毛 1975.4.12
Lorenzaccio 1965
Helen Nichols 1966
Balidaress
芦毛 1973.4.22
Balidar 1966
Innocence 1968
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:0.50
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Hopespringseternal
栗毛 1971.5.27
Buckpasser 1963.4.28
Rose Bower 1958.3.24
Allegretta
栗毛 1978.3.10
仔受胎時活性値:0.50
Lombard
栗毛 1967
種付け時活性値:0.50
Agio 1955
Promised Lady 1961
Anatevka
栗毛 1969
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Espresso
栗毛 1958
種付け時活性値:0.50
Almyra
鹿毛 1962
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:なし>

Sea The Stars(2006.4.6)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Cape Cross
(Danzig系)
Miswaki
(Mr. Prospector系)
Lombard
(Teddy系)
Espresso
(Blenheim系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Cape Cross 6.00 or 4.00 or 2.00 母が凱旋門賞馬&兄姉にGI馬3頭
(No. 9-h)
10番仔?
(3連産目?)

*

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2009年の第201回英2000ギニー(GI。ニューマーケット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 17 Sea The Stars 牡3 57.2 Mick Kinane 1:35.88 John M Oxx 6
2 3 Delegator 牡3 57.2 Jamie Spencer 1 1/2 Brian Meehan 1
3 4 Gan Amhras 牡3 57.2 Kevin Manning 3/4 J S Bolger 5
4 13 Rip Van Winkle 牡3 57.2 Johnny Murtagh クビ A P O’Brien 2
5 6 Mastercraftsman 牡3 57.2 Pat Smullen 1 3/4 A P O’Brien 4

*

※↓の動画はサムネイルのみです。動画はYoutubeのWEBサイトでご覧ください。

2009年の第230回英ダービー(GI。エプソムダウンズ芝12F10y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 Sea The Stars 牡3 57.2 Mick Kinane 2:36.74 John M Oxx 2
2 10 Fame And Glory 牡3 57.2 Seamie Heffernan 1 3/4 A P O’Brien 1
3 2 Masterofthehorse 牡3 57.2 Richard Hughes クビ A P O’Brien 6
4 9 Rip Van Winkle 牡3 57.2 Johnny Murtagh ハナ A P O’Brien 3
5 7 Golden Sword 牡3 57.2 Colm O’Donoghue 短アタマ A P O’Brien 8

*

※↓の動画はサムネイルのみです。動画はYoutubeのWEBサイトでご覧ください。

2009年の第112回エクリプスS(英GI。サンダウン芝10F7y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Sea The Stars 牡3 55.3 Mick Kinane 2:03.40 John M Oxx 1
2 5 Rip Van Winkle 牡3 55.3 Jimmy Fortune 1 A P O’Brien 3
3 2 コンデュイット 牡3 60.3 Ryan Moore 4 1/2 Sir Michael Stoute 2
4 9 Cima De Triomphe 牡3 60.3 C.ルメール 5 Luca Cumani 4
5 10 Steele Tango 牡3 60.3 Darryll Holland 3 3/4 Roger Teal 7

*

※↓の動画はサムネイルのみです。動画はYoutubeのWEBサイトでご覧ください。

2009年の第38回英インターナショナルS(GI。ヨーク芝10F88y)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3 Sea The Stars 牡3 55.8 Mick Kinane 2:05.29 John M Oxx 1
2 2 Mastercraftsman 牡3 55.8 Johnny Murtagh 1 A P O’Brien 2
3 5 Cornish 牡3 55.8 Seamie Heffernan 32 A P O’Brien 4
4 1 Georgebernardshaw 牡4 59.4 Colm O’Donoghue 3 1/2 A P O’Brien 3

*

2009年の第34回愛チャンピオンS(GI。レパーズタウン芝10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Sea The Stars 牡3 57.2 Mick Kinane 2:03.90 John M Oxx 1
2 5 Fame And Glory 牡3 57.2 Johnny Murtagh 2 1/2 A P O’Brien 2
3 7 Mastercraftsman 牡3 57.2 Seamie Heffernan 2 1/2 A P O’Brien 3
4 1 Grand Ducal 牡3 57.2 Colm O’Donoghue 9 A P O’Brien 5
5 9 Lord Admiral 牡8 60.3 Declan McDonogh 4 1/2 Charles O’Brien 6

*

2009年の第88回凱旋門賞(仏GI。ロンシャン芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Sea The Stars 牡3 56 Mick Kinane 2:26.30 John M Oxx 1
2 1 Youmzain 牡6 59.5 Kieren Fallon 2 Mick Channon 7
3 19 Cavalryman 牡3 56 Frankie Dettori アタマ A Fabre 4
4 12 コンデュイット 牡4 59.5 Ryan Moore アタマ Sir Michael Stoute 3
5 2 Dar Re Mi 牝4 58 Jimmy Fortune 1 John Gosden 9

*

2009年のカルティエ賞年度代表馬、Sea The Stars。ニューマーケット芝8Fからロンシャン芝2400mまで2009年の年間GI6連勝、欧州競馬史上に残るスピードとスタミナを兼ね備えたスーパースター、Sea The Stars。母Urban Seaとは凱旋門賞母仔制覇を遂げ、半兄Galileo(1998.3.30)とは兄弟英ダービー制覇遂げるという、ゲームや漫画に出てくるような存在ですけれど、それが実在してしまうのが、欧州競馬の懐の深さですね^_^;

