第124回愛オークス(GI)の勝ち馬-Sea of Class(2015.5.23)-

Sea of Class 牝 栗毛 2015.5.23生 愛国・Razza Del Velino Srl生産 馬主・Sunderland Holding Inc 英国・William Haggas厩舎

Sea of Class(2015.5.23)の4代血統表

Sea The Stars
鹿毛 2006.4.6
種付け時活性値:0.00
Cape Cross
鹿毛 1994.3.13
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979.4.11
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora 1975.4.12
Balidaress 1973.4.22
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967
Anatevka 1969
Holy Moon
鹿毛 2000.4.25
仔受胎時活性値:1.50
Hernando
鹿毛 1990.2.8
種付け時活性値:0.25
Niniski
鹿毛 1976.2.15
Nijinsky 1967.2.21
Virginia Hills 1971.3.15
Whakilyric
鹿毛 1984.2.17
Miswaki 1978.2.22
リリズム 1979.4.21
Centinela
栗毛 1992.4.7
仔受胎時活性値:1.75
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.75
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
New Generation
鹿毛 1981.5.12
仔受胎時活性値:0.50
Young Generation
鹿毛 1976.4.29
種付け時活性値:1.00
Madina
鹿毛 1965.2.17
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Miswaki3×4、Nijinsky4×4(母方)、Northern Dancer5×5×5、Balidar5×5>

Sea of Class(2015.5.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Sea The Stars
(Danzig系)
Hernando
(Nijinsky系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Young Generation
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Young Generation 5.50 半姉に伊オークス馬3頭
(No. 14-f)
9番仔?
(8連産目?)

*

2018年の第124回愛オークス(GI。カラ芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 Sea of Class 牝3 57.2 James Doyle 2:32.54 William Haggas 2
2 5 Forever Together 牝3 57.2 Donnacha O’Brien クビ A P O’Brien 3
3 2 Mary Tudor 牝3 57.2 W J Lee 1 1/2 W McCreery 5
4 4 Bye Bye Baby 牝3 57.2 Seamie Heffernan 3 1/2 A P O’Brien 4
5 3 Magic Wand 牝3 57.2 Ryan Moore 4 1/4 A P O’Brien 1

2018年の第124回愛オークス。道中は7頭立ての7番手、最後方から進んだSea of Classとジェームズ・ドイル騎手。最後の直線では先に抜け出していた第240代英オークス(GI)馬Forever Together(2015.5.25)とドナカ・オブライエン騎手を大外から追い掛け、決勝点で「クビ」だけ捉えていました。Sea of Class、デビュー戦となった今年4月18日のニューマーケット芝8Fのメイドンを2着、5月19日のニューベリー芝10FのフィリーズトライアルS(英LR)を1着、6月14日のニューベリー芝10FのアビングドンS(英LR)を1着と、きっちり1ヶ月に1走を守って挑んだ大一番が、自身4戦目、7月21日の第124回愛オークスでした。栗毛に「黄、紫星」の帽子と勝負服がターフに映えて、Sea of Class。見事なグループレース初挑戦初勝利でした。

Sea of Classの鞍上であるドイル騎手は愛オークス初制覇。近年はゴドルフィンの専属騎手として活躍を見せるドイル騎手、サスガの手綱さばきでした。Sea of Classを管理されるウィリアム・ハガス調教師も愛オークス初制覇。ハガス師と言えば、名手レスター・ピゴットの娘婿としても知られていますね。そのピゴット氏の進言もあったというShaamit(1993.2.11)による第217回英ダービー(GI)制覇、来日経験もあるDancing Rain(2008.4.24)での第233回英オークスの制覇も光ります。そして、馬主であるSunderland Holding Incも愛オークス初制覇。名義こそSunderland Holding Incですが、つまりはツイ家ですので、父Sea The Starsに続いての父娘2代のクラシック制覇は一入でしょう。それぞれにおめでとうございました。

