Result一覧

第160回ディアナ賞(独GI)の勝ち馬-Well Timed(2015.4.20)-

Well Timed 牝 鹿毛 2015.4.20生 独国・Stall Ullmann生産 馬主・Stall Ullmann 独国・Jean-Pierre Carvalho厩舎

Well Timed(2015.4.20)の4代血統表
Holy Roman Emperor
鹿毛 2004.3.28
種付け時活性値:0.50

デインヒル
鹿毛 1986.3.26
★Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
L’On Vite
鹿毛 1986.4.20
Secretariat
栗毛 1970.3.30
Bold Ruler 1954.4.6
Somethingroyal 1952
Fanfreluche
鹿毛 1967.4.9
Northern Dancer 1961.5.27
Ciboulette 1961.5.19
Wells Present
鹿毛 2002.4.22
仔受胎時活性値:1.00

Cadeaux Genereux
栗毛 1985.3.22
種付け時活性値:0.00
★Young Generation
鹿毛 1976.4.29
Balidar 1966
Brig O’Doon 1967
Smarten Up
栗毛 1975.5.20
Sharpen Up 1969.3.17
L’Anguissola 1967
Wells Whisper
鹿毛 1992.1.20
仔受胎時活性値:0.25
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Whakilyric
鹿毛 1984.2.17
仔受胎時活性値:1.75
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:1.25
リリズム
鹿毛 1979.4.21
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4×4、Natalma(♀)5×5×5×5>

Well Timed(2015.4.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Holy Roman Emperor
(Danzig系)
Cadeaux Genereux
(Owen Tudor系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
Miswaki
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Miswaki
(Whakilyric)
4.00 従兄が香港カップ勝ち馬
(No. 13-b)
8番仔?
(7連産目?)

*

2018年の第160回ディアナ賞(独GI。デュッセルドルフ芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 11 Well Timed 牝3 58 Filip Minarik 2:12.63 Jean-Pierre Carvalho 1
2 7 Night of England 牝3 58 Andrasch Starke 1 3/4 Henk Grewe 3
3 3 Wonder of Lips 牝3 58 Alexander Pietsch 2 1/2 Andreas Suborics 8
4 8 Sword Peinture 牝3 58 Jozef Bojko 1/2 A Wöhler 7
5 2 Barista 牝3 58 Martin Seidl 1 J Hirschberger 9

2018年の第160回ディアナ賞。北半球の主要国における、英オークス(GI)を範とした3歳牝馬限定のクラシックレースの掉尾を飾るのは、ディアナ賞。仏国のオークスであるディアヌ賞(GI)、独国のオークスであるディアナ賞と、読み方は若干違いますが、共にローマ神話の月の女神ディアーナを冠に戴くレースですね。

そんなディアナ賞の第160回を制したのは、1番人気のWell Timed。2017年10月のデビュー戦こそ4着に破れたものの、2018年の復帰戦1着、BMW賞(LR)1着、ディアナトライアル(独GII)1着、そしてディアナ賞1着と、距離が2000m以上のレースしか出走していない2018年は負け無しの4連勝での戴冠でした。2018年からWell Timedとコンビを組む鞍上のフィリップ・ミナリク騎手は、今年2018年にJRAの短期免許で来日されていたことでもおなじみで、ディアナ賞は2012年の第154回を制したサロミナ(2009.2.22)以来となる2勝目。管理されるジャンピエール・カルヴァロ調教師はディアナ賞初勝利。オーナーブリードのシュタル・ウルマンは、すなわちシュレンダーハン牧場ですね。シュレンダーハン牧場名義と合わせると、ディアナ賞は実に16勝目(!!)の模様。また、シュタル・ウルマン、カルヴァロ師、ミナリク騎手と言いますと、昨年2017年の第37回ジャパンカップ(GI)に出走したGuignol(ギニョール。2012.5.8)のトリオでもありますね。