では、以下にSea The Starsの、本当にごくごく簡単でも、目も眩むような近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Urban Sea 1989.2.18 8勝 凱旋門賞(仏GI) アルクール賞(仏GII) エクスビュリ賞(仏GIII) ゴントービロン賞(仏GIII)ほか
|Urban Ocean 1996.2.15 4勝 ガリニュールS(愛GIII)
|Melikah 1997.3.17 1勝 愛オークス(GI)2着 英オークス(GI)3着
||Villarrica 2002.2.24 2勝
|||Khawlah 2008.1.10 3勝 UAEダービー(GII) UAEオークス(GIII)ほか
||||Masar 2015.4.16 英ダービー(GI) クレイヴンS(英GIII) ソラリオS(英GIII)ほか
|||Vancouverite 2010.3.2 6勝 ギヨームドルナーノ賞(仏GII)ほか
||Masterstroke 2009.4.24 4勝 ドーヴィル大賞(仏GII) 凱旋門賞(仏GI)3着ほか
||Hidden Gold 2011.4.25 6勝 リリーラングトリーS(英GIII)2着ほか
||Moonlight Magic 2013.3.24 メルドS(愛GIII) 愛ダービートライアル(GIII)ほか
|Galileo 1998.3.30 6勝 英ダービー(GI) "キング・ジョージ"(英GI) 愛ダービー(GI) 愛ダービートライアルS(GIII)ほか
|Black Sam Bellamy 1999.4.21 4勝 タターソールズ金杯(愛GI) ジョッキークラブ大賞(伊GI)ほか
|All Too Beautiful 2001.4.30 3勝 ミドルトンS(英GIII) 英オークス(GI)2着ほか
||All for Glory 2007.1.3 不出走
|||Alluringly 2014.2.22 英オークス(GI)3着
||Wonder of Wonders 2008.2.1 2勝 英オークス(GI)2着ほか
|My Typhoon 2002.5.7 9勝 ダイアナS(米GI) ジェニーワイリーS(米GII) ジャストアゲイムS(米GII) ボールストンスパH(米GII) ミセズリヴィアS(米GII) ミントジュレップH(米GIII)ほか
|Cherry Hinton 2004.1.25 0勝 ブルーウインドS(愛GIII)2着
||Wading 2009.1.17 2勝 ロックフェルS(英GII)
||Bracelet 2011.1.24 4勝 愛オークス(GI) リブルスデイルS(英GII) レパーズタウン1000ギニートライアル(愛GIII)
|Sea The Stars 2006.4.6 (本馬) 8勝 英ダービー(GI) 凱旋門賞(仏GI) 英2000ギニー(GI) 愛チャンピオンS(GI) 英インターナショナルS(GI) エクリプスS(英GI) ベレスフォードS(愛GII)
|Born to Sea 2009.3.2 1勝 愛ダービー(GI)2着ほか

なんじゃこりゃ^_^;。良妻賢母、賢兄賢弟とはUrban Seaのファミリーのためにあるのでしょう。Urban Seaよりも前の先祖のボトムラインを見れば、馬名の頭文字が「A」で始まっている馬ばかりであることから分かるように、元々は独国で継承されてきた9号族h分枝。独国で培われた血が、米血と出会い、一気に開花したというところでしょうか。

「名馬にして名種牡馬」というのは、なかなかになれなかったりするものですが、Urban Seaの仔にはそれも無縁の様子。半兄Galileoの活躍は言うに及ばずですが、Sea The Starsも、、、

  1. Harzand(2013.3.6)
    →英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)、バリサックスS(愛GIII)
  2. Taghrooda(2011.1.27)
    →英オークス(GI)、”キング・ジョージ”(英GI)ほか
  3. Sea The Moon(2011.4.29)
    →独ダービー(GI)、ウニオンレネン(独GII)、メツレル春季賞(独GIII)ほか
  4. Vazira(2011.3.19)
    →サンタラリ賞(仏GI)、ヴァントー賞(仏GIII)
  5. Cloth of Stars(2013.4.6)
    →ガネー賞(仏GI)、アルクール賞(仏GII)、グレフュール賞(仏GII)、エクスビュリ賞(仏GIII)、ラフォルス賞(仏GIII)、シェーヌ賞(仏GIII)ほか
  6. Mekhtaal(2013.2.21)
    →イスパーン賞(仏GI)、オカール賞(仏GII)ほか
  7. Zelzal(2013.4.23)
    →ジャンプラ賞(仏GI)、ボールドムサック賞(仏GIII)ほか
  8. Stradivarius(2014.2.28)
    →アスコット金杯(英GI)、グッドウッドC(英GI)、クイーンズヴァーズ(英GII)ほか

と、クラシックホースを始めとして産駒が活躍しています。アガ・カーンスタッドで供用されているSea The Stars、Hiss Highnessの生産馬で英愛ダービー馬を輩出したのは、サスガの孝行ですね。

2000年代のスーパースター、Sea The Stars。男盛りの12歳、これからまだまだ、良い仔を送り続けて欲しいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>



第59回宝塚記念(GI)の勝ち馬-ミッキーロケット(2013.3.3)-

ミッキーロケット 牡 鹿毛 2013.3.3生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・野田みづき氏 栗東・音無秀孝厩舎