*

では、以下にSea of Classの簡単でも豪華な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

New Generation 1981.5.12 3勝
|Bright Generation 1990.3.23 3勝 伊オークス(GI)ほか
||Rumored 1999.1.27 0勝
|||Dabirsim 2009.2.5 5勝 ジャンリュックラガルデール賞(仏GI) モルニ賞(仏GI) カブール賞(仏GIII)ほか
||Fathayer 2005.4.4 8勝 グイドベラルデリ賞(伊GIII)
|Centinela 1992.4.7 0勝
||Holy Moon 2000.4.25 5勝
|||Mooney Ridge 2006.3.24 2勝
||||Troublemaker 2013.3.11 伊セントレジャー(GIII)2着
|||Holy Ballet 2008.2.2 16勝
|||チェリーコレクト 2009.3.4 8勝 伊オークス(GII) 伊1000ギニー(GIII)ほか
|||チャリティーライン 2010.4.12 6勝 リディアテシオ賞(伊GI) 伊オークス(GII)
|||ファイナルスコア 2011.4.5 5勝 リディアテシオ賞(伊GI) 伊オークス(GII)
|||Wordless 2012.4.27 6勝 ヴェルジェール賞(伊GIII)
|||Magic Mystery 2013.5.16 3勝
|||Back On Board 2014.5.18 伊ダービー(GII)2着
|||Sea of Class 2015.5.23 (本馬) 愛オークス(GI)

欧州で継承され日本にも縁のある14号族f分枝系。Sea of Classの母Holy Moonは掛け値なしの名繁殖牝馬であり、Sea of Classが直仔5頭目のグループレース勝ち馬。そして、チェリーコレクト、チャリティーライン、ファイナルスコアと3年連続でオークスディターリアの勝ち馬を送り込んだことでも知られています。また、その3頭がいずれもカタカナ表記であることからお分かりのように、社台グループにより日本で繁殖牝馬として繋養されています。

Holy Moonが掛け値なしの名繁殖牝馬である所以は、名前を挙げた上記の産駒のそれぞれの父が、

  1. Mooney Ridge(2006.3.24)
    →父Indian Ridge(1985.3.22)は、Tourbillon(1928)系であるAhonoora(1975.4.12)直仔のミラクルサイアー
  2. Holy Ballet(2008.2.2)
    →父Shamardal(2002.3.27)は、Giant’s Causeway(1997.2.14)の仔でジョッケクルブ賞(仏GI)、プール・デッセ・デ・プーラン(仏GI)、セントジェームズパレスS(英GI)、デューハーストS(英GI)などの勝ち馬
  3. チェリーコレクト(2009.3.4)
    →父Oratorio(2002.4.29)は、デインヒル(1986.3.26)の仔でエクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)、ジャンリュックラガルデール賞などの勝ち馬
  4. チャリティーライン(2010.4.12)
    →父Manduro(2002.3.9)は、Monsun(1990.3.4)の仔でプリンスオブウェールズS(英GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、イスパーン賞(仏GI)などの勝ち馬
  5. ファイナルスコア(2011.4.5)
    →父Dylan Thomas(2003.4.23)は、デインヒルが満16歳時交配のミニモの遺伝馬で、2007年のカルティエ賞年度代表馬
  6. Wordless(2012.4.27)
    →父ロックオブジブラルタル(1999.3.8)は、デインヒル産駒の最強マイラーで、2002年のカルティエ賞年度代表馬
  7. Magic Mystery(2013.5.16)
    →父Pour Moi(2008.1.10)は、Montjeu(1996.4.4)産駒3頭目の英ダービー(GI)馬
  8. Back On Board(2014.5.18)
    →父Nathaniel(2008.4.24)は、”キング・ジョージ”(英GI)、エクリプスSなどを制し、Enable(2014.2.12)の父としても知られています
  9. Sea of Class(2015.5.23)
    →父Sea The Stars。言わずと知れた2000年代の欧州最強馬は、ニューマーケット芝8Fからロンシャン芝2400mまで2009年の年間GI6連勝を遂げた、2009年のカルティエ賞年度代表馬

と、同父の仔を1頭も送り込んでいないところです。尊ぶべきは、良妻賢母Holy Moon。聖なる月の恵みは、世代を重ねる時、顕著に現れました。

なお、↑の近親牝系図に現れるDabirsimはハットトリック(2001.4.26)の仔、Troublemakerはヴィータローザ(2000.4.9)の仔と、やはり日本所縁の血が見られます。