ミッキーロケット(2013.3.3)の4代血統表
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:0.75
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
マンファス
黒鹿毛 1991.3.23
ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
★Blakeney 1966.3.28
The Dancer 1977.3.31
マネーキャントバイミーラヴ
鹿毛 2006.2.8
仔受胎時活性値:1.50
Pivotal
栗毛 1993.1.19
種付け時活性値:1.00
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev 1977.5.2
Marie d’Argonne 1981.3.21
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene 1980.5.8
Stufida 1981.3.12
Sabreon
鹿毛 1997.5.11
仔受胎時活性値:2.00
★Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.00
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
Sabria
黒鹿毛 1991.4.7
仔受胎時活性値:1.25
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:1.00
Flood
黒鹿毛 1983.4.17
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector3×5、Nureyev4×4、Northern Dancer5×5×5×5>

ミッキーロケット(2013.3.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
Pivotal
(Nureyev系)
★Caerleon
(Nijinsky系)
Miswaki
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Pivotal
(マネーキャントバイミーラヴ)
6.50 母が英GI3着馬
(No. 4-n)
3番仔
(3連産目)

*

2018年の第59回宝塚記念(GI。阪神芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ミッキーロケット 牡5 58 和田竜二 2:11.6    35.8 476
[-4]
音無秀孝 7
2 13 ワーザー せん7 58 H.ボウマン 2:11.6 クビ 35.3 446
[-27]
J.ムーア 10
3 2 ノーブルマーズ 牡5 58 高倉稜 2:12.1 3 36.1 490
[0]
宮本博 12
4 10 ヴィブロス 牝5 56 福永祐一 2:12.1 クビ 36.0 440
[前計不]
友道康夫 3
5 8 ダンビュライト 牡4 58 武豊 2:12.3 1 1/4 36.4 480
[+12]
音無秀孝 5

2018年の第59回宝塚記念。「オペラオーが後押ししてくれたと思います」 。テイエムオペラオー(1996.3.13)と共に臨んだ2001年の第42回宝塚記念2着が2001年6月24日。あの時はメイショウドトウ(1996.3.25)による松本好雄オーナーと安田伊佐夫厩舎の悲願のGI初制覇でした。そうして幾星霜流れて、2018年6月24日。テイエムオペラオーの、関西におけるGIレース最後の出走から、本当に丸17年。和田竜二騎手、テイエムオペラオーによる2001年の第123回天皇賞・春(GI)以来、17年ぶりのJRA・GI制覇となりました。和田騎手は昨日6月23日が満41歳の誕生日。1日遅れではありましたが、自身の手綱により、生まれ日を祝いました。

#余談。レース前のジャニーズ御三方の国歌斉唱も素敵でしたけれど、レース後にジャニーズファンの女性陣がもし残っていたら、ヒーローインタビューに現れた和田騎手の男前ぶりも気になられたのではないかと邪推。41歳の春ですが。

閑話休題。そして何より、ミッキーロケットを褒め称えるべきでしょう。内ラチ沿いの先行策、道中の位置取りの良さから、「竜二、勝てるんちゃうか」と思わずつぶやいてしまいましたが、ミッキーロケット、鞍上の鼓舞に応えて、4コーナーを回った直後に早め先頭に立ったあと、決勝点前で強襲して来たワーザー(2011.10.2)とヒュー・ボウマン騎手を抑え切ったのですから、お見事。黒の帽子、「白、赤星散、白袖」の勝負服、鹿毛馬が稍重の馬場で懸命に脚を伸ばして、ミッキーロケット。和田騎手の技ありの位置取りとロングスパートの指示に応えて、本当に頑張りました。ミッキーロケット自身2017年の日経新春杯(GII)以来となる1年5ヶ月ぶりの勝利、おめでとうございました。

では、以下にミッキーロケットの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Sabria 1991.4.7 不出走
|Sabreon 1997.5.11 1勝
||マネーキャントバイミーラヴ 2勝 ナッソーS(英GI)3着
|||ミッキーロケット 2013.3.3 (本馬) 宝塚記念(GI) 日経新春杯(GII)ほか
|Landseer 1999.2.28 4勝 プール・デッセ・デ・プーラン(仏GI) キーンランドターフマイルS(米GI) コヴェントリーS(英GIII)ほか
|Ikhtyar 2000.3.26 2勝 プリンスオブウェールズS(英GI)3着ほか
|Madonna Dell'Orto 2007.4.4 0勝
||I Can Fly 2015.3.3 愛1000ギニートライアルS(GIII)3着 オーソーシャープS(英GIII)3着

欧米で継承されている4号族n分枝系。大叔父Landseerは、2002年のプール・デッセ・デ・プーラン、すなわち仏2000ギニーの勝ち馬ですね。そんなLandseerは、エイダン・パトリック・オブライエン厩舎の豪華メンバー世代のひとつである1999年生まれ世代。ステーブルメイトにはロックオブジブラルタル(1999.3.8)、High Chaparral(1999.3.1)、Hawk Wing(1999.3.15)、Black Sam Bellamy(1999.4.21)、Ballingarry(1999.4.13)など、Landseer同様にGIを複数勝った強豪馬が多数いました。

私、和田騎手と同い年なのですが、やはり同い年の人間の活躍は嬉しいものです。和田騎手に久しぶりのJRA・GI制覇をプレゼントしてくれたミッキーロケット。キングカメハメハの仔であり、かつサンデーサイレンス(1986.3.25)を持たない血統構成もあり、今回のGI勝利によって繁殖界入りの切符を掴んだのではないでしょうか。ともあれ、それはもう少し先のお話。ミッキーロケット、春のグランプリホースとして、秋の活躍も期待しています。もちろん、鞍上の和田騎手と共に。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>


第170回ディアヌ賞(仏GI)の勝ち馬-Laurens(2015.4.12)-

Laurens 牝 鹿毛 2015.4.12生 仏国・Bloodstock Agency Ltd生産 馬主・John Dance 英国・K R Burke厩舎

Laurens(2015.4.12)の4代血統表
Siyouni
鹿毛 2007.2.14
種付け時活性値:1.75
Pivotal
栗毛 1993.1.19
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev 1977.5.2
Marie D’Argonne 1981.3.21
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene 1980.5.8
Stufida 1981.3.12
Sichilla
鹿毛 2002.2.28
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Slipstream Queen
鹿毛 1990.6.2
Conquistador Cielo 1979.3.20
Country Queen 1975.3.26
Recambe
鹿毛 2005.4.2
仔受胎時活性値:0.25
Cape Cross
黒鹿毛 1994.3.13
種付け時活性値:0.50
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979.4.11
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora 1975.4.12
Balidaress 1973.4.22
Razana
鹿毛 1992.5.5
仔受胎時活性値:1.00
Kahyasi
鹿毛 1985.4.2
種付け時活性値:1.50
イルドブルボン 1975.5.23
Kadissya 1979.3.15
Raysiya
栗毛 1987.4.29
仔受胎時活性値:1.00
★Cure the Blues
鹿毛 1978.4.27
種付け時活性値:0.00
Rilasa
栗毛 1975.3.9
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Danzig4×4、Northern Dancer5×5×5>

Laurens(2015.4.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Siyouni
(Nuryev系)
Cape Cross
(Danzig系)
Kahyasi
(Nijinsky系)
★Cure the Blues
(Hail to Reason系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Siyouni 3.00 伯父Helene Mascot
(No. 9-e)
2番仔?

*

2018年のディアヌ賞(仏GI。シャンティイ芝2100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 12 Laurens 牝3 57 P J McDonald 2:06.11 K R Burke 5
2 7 Musis Amica 牝3 57 Mickael Barzalona クビ A Fabre 6
3 9 Homerique 牝3 57 Pierre-Charles Boudot ハナ F-H Graffard 7
4 3 Happily 牝3 57 Ryan Moore アタマ A P O’Brien 4
5 8 With You 牝3 57 Aurelien Lemaitre ハナ F Head 2

2018年の第170回ディアヌ賞。仏国の3歳牝馬女王を決める1戦は、ゴール前「クビ、ハナ、アタマ、ハナ」差の大混戦。そんな接戦を断ち切ったのは、第44回フィリーズマイル(英GI)、第58回サンタラリ賞(仏GI)と戦前までGI2勝を遂げていた、Laurens。道中先行2番手から、直線ではいち早く先頭に立ち、最後の最後まで我慢しきりました。Laurens、これで7戦5勝、2着2回となり、日本風に言えば100%連対。その5勝の着差を紐解けば、「クビ」 「アタマ」「ハナ」「短アタマ」「クビ」。そんな僅差を勝ち切る根性娘Laurens、見事な第170回ディアヌ賞制覇でした。

Laurensの鞍上であるパトリック・ジョセフ・マクドナルド騎手、管理されるカール・リチャード・バーク調教師、馬主であるジョン・ダンス氏は、いずれもディアヌ賞初制覇となりました。マクドナルド騎手は、数年前まではジャンプレースを主戦場とする騎手だったそうで、今回の第170回ディアヌ賞が平地のクラシックレース初騎乗だったそうな。皆様、おめでとうございました。

では、以下にLaurensの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Raysiya 1987.4.29 3勝
|Razana 1992.5.5 4勝
||Helene Mascot(旧名Salford Mill) 2004.3.27 4勝 香港ダービー 香港クラシックマイルほか
||Recambe 2005.4.2 2勝
|||Laurens 2015.4.12 (本馬) ディアヌ賞(仏GI) サンタラリ賞(仏GI) フィリーズマイル(英GI) メイヒルS(英GII)ほか
|Ribot's Guest 1994.2.11 0勝
||Kinnaird 2001.2.27 6勝 オペラ賞(仏GI) メイヒルS(英GII)ほか
|||Keenes Royale 2007.4.15 3勝
||||Ivawood 2012.2.12 3勝 リッチモンドS(英GII) ジュライS(英GII)ほか
|||Berkshire 2011.4.11 4勝 ロイヤルロッジS(英GII) ダーレーS(英GIII)
||Mickdaam 2009.3.21 3勝 チェスターヴァーズ(英GIII)ほか

欧州で継承されている9号族e分枝。Laurensの伯父Helene Mascotは香港ダービー(現LR)、香港クラシックマイル(現LR)の勝ち馬。香港ダービーはリステッドレースの扱いですが、2018年現在1着賞金が約1億4千万円と高額レースであり、サスガに香港のクラシックレースというところ。また、Laurensの曾祖母であるRaysiyaからの分枝において、Laurensと共にもう1頭見えるGI勝ち馬であるKinnairdは、ドクターデヴィアス(1989.3.10)の娘です。

Laurens、秋には第97回凱旋門賞(仏GI)への出走も視野に入れられている模様。紙一重の勝負に無類の強さを見せる、仏国生まれで英国調教の根性娘の走り、更なる大舞台でも期待したいと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>