*

英オークス馬を力勝負でねじ伏せたSea of Class。その英オークス馬Forever Togetherもそうですが、遅生まれの馬については、ゆっくりじっくりと力を付けていくのを待つところに、欧州競馬の懐の深さを思います。Sea of Class、伸び行く3歳乙女の将来に、どうぞ幸多からんことを。

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第20回ジャパンダートダービー(JpnI)の勝ち馬-ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)-

ルヴァンスレーヴ 牡 鹿毛 2015.1.26生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 美浦・萩原清厩舎

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の4代血統表
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.75
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
★Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
マエストラーレ
鹿毛 2006.1.12
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
オータムブリーズ
鹿毛 1998.2.18
仔受胎時活性値:1.75
ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.12
種付け時活性値:1.25
★Woodman 1983.2.17
Fall Aspen 1976.3.9
セプテンバーソング
鹿毛 1991.5.5
仔受胎時活性値:1.50
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.75
ダイナフエアリー
鹿毛 1983.4.30
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Hail to Reason4×5>

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリクリスエス
(Roberto系)
ネオユニヴァース
(Halo系)
ティンバーカントリー
(Mr. Prospector系)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シンボリクリスエス
(Kris S.)
7.00 or 5.00 高祖母が重賞5勝馬
(No. 9-f フアンシミン系)
2番仔
(不受胎後)

*

第20回ジャパンダートダービー(JpnI。大井・ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ルヴァンスレーヴ 牡3 56 M.デムーロ 2:05.8    36.5 490
[+2]
萩原清 1
2 14 オメガパフューム 牡3 56 川田将雅 2:06.1 1.1/2 37.3 453
[+7]
安田翔伍 4
3 3 グレートタイム 牡3 56 C.ルメール 2:06.1 クビ 37.1 482
[+12]
藤原英昭 3
4 2 クリスタルシルバー 牡3 56 的場文男 2:06.1 クビ 37.3 476
[-4]
村上頼章 8
5 9 テーオーエナジー 牡3 56 岩田康誠 2:06.3 1 38.0 505
[+1]
宮徹 5

2018年の第20回ジャパンダートダービー。2015年生まれ世代の2歳ダート王者は、3歳でもダート王者でした。圧巻のマクリ勝ち。これで通算6戦5勝、2着1回。ミルコ・デムーロ騎手が騎乗した際は、5戦5勝。ただ、それでもまだまだパンとしていない、緩さが残るという、ルヴァンスレーヴ。彼が本物になった時の強さ、果たして、いかばかりか。ダイナフェアリーの玄孫、その未来に幸多からんことを。

さて、ルヴァンスレーヴの最優性先祖である父シンボリクリスエスは、現役時代に8勝を挙げ、その主な勝ち鞍に天皇賞・秋(GI)2回(第126回&第128回)、有馬記念(GI)2回(第47回&第48回)、神戸新聞杯(GII)、青葉賞(GII)と重賞6勝。シンボリクリスエスの最初のGI制覇となった2002年の第126回天皇賞・秋は、鞍上の岡部幸雄騎手にとっては、最後のGI勝利でした。また、引退レースとなった2003年の第48回有馬記念が圧巻で、2着のリンカーン(2000.3.18)に9馬身差、中山芝2500m2分30秒5のレコード勝ちでした。そんなシンボリクリスエスは、3歳時4歳時共に天皇賞・秋1着、ジャパンカップ(GI)3着、有馬記念1着と図ったように同じ結果を辿り、2002年と2003年と連続してJRA賞年度代表馬に選出されました。2年連続の年度代表馬選出は、冠名「シンボリ」の大先輩であるシンボリルドルフ(1981.3.13)以来の偉業でした。