2018年のクラシック候補生を確認する(其の弐拾壱)

ゴールドクイーン 牝 栗毛 2015.3.22生 浦河・浦河土肥牧場生産 馬主・加藤充彦氏 栗東・坂口正則厩舎

ゴールドクイーン(2015.3.22)の4代血統表
シニスターミニスター
鹿毛 2003.3.29
種付け時活性値:0.75
Old Trieste
栗毛 1995.3.2
A.P. Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Lovlier Linda
栗毛 1980.5.17
Vigors 1973
Linda Summers 1967.2.28
Sweet Minister
鹿毛 1997.4.3
The Prime Minister
鹿毛 1987.4.15
Deputy Minister 1979.5.17
Stick to Beauty 1973.4.17
Sweet Blue
黒鹿毛 1985.4.15
Hurry Up Blue 1977.5.16
Sugar Gold 1980.4.22
サザンギフト
栗毛 2002.3.21
仔受胎時活性値:1.00
タイキシャトル
栗毛 1994.3.23
種付け時活性値:1.75
Devil’s Bag
鹿毛 1981.2.19
Halo 1969.2.7
Ballade 1972.3.10
ウェルシュマフィン
鹿毛 1987.3.15
Caerleon 1980.3.27
Muffitys 1982.3.7
モーニングミラー
栗毛 1996.4.8
仔受胎時活性値:1.25
ヘクタープロテクター
栗毛 1988.3.4
種付け時活性値:1.75
Woodman 1983.2.17
Korveya 1982.5.26
クインモーニング
鹿毛 1985.4.24
仔受胎時活性値:0.50
トウシヨウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:0.75
ゴーオンワード
鹿毛 1973.5.7
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector5×5>

ゴールドクイーン(2015.3.22)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シニスターミニスター
(Seattle Slew系)
タイキシャトル
(Halo系)
ヘクタープロテクター
(Mr. Prospector系)
トウシヨウボーイ
(Princely Gift系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
タイキシャトル
(Caerleon)
3.50
(No. 20-c ヌービス系)
6番仔
(3連産目)

2018年の第1回葵S。新設の京都芝1200mの重賞を逃げ切ったのは9番人気のゴールドクイーンと古川吉洋騎手。ゴールドクイーンはデビューの阪神ダート1200mの2歳新馬、2戦目の小倉芝1200mのフェニックス賞、そして葵Sと、1200m戦に限れば3戦3勝となりました。栗毛の流星、そのスプリント能力の確かさを改めて見せ付けました。なお、レースの2着には6番人気のラブカンプー(2015.4.11)と和田竜二騎手、2番人気のトゥラヴェスーラ(2015.4.4)と福永祐一騎手が同着で入りました。古川騎手、和田騎手、福永騎手の「競馬学校花の12期生」による重賞上位独占。昨年2017年のシリウスS(GIII)でも見られましたが、不惑を迎えてもなお活躍を続ける彼ら、素晴らしい。

さて、ゴールドクイーンの最優性先祖である母父タイキシャトルは、現役時代に13戦11勝2着1回3着1回。その主な勝ち鞍にジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、安田記念(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)2回、スプリンターズS(GI)、京王杯SC(GII)、スワンS(GII)、ユニコーンS(GIII)とGレース8勝。そのGレース8勝は、8連勝で成されました。

そんな最強マイラー・タイキシャトル、種牡馬としても、

  1. ウインクリューガー(2000.2.13)
    →NHKマイルカップ(GI)、アーリントンC(GIII)ほか
  2. メイショウボーラー(2001.4.16)
    →フェブラリーS(GI)、デイリー杯2歳S(GII)、根岸S(GIII)、ガーネットS(GIII)、小倉2歳S(GIII)ほか
  3. サマーウインド(2005.5.25)
    →JBCスプリント(JpnI)、東京盃(JpnII)、クラスターC(JpnIII)ほか
  4. サトノプログレス(2005.3.2)
    →ニュージーランドトロフィー(GII)
  5. レッドスパーダ(2006.5.21)
    →京王杯SC(GII)、関屋記念(GIII)、東京新聞杯(GIII)ほか
  6. フレンチカクタス(2008.3.31)
    →フィリーズレビュー(GII)
  7. ゴールデンキャスト(2000.3.1)
    →セントウルS(GIII)2回ほか
  8. ウイングレット(2001.2.25)
    →中山牝馬S(GIII)ほか
  9. ディアチャンス(2001.2.2)
    →マーメイドS(GIII)ほか
  10. テイエムチュラサン(2002.4.15)
    →アイビスサマーダッシュ(GIII)ほか
  11. ディープサマー(2002.3.18)
    →クリスタルC(GIII)ほか
  12. ランヘランバ(2003.4.8)
    →京都ジャンプS(J・GIII)、小倉サマージャンプ(J・GIII)

と、12頭のJRA重賞勝ち馬を輩出しています。

また、タイキシャトルは母父としても

  1. ワンアンドオンリー(2011.2.23)
    →東京優駿(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKEI杯(GIII)ほか
  2. ストレイトガール(2009.3.12)
    →スプリンターズS(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)2回、シルクロードS(GIII)ほか
  3. レーヌミノル(2014.4.24)
    →桜花賞(GI)、小倉2歳S(GIII)ほか
  4. クラーベセクレタ(2008.3.6)
    →クイーン賞(JpnIII)、東京ダービー、羽田盃、ロジータ記念、東京2歳優駿牝馬ほか
  5. ダンツキッスイ(2005.3.28)
    →アーリントンC(GIII)ほか
  6. ファインチョイス(2009.1.24)
    →函館2歳S(GIII)ほか。↓キャンディバローズの半姉
  7. キャンディバローズ(2013.3.22)
    →ファンタジーS(GIII)ほか。↑ファインチョイスの半妹
  8. ゴールドクイーン(2015.3.22)
    →本稿の主役。葵Sほか

と、重賞勝ち馬を輩出しています。ダービー馬やGI3勝馬、桜花賞馬のブルードメアサイアーなのですから、こちらもサスガというところです。

*

ハービンマオ 牝 栗毛 2015.4.2生 登別・登別上水牧場生産 馬主・森口隆一郎氏 美浦・中舘英二厩舎

ハービンマオ(2015.4.2)の4代血統表

ハービンジャー(GB)
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:0.00
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
★Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering
栗毛 1983.3.20
Arctic Tern 1973
Beaune 1974.4.10
Guapa
鹿毛 1988.5.4
Shareef Dancer 1980.3.3
Sauceboat 1972
ダンシングマオ
鹿毛 2007.4.19
仔受胎時活性値:1.75
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev 1977.5.2
Reluctant Guest 1986.2.21
エスカビオーサ(ARG)
鹿毛 1992.10.6
仔受胎時活性値:1.375
Payant(ARG)
黒鹿毛 1984.8.3
種付け時活性値:1.75
Cipayo 1974
Piccalline 1972
Elegia(ARG)
鹿毛 1981
仔受胎時活性値:0.50
Utopico(ARG)
鹿毛 1966
種付け時活性値:1.50
Emisaria(ARG)
鹿毛 1972
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5>

ハービンマオ(2015.4.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★ハービンジャー
(Danzig系)
ゴールドアリュール
(Halo系)
Payant
(Donatello系)
Utopico
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゴールドアリュール
(Lady Angela)
5.625 or 3.625 祖母が亜GI勝ち馬
(No. 19-c)
初仔

2018年の第54回関東オークス(JpnII)。川崎記念(JpnI)と同じ川崎ダート2100mの舞台、3歳春のダート乙女の頂上決戦を制したのは、戦前6番人気のハービンマオ。縦長で流れた道中は6番手を進み、勝負どころの三分三厘でスルスルと進出。最後の直線、先に抜け出した地元川崎の戦前5番人気のゴールドパテック(2015.4.6)をゴール直前で捉え、4分の3馬身差を着けたところが決勝点でした。終わってみれば、母父にゴールドアリュールを持つ馬が1着、父にゴールドアリュールを持つ馬が2着という結果。そしてまた、0の理論的には共に最優性先祖にゴールドアリュールを持つ馬のワンツーフィニッシュでした。なお、ハービンマオの生産牧場である登別上水牧場は、2003年のエンプレス杯(当時統一GII)を制したジーナフォンテン(1998.4.19)以来、15年ぶりとなるダートグレード競走制覇。ジーナフォンテンが制したエンプレス杯も川崎ダート2100mでしたから、この舞台に縁があるのでしょう。ジーナフォンテンといえば、父ベストタイアップ(1992.3.29)が「シブい」と思った牝馬でした。懐かしい。

では、以下にハービンマオの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Elegia 1981 1勝
|エスカビオーサ 1992.10.6 5勝 亜1000ギニー(GI) ラウルアリステギ賞(亜GII) フランシスコベアスレイ賞(亜GII) ベネズエラ共和国賞(亜GIII)ほか
||ダンシングマオ 2007.4.19 4勝
|||ハービンマオ 2015.4.2 (本馬) 関東オークス(JpnII)
|Escabieuse 1995.7.12 1勝
||Silver Drink 2003.8.9 3勝 ブエノスアイレス大賞(亜GI)ほか

亜国から日本で継承されている19号族c分枝系。ハービンマオの祖母エスカビオーサが近親の最高の活躍馬であり、亜国の牝馬クラシックである第101回ポージャ・デ・ポトランカス、すなわち第101回亜1000ギニーを含む亜国のグループ競走4勝を挙げています。エスカビオーサは、その4代血統構成が「Payant×Utopico×エルセンタウロ×Fresh Air」であり「Donatello系×Tourbillon系×Fairway系×Hyperion系」という、激渋の組み合わせ。そんな亜国産の血統馬を持って来られるのは、言わずもがなで、社台さん。サスガ。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


第150回ベルモントS(米GI)の勝ち馬-Justify(2015.3.28)-

Justify 牡 栗毛 2015.3.28生 米国・John D. Gunther生産 馬主・China Horse Club International Ltd., WinStar Farm, Starlight Racing, Head of Plains Partners LLC 米国・Bob Baffert厩舎