2003年の第48回有馬記念。シンボリクリスエス、強い。ゴール後、さもありなんと、耳がピンと立っています。そんなシンボリクリスエスの代表産駒には

  1. エピファネイア(2010.2.11)
    →ジャパンカップ、菊花賞(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)ほか。母は言わずと知れたシーザリオ(2002.3.31)
  2. サクセスブロッケン(2005.5.5)
    →フェブラリーS(GI)、東京大賞典(JpnI)、ジャパンダートダービー(JpnI)ほか
  3. ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)
    →本稿の主役。ジャパンダートダービー、全日本2歳優駿(JpnI)、ユニコーンS(GIII)
  4. ストロングリターン(2006.5.26)
    →安田記念(GI)、京王杯スプリングC(GII)ほか
  5. アルフレード(2009.4.11)
    →朝日杯フューチュリティS(GI)ほか
  6. サンカルロ(2006.2.5)
    →阪神C(GII)2回、ニュージーランドT(GII)、阪急杯(GIII)ほか
  7. ランフォルセ(2006.3.28)
    →浦和記念(JpnII)、ダイオライト記念(JpnII)、マーチS(GIII)、佐賀記念(JpnIII)ほか
  8. アプレザンレーヴ(2006.3.13)
    →青葉賞(GII)ほか
  9. アリゼオ(2007.3.12)
    →毎日王冠(GII)、スプリングS(GII)ほか
  10. ミトラ(2008.4.11)
    →金鯱賞(GII)、福島記念(GIII)ほか
  11. ユールシンギング(2010.4.25)
    →セントライト記念(GII)、新潟大賞典(GIII)
  12. ショウナンラグーン(2011.2.23)
    →青葉賞

等を始めとして活躍馬を送り込んでいます。クラシックホース、ダートの強豪、古馬マイル王、2歳王者など、多様な産駒が見られますね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第149回独ダービー(GI)の勝ち馬-Weltstar(2015.3.31)-

Weltstar 牡 黒鹿毛 2015.3.31生 独国・Gestüt Röttgen生産 馬主・Gestüt Röttgen 独国・Markus Klug厩舎

Weltstar(2015.3.31)の4代血統表
Soldier Hollow
鹿毛 2000.2.25
種付け時活性値:1.50
In the Wings
鹿毛 1986.1.17
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
High Hawk
鹿毛 1980.3.17
Shirley Heights 1975.3.1
Sunbittern 1970
Island Race
鹿毛 1995.4.20
Common Grounds
鹿毛 1985.4.20
★Kris 1976.3.23
Sweetly 1975.2.10
レイクアイル
青鹿毛 1989.4.5
★Caerleon 1980.3.27
Inisfree 1981.2.11
Wellenspiel
黒鹿毛 2008.3.22
仔受胎時活性値:1.50
Sternkönig
芦毛 1990.4.26
種付け時活性値:0.25
Kalaglow
芦毛 1978.2.19
Kalamoun 1970.4.30
Rossitor 1970
Sternwappen
黒鹿毛 1985.5.31
Wauthi 1977.3.21
Sternwacht 1965
Well Known
黒鹿毛 1987.5.4
仔受胎時活性値:1.00
Königsstuhl
青毛 1976.5.17
種付け時活性値:0.50
Dschingis Khan 1961
Königskrönung 1965
Well Proved
黒鹿毛 1980.4.5
仔受胎時活性値:1.50
Prince Ippi
鹿毛 1969.4.9
種付け時活性値:0.50
Well Tamed
青鹿毛 1971
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Tamerlane5×5>

Weltstar(2015.3.31)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Soldier Hollow
(Sadler’s Wells系)
Sternkönig
(ゼダーン系)
Königsstuhl
(Blandford系)
Prince Ippi
(Bay Ronald系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Soldier Hollow
(Sunbittern)
6.00 or 4.00 半兄Windstoss
(No. 4-o)
2番仔?
(2連産目?)

*

第149回独ダービー(GI。ハンブルク芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Weltstar 牡3 58 Adrie de Vries 2:32.44 Markus Klug 2
2 1 Destino 牡3 58 Martin Seidl クビ Markus Klug 3
3 13 Royal Youmzain 牡3 58 Eduardo Pedroza 1 1/2 A Wohler 1
4 10 Salve Del Rio 牡3 58 Michael Cadeddu 1 Jean-Pierre Carvalho 6
5 14 Aldenham 牡3 58 Jozef Bojko 1/2 A Wohler 9

2018年の第149回独ダービー。例年、北半球の主要国におけるダービーのトリを務める独ダービー。↑の動画では、肝心の決勝点でどちらが先着したか分かりませんが、最後の脚色が勝っていた大外のWeltstarとアドリエ・ド・フリース騎手が、Destino(2015.3.21)とマルティン・ザイドル騎手に「クビ」だけ先んじていました。詰まるところ、マルクス・クルーク厩舎のワンツー・フィニッシュであり、Soldier Hollow産駒のワンツー・フィニッシュでもありました。WeltstarとDestinoは、前走ウニオンレネン(独GII)でもワンツー・フィニッシュを決めており、そのまま独ダービーでも1着2着を占めました。

Weltstarの鞍上であるオランダ出身のフリース騎手は48歳にして独ダービー初制覇。管理されるクルーク調教師は2014年の第145回のSea the Moon(2011.4.29)、2017年の第148回のWindstoss(2014.3.7)に続いて独ダービー3勝目、オーナーブリーダーである独国の名門レットゲン牧場は1959年の第90回のUomo(1956)、前出のWindstossに続く独ダービー3勝目。それぞれにおめでとうございました。

今回のWeltstarの勝利により成されたのは「兄弟による独ダービー制覇」の偉業。独ダービーのきょうだい制覇は史上6組目。その6組を紐解けば、、、

  1. Kaliber(1951)&Kilometer(1953)
  2. Orofino(1978.3.7)&Ordos(1980.2.16)
  3. Lando(1990.1.23)&Laroche(1991.4.10)
  4. Borgia(1994.4.4)&Boreal(1998.4.19)
  5. Samum(1997.3.21)&Schiaparelli(2003.3.25)
  6. Windstoss(2014.3.7)&Weltstar(2015.3.31)

ズラリ並んだ、きょうだい同士で名前の頭文字は同じという、いかにも「らしい」独ダービー馬のきょうだいたち。Landoは1995年の第15回ジャパンカップ(GI)を制したことでもおなじみですし、Borgiaは42年ぶりの牝馬による独ダービー制覇を果たし、1999年の第19回ジャパンカップにも出走してくれました。なお、6組のうち5組は父が異なる半きょうだいですが、SamumとSchiaparelliの1組のみ、父Monsun(1990.3.4)の全兄弟です。また、Windstoss&Weltstar兄弟による連年の勝利は、Lando&Laroche兄弟に続く、史上2例目でした。

独ダービーは、2019年にGIIへの降格の危機にさらされているようですが、WeltstarとDestinoが熱い接戦を見せ、Weltstarが独ダービー史上6例目のきょうだい制覇を遂げた2018年の第149回を受けて、GIの地位を守り続けてほしいと、極東の空の下から祈っておきます。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>


第153回愛ダービー(GI)の勝ち馬-Latrobe(2015.1.28)-

Latrobe 牡 青鹿毛 2015.1.28生 愛国・Sweetmans Bloodstock生産 馬主・Lloyd J Williams 愛国・Joseph Patrick O’Brien厩舎

Latrobe(2015.1.28)の4代血統表
Camelot
鹿毛 2009.3.5
種付け時活性値:1.25
Montjeu
鹿毛 1996.4.4
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Floripedes
鹿毛 1985.5.11
★Top Ville 1976.4.5
Toute Cy 1979.5.4
Tarfah
鹿毛 2001.2.26
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Fickle
鹿毛 1996.3.30
デインヒル 1986.3.26
Fade 1988.4.11
Question Times
鹿毛 2008.4.26
仔受胎時活性値:1.50
Shamardal
鹿毛 2002.3.27
種付け時活性値:1.25
Giant’s Causeway
栗毛 1997.2.14
Storm Cat 1983.2.27
Mariah’s Storm 1991.4.1
Helsinki
鹿毛 1993.5.25
Machiavellian 1987.1.31
Helen Street 1982.4.4
Forever Times
鹿毛 1998.2.9
仔受胎時活性値:0.25
So Factual
黒鹿毛 1990.3.4
種付け時活性値:1.75
Known Fact 1977.3.15
Sookera 1975.5.15
Simply Times
黒鹿毛 1994.2.11
仔受胎時活性値:0.75
Dodge
黒鹿毛 1988.4.5
種付け時活性値:1.25
Nesian’s Burn
黒鹿毛 1979.2.28
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5×5>