Justify(2015.3.28)の4代血統表
Scat Daddy
黒鹿毛 2004.5.11
種付け時活性値:0.50
ヨハネスブルグ
鹿毛 1999.2.23
ヘネシー
栗毛 1993.3.25
Storm Cat 1983.2.27
Island Kitty 1976.2.23
Myth
鹿毛 1993.2.26
▲オジジアン 1983.3.17
Yarn 1987.3.1
Love Style
栗毛 1999.3.22
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Likeable Style
鹿毛 1990.1.30
Nijinsky 1967.2.21
Personable Lady 1981.2.21
Stage Magic
栗毛 2007.5.4
仔受胎時活性値:1.75
Ghostzapper
鹿毛 2000.4.6
種付け時活性値:1.50
Awesome Again
鹿毛 1994.3.29
Deputy Minister 1979.5.17
Primal Force 1987.4.27
Baby Zip
鹿毛 1991.3.24
Relaunch 1976.3.16
Thirty Zip 1983.4.23
Magical Illusion
栗毛 2001.5.15
仔受胎時活性値:1.25
Pulpit
鹿毛 1994.2.15
種付け時活性値:1.50
A.P. Indy 1989.3.31
Preach 1989.3.26
Voodoo Lily
鹿毛 1987.3.9
仔受胎時活性値:1.25
Baldski
黒鹿毛 1974.5.15
種付け時活性値:1.00
Cap the Moment
栗毛 1980.2.11
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector5×3×5、Nijinsky4×5、Narrate(♀)5×5>

Justify(2015.3.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Scat Daddy
(Storm Cat系)
Ghostzapper
(Deputy Minister系)
Pulpit
(Seattle Slew系)
Baldski
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Ghostzapper
(Relaunch)
5.75 曾祖母が米GIII勝ち馬
(No. 1-h)
3番仔?
(3連産目?)

*

2018年の第150回ベルモントS(米GI。ベルモントパーク・ダート12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Justify 牡3 57.2 Mike E Smith 2:28.18 Bob Baffert 1
2 6 Gronkowski 牡3 57.2 Jose L Ortiz 1 3/4 Chad C Brown 8
3 4 Hofburg 牡3 57.2 Irad Ortiz Jr 1 3/4 William Mott 2
4 8 Vino Rosso 牡3 57.2 John R Velazquez クビ Todd Pletcher 3
5 7 Tenfold 牡3 57.2 Ricardo Santana Jr 3 1/2 Steven Asmussen 5

2018年の第150回ベルモントS。Justify、史上13頭目の米国クラシック3冠、成る。そしてまた、Seattle Slew(1974.2.15)以来41年ぶり史上2頭目の無敗の米国クラシック3冠、成る。栗毛の流星、青のシャドーロール、そして今回は共同馬主であるチャイナホースクラブの赤い勝負服も鮮やかにJustify、ベルモントパーク・ダート12Fを終始先頭で駆け抜けました。「さもありなん」と、事も無げにベルモントSも制したJustify、ただただ、ただただ見事な「トリプルクラウン」達成でした。

Justifyの鞍上であるマイク・スミス騎手は、2010年の第142回のDrosselmeyer(2007.4.1)、2013年の第145回のPalace Malice(2010.5.2)に続いてベルモントS3勝目。管理されるボブ・バファート調教師は2001年の第133回のPoint Given(1998.3.27)、2015年の第147回のAmerican Pharoah(2012.2.2)に続いてベルモントS3勝目。そして、馬主に名前を連ねるウインスターファームも、2010年の第142回のDrosselmeyer、2016年の第148回のクリエイターII(2013.3.30)に続いて、やはりベルモントS3勝目。3が並んだJustifyに関わる人たち。Justifyの3冠、果たされるべくして、果たされました。皆様、おめでとうございました。

そんな13頭目の米国クラシック3冠馬となったJustify。史上に残る先達と共に列挙しておきますと、

  1. Sir Barton(1916.4.26)
    →通算31戦13勝、2着6回、3着5回。現行の米国クラシック3冠を制した、記念すべき初めての馬
  2. Gallant Fox(1927.3.23)
    →通算17戦11勝、2着3回、3着2回。2018年現在、仔Omahaと共に、史上唯一の父仔による米国クラシック3冠を達成
  3. Omaha(1932.3.24)
    →通算22戦9勝、2着7回、3着2回。2018年現在、父Gallant Foxと共に、史上唯一の父仔による米国クラシックを達成
  4. War Admiral(1934.5.2)
    →通算26戦21勝、2着3回、3着1回。0の理論的には、その父Man o’ War(1917.3.29)が満16歳時のミニモの遺伝馬
  5. Whirlaway(1938.4.2)
    →通算60戦32勝、2着15回、3着9回。2018年現在、3冠に加えトラヴァーズS(現米GI)も制している唯一の馬
  6. Count Fleet(1940.3.24)
    →通算21戦16勝、2着4回、3着1回。1951年の北米首位種牡馬にも輝き「名馬にして名種牡馬」となりました
  7. Assault(1943.3.26)
    →通算42戦18勝、2着6回、3着7回。テキサス州産の唯一の3冠馬は、幼少期の右前脚の負傷を乗り越えた名馬
  8. Citation(1945.4.11)
    →通算45戦32勝、2着10回、3着2回。名門カルメットファームの栄光を支えた史上初の100万ドルホース
  9. Secretariat(1970.3.30)
    →通算21戦16勝、2着3回、3着1回。2018年現在も3冠レースすべてでレコードタイムを保持する2代目ビッグレッド
  10. Seattle Slew(1974.2.15)
    →通算17戦14勝、2着1回。史上初めて無敗で米国クラシック3冠を制したアメリカンドリームの体現馬
  11. Affirmed(1975.2.21)
    →通算29戦22勝、2着5回、3着1回。2年連続で現れた米国クラシック3冠馬は、宿敵Alydar(1975.3.23)との対決を制したド根性の権化
  12. American Pharoah(2012.2.2)
    →通算11戦9勝2着1回。Affirmed以来37年ぶりの米国クラシック3冠を達成し、更にはブリーダーズカップ・クラシック(米GI)まで制した、21世紀最初の3冠馬
  13. Justify(2015.3.28)
    →本稿の主役。Seattle Slew以来41年ぶりとなる史上2頭目の無敗の米国クラシック3冠馬