Latrobe(2015.1.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Camelot
(Sadler’s Wells系)
Shamardal
(Storm Cat系)
So Factual
(Intent系)
Dodge
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
So Factual
(Forever Times系)
4.00 半姉が愛GIII勝ち馬
(No. 9-g)
3番仔
(3連産目)

*

2018年の第153回愛ダービー(GI。カラ芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Latrobe 牡3 57.2 Donnacha O’Brien 2:32.62 Joseph Patrick O’Brien 5
2 10 Rostropovich 牡3 57.2 P B Beggy 1/2 A P O’Brien 8
3 2 Saxon Warrior(JPN) 牡3 57.2 Ryan Moore クビ A P O’Brien 1
4 4 Delano Roosevelt 牡3 57.2 Seamie Heffernan 2 1/2 A P O’Brien 4
5 12 The Pentagon 牡3 57.2 Wayne Lordan 1/2 A P O’Brien 6

2018年の第153回愛ダービー。エイダン・パトリック・オブライエン厩舎4頭出しによる13回目の愛ダービー制覇を阻んだのは、エイダン調教師の愛息ふたりのタッグでした。ジョセフ・パトリック・オブライエン調教師が管理し、ドナカ・オブライエン騎手が騎乗したLatrobe。逃げたエイダン厩舎の露払い役Rostropovich(2015.2.3)とパドレイグ・ベギー騎手、番手に着けたLatrobeとドナカ騎手、3番手内側の日本風に言えば単勝2倍の1番人気に推されたSaxon Warrior(2015.1.26)とライアン・ムーア騎手。終わってみれば「行った行った」で、3頭の最後のつばぜり合いを真ん中からわずかに抜け出したのがLatrobeとドナカ騎手。ゴール後、左腕を突き上げたドナカ騎手。青鹿毛に白の帽子、「紺、袖一本輪」の勝負服も鮮やかに、Latrobe。カラ芝12Fの大舞台が、Latrobeにとって初めてのグループ競走制覇となりました。

調教師としてのジョセフ氏とドナカ騎手は、共に母国のクラシックレース初制覇。近時、オブライエン兄弟のそれぞれの活躍は目を見張るものがあり、ジョセフ師は昨年2017年の第157回メルボルンカップ(豪GI)をRekindling(2014.3.23)で調教師として史上最年少で制していますし、ドナカ騎手は今年2018年の第210回英2000ギニー(GI)をSaxon Warriorで、第240回英オークス(GI)をForever Together(2015.5.25)で制しています。エイダン師の息子という競馬界の良血であるジョセフ師とドナカ騎手。サラブレッドは血で走るものですが、人も血で走るものですね^^;

Latrobeはその父Camelotにとって初年度産駒であり、初めてのGI勝ち産駒となりました。2012年の英2冠馬Camelotは2012年の第147回愛ダービーの勝ち馬でもあり、さらにCamelotの父Montjeuは1999年の第134回の勝ち馬。結果Montjeu、Camelot、Latrobeと父仔3代愛ダービー制覇となりました。今年2018年の第239回英ダービー(GI)ではGalileo(1998.3.30)、New Approach(2005.2.18)、Masar(2015.4.16)の父仔3代英ダービー制覇が見られましたが「ダービー馬はダービー馬から。そしてまたダービー馬はダービー馬から」というのが、2018年の英愛のクラシック最高峰のトレンドだったのかも知れません。

Latrobeの最優性先祖である祖母父So Factualは現役時代に4勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第72回ナンソープS(英GI)、コーク&オラリーS(英GIII)があり、1995年の第29回スプリンターズS(GI)ではヒシアケボノ(1992.2.27)の3着に入った短距離馬でした。貴重なMan o’ War(1917.3.29)系種牡馬ですが、直仔の活躍馬には、スプリントS(英GIII)を制したIalysos(2004.3.31)がいるくらいです。なお、Ialysosはギリシャ産馬で、2008年から2009年シーズンのギリシャのチャンピオンスプリンターということです。なかなかのレアキャラですね。

ジョセフ師とドナカ騎手のオブライエン兄弟に母国のクラシック初勝利をもたらし、父Camelotにも種牡馬としてのGI初勝利を贈ったLatrobe。愛ダービー馬という金看板を背負って挑む、次走以降も期待したいと思います。出来れば、ずっとオブライエン兄弟のタッグのままで。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#余談。Joseph O’Brien seals first Classic victory as Latrobe stuns Saxon and co | Horse Racing News | Racing Postの記事中、勝利後の記念写真にオブライエン兄弟の父であるエイダン師も端っこに写られているのですけれど、なんとも言えない表情をされているのが、印象的です。息子ふたりの頑張りは嬉しいものの、自身の管理馬は敗れてしまったのですから、そうなります。勝負の世界ですから、ね。


第41回帝王賞(JpnI)の勝ち馬-ゴールドドリーム(2013.4.19)-

ゴールドドリーム 牡 鹿毛 2013.4.19生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・吉田勝己氏 栗東・平田修厩舎

ゴールドドリーム(2013.4.19)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
モンヴェール
鹿毛 2003.5.8
仔受胎時活性値:0.25
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.50
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
スペシャルジェイド
鹿毛 1993.2.16
仔受胎時活性値:0.25
Cox’s Ridge
鹿毛 1974.4.4
種付け時活性値:0.50
Best Turn 1966.5.7
Our Martha 1961.5.7
Statistic
鹿毛 1988.5.6
仔受胎時活性値:1.00
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25
Number
鹿毛 1979.5.5
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Special(♀)4×5、Turn-to5×5、Nijinsky5×5>

ゴールドドリーム(2013.4.19)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
Cox’s Ridge
(Turn-to系)
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゴールドアリュール
(Nureyev)
3.50 or 1.50 母がJpnII3着馬
(No. 5-h)
4番仔
(4連産目)

*

2018年の第41回帝王賞(JpnI。大井ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ゴールドドリーム 牡5 57 C.ルメール 2:04.2    38.7 526
[+12]
平田修 2
2 2 ケイティブレイブ 牡5 57 福永祐一 2:04.3 クビ 38.8 512
[+1]
杉山晴紀 1
3 10 サウンドトゥルー せん8 57 大野拓弥 2:04.6 1.1/2 37.7 476
[-2]
高木登 4
4 6 リッカルド せん7 57 矢野貴之 2:05.2 3 39.4 496
[-4]
佐藤裕太 6
5 8 ヒガシウィルウィン 牡4 57 森泰斗 2:05.2 クビ 38.5 468
[0]
佐藤賢二 9

2018年の第41回帝王賞。若干の出負け加減から、意識的に位置を押し上げて行った2番人気のゴールドドリームとクリストフ・ルメール騎手。向正面では内の3~4番手という絶好位。最後の直線では内のゴールドドリーム、外のケイティブレイブ(2013.5.11)の一騎討ちとなり、ゴールドドリームが「クビ」だけ先んじたところが決勝点。ゴールドドリーム、第34回フェブラリーS(GI)第18回チャンピオンズカップ(GI)第30回かしわ記念(JpnI)に続いてのジーワン4勝目を挙げました。

今回の帝王賞でもワンツーフィニッシュを決めた2013年生まれ世代。活きのいい4歳世代、2014年生まれ世代の勢いの影に隠れがちですが、

  1. 第67回川崎記念(JpnI)
    →ケイティブレイブ
  2. 2018年のフューチュリティS(豪GI)
    →ブレイブスマッシュ(2013.3.22)
  3. 第48回高松宮記念(GI)
    →ファインニードル(2013.4.26)
  4. 第157回天皇賞・春(GI)
    →レインボーライン(2013.4.1)
  5. 第30回かしわ記念(JpnI)
    →ゴールドドリーム
  6. 第13回ヴィクトリアマイル(GI)
    →ジュールポレール(2013.5.2)
  7. 第59回宝塚記念(GI)
    →ミッキーロケット(2013.3.3)
  8. 第41回帝王賞(JpnI)
    →ゴールドドリーム

と、2018年度の上半期も2013年生まれ世代の5歳世代が、ジーワンの大舞台でしっかりと気を吐いています。なんだ言いながら、強い世代です。

そんな2013年生まれ世代の旗頭の1頭であるゴールドドリーム。黄金の夢がつむぐ、次の夢にも、幸多からんことを。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。