いずれ違わぬ米国の名馬たち。米国競馬の黄金時代と言われた1970年代に3頭が輩出された後、1980年代、1990年代、2000年代には果たされなかった「トリプルクラウン」、2010年代に2頭が達成しました。American PharoahとJustify、共にバファート師の管理馬。名伯楽、その手腕「サスガ」の一言に尽きます。なお、2頭の米国クラシック3冠馬の調教師となった人物は、Gallant FoxとOmahaの父仔3冠馬を管理されたジェームズ・エドワード・フィッツシモンズ調教師以来2人目です。

*

Justifyに関しては、第144回ケンタッキーダービー(米GI)第143回プリークネスS(米GI)を制した際に牝系や最優性先祖について述べました。ネタ切れになった今回は、Justifyの祖母父系にも現れる、米国競馬史上初めての無敗のクラシック3冠馬の4代血統表をアップしておきます。

Seattle Slew 牡 黒鹿毛 1974.2.15生~2002.5.7没 米国・Ben S. Castleman生産 馬主・Mickey and Karen L. Taylor, Tayhill Stable/Jim Hill, et. al. 米国・William H. Turner, Jr. 厩舎→米国・Douglas R. Peterson厩舎

Seattle Slew(1974.2.15)の4代血統表
Bold Reasoning
黒鹿毛 1968.4.29
種付け時活性値:1.25
Boldnesian
鹿毛 1963.4.14
★Bold Ruler
黒鹿毛 1954.4.6
Nasrullah 1940.3.2
Miss Disco 1944
Alanesian
鹿毛 1954.4.28
Polynesian 1942.3.8
Alablue 1945
Reason to Earn
鹿毛 1963
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Sailing Home
栗毛 1948
★Wait a Bit 1939
Marching Home 1932
My Charmer
鹿毛 1969.3.25
仔受胎時活性値:1.00
Poker
鹿毛 1963.3.20
種付け時活性値:1.25
★Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo 1940
Knight’s Daughter 1941
Glamour
鹿毛 1953.4.2
Nasrullah 1940.3.2
Striking 1947
Fair Charmer
栗毛 1959.2.3
仔受胎時活性値:0.25
Jet Action
栗毛 1951
種付け時活性値:1.75
Jet Pilot 1944
Busher 1942
Myrtle Charm
鹿毛 1946
仔受胎時活性値:1.00
Alsab
鹿毛 1939.4.28
種付け時活性値:1.50
Crepe Myrtle
鹿毛 1938
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Nasrullah4×4、War Admiral5×5(母方)、Baby League(♀)5×5(母方)>

Seattle Slew(1974.2.15)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Bold Reasoning
(Bold Ruler系)
Poker
(Princequillo系)
Jet Action
(Blenheim系)
Alsab
(Himyar系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Jet Action
(Fair Charmer)
4.00 半弟Lomond
(No. 13-c)
初仔

*

米国の誇る名馬、Seattle Slew。0の理論的なネタとなり恐縮ですが、中島国治氏はファシグ・ティプトンのセリ名簿からSeattle Slewをチョイスされたそうな。

1978年の夏の初めにタイヘイ牧場の六郎田靖氏が、キーンランドで馬を買うからセリ名簿から選んでみてくれ、と私が牧場へ行ったときに頼まれた。(中略)なぜ六郎田氏が私に頼んだかである。それは、1975年のファッシグチプトンの名簿の中から私が1頭選んだ馬がシアトルスルー(Seattle Slew 1974年)であったからだ。同馬はアメリカの三冠馬となった。

-「競馬最強の法則」、1998年10月号、P87より抜粋-

なお、1978年のキーンランド・セプテンバー・セールにおいて、六郎田氏や保手浜忠弘氏が相乗りで購入されようとした馬は、後のNureyev(1977.5.2)だったそうです。

また、Seattle Slewについて、写真家・今井壽惠さんのコメントを引いておきますと、

馬と対決していて恐ろしいと思うことがたまにありますが、(中略)シアトルスルーも同じように恐ろしく感じた一頭です。シアトルスルー自身は穏やかな馬なんですが、眼が狂気と紙一重なんです。こうした精神的に深い馬は怖いですね。

-月刊『優駿』、1999年3月号、P15より抜粋-

今井寿恵さんといえば、シンボリルドルフ(1981.3.13)も写真で取り続けられていた訳ですが、米日の無敗の3冠馬どうしに、共通する「狂気」を感じ取られていたのかもしれません。

そしてまた、種牡馬Seattle Slewの米国での活躍は21世紀にBold Rulerの父系をつなげる原動力となり、日本にもダンツシアトル(1990.5.13)、タイキブリザード(1991.3.12)、ヒシナタリー(1993.2.16)、マチカネキンノホシ(1996.4.2)などの活躍馬を送り込んでくれました。

*

史上13頭目の米国クラシック3冠を無敗で遂げたJustify。馬体重570kg程という栗毛の巨体を有することから、もしかしたら、3代目ビッグレッドになるのやもしれません。Justify、21世紀2頭目の米国クラシック3冠馬のこれからに、どうぞ幸多からんことを。極東の空の下から、祈っています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。