*

では、以下にWell Timedの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Whakilyric 1984.2.17 カルヴァドス賞(仏GIII)ほか仏GIII2着1回、仏GII3着2回、仏GIII3着1回
|Johann Quatz 1989.2.22 6勝 リュパン賞(仏GI) カーネルFWケスターH(米GII) ブリーダーズカップ・マイル(米GI)2着ほか
|Hernando 1990.2.8 7勝 ジョッケクルブ賞(仏GI) リュパン賞(仏GI) ニエル賞(仏GII) ゴントービロン賞(仏GIII)2回ほか
|Walter Willy 1991.2.8 4勝 ルイジアナダウンズH(米GIII)3着
|Wells Whisper 1992.1.20 0勝
||Wells Present 2002.4.22 2勝 ヴァルターJ.ヤコブス牝馬賞(独GIII)3着
|||Well Timed 2015.4.20 (本馬) ディアナ賞(独GI) ディアナトライアル(独GII)
||Wonder Why 2004.4.3 不出走
|||Akeed Mofeed 2009.2.14 6勝 香港カップ(GI) 香港ダービーほか
|||Jordan Sport 2013.2.26 マハーブアルシマール(UAE・GIII)
|Vingt et Une 1993.1.22 1勝
||Coconut Show 2001.3.19 3勝
|||Thai Haku 2007.2.12 3勝 ケープヴェルディS(UAE・GII)2着 ノーブルダムセルS(米GIII)3着 アンドレバボワン賞(仏GIII)3着
|||Albaraah 2008.3.8 3勝 フロール賞(仏GIII)2着
||||Alrahma 2014.3.4 2勝 カブール賞(仏GIII) モルニ賞(仏GI)2着
||||Efaadah 2015.3.20 ポルトマイヨ賞(仏GIII) オマール賞(仏GII)2着 サンドリンガム賞(仏GII)3着
|||La Belliere 2010.4.2 2勝
||||Boos 2014.2.16 クリテリウム・ド・メゾンラフィット(仏GII)2着
|Res Judicata 1995.3.13 5勝 カールトンFバークH(米GIII)2着 ゴントービロン賞(仏GIII)3着
|Adnaan 1996.3.10 3勝 ゴードンS(英GIII)3着
|Apsara 2000.5.16 0勝
||Curtain Call 2005.1.31 3勝 ベレスフォードS(愛GII) ムーアズブリッジS(愛GIII) フューチュリティS(愛GII)2着 ロイヤルホイップS(愛GII)2着
||Souen 2006.4.27 不出走
|||Three Balloons 2011.10.9 3勝 チェアマンズC(南阿GIII)2着 ケープサマーステイヤーズH(南阿GIII)2着ほか
||Launched 2012.3.7 モーリスドニュイユ賞(仏GII)2着
|Mine Excavation 2003.1.28 不出走
||Hint of A Tint 2010.3.17 3勝 愛1000ギニートライアル(GIII)2着 リッジウッドパールS(愛GII)3着

Well Timedの牝系は、世界各国で継承されている 13号族b分枝系。Well Timedの大伯父Johann Quatz(ヨハンクアッツ)、Hernando(エルナンド)は共にジャパンカップ出走経験があり、1994年の第14回ジャパンカップでは兄弟対決が実現しました。結果は兄が12着、弟が4着と、弟に軍配が上がりました。Hernandoは、私が購入した初めての月刊「優駿」である1993年7月号において、正面から捉えられた第153回ジョッケクルブ賞の決勝点の写真、目をギラつかせたその表情が非常に印象に残っています。そんなHernandoは、今年2018年の第124回愛オークス(GI)を制したSea of Class(2015.5.23)の母父でもあります。また、Well Timedの従兄Akeed Mofeedは2013年の第27回香港カップの勝ち馬であり、そのレースで1馬身差の2着がトウケイヘイロー(2009.4.22)でした。最後に、上図の範囲外ですが、Well Timedの高祖母リリズムはカタカナ表記でお分かりのとおり輸入繁殖牝馬であり、日本にも縁がある牝系と言えます。

*

2000m以上のレースではまだ負けていないWell Timed。この後の進路は、その名のとおり勝利の好機を捉えるべく、外国に転じて第113回ヴェルメイユ賞(仏GI)が目標の模様。Well Timed、時を重ねる独国の3歳牝馬の未来に幸多からんことを。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#余談。Johann QuatzとHernandoが出走した第14回ジャパンカップでは、もう1組兄弟対決がありました。Grand Flotilla(グランドフロティラ。1987.2.25)とマーベラスクラウン(1990.3.19)。こちらの兄弟対決は兄が8着-ナイスネイチャ(1988.4.16)と同着-、弟が見事1着でした。2組の兄弟対決は共に弟が兄に先着しましたが、マーベラスクラウンの勝利により、2組4頭共に国際GI勝ち馬になるという結果でした。これは賢兄賢弟です。尊ぶべきは、それぞれの母堂であるWhakilyricとモリタ(1978.10.30)。

<参考WEB>


第68回”キング・ジョージ”(英GI)の勝ち馬-Poet’s Word(2013.4.5)-

Poet’s Word 牡 鹿毛 2013.4.5生 愛国・Woodcote Stud Ltd生産 馬主・Saeed Suhail 英国・Sir Michael Stoute厩舎

Poet’s Word(2013.4.5)の4代血統表
Poet’s Voice
鹿毛 2007.3.7
種付け時活性値:1.25
Dubawi
鹿毛 2002.2.7
Dubai Millennium
鹿毛 1996.3.20
Seeking the Gold 1985.4.7
Colorado Dancer 1986.2.13
Zomaradah
鹿毛 1995.2.21
Deploy 1987.5.15
Jawaher 1998.5.13
Bright Tiara
栗毛 1989.3.27
Chief’s Crown
鹿毛 1982.4.7
Danzig 1977.2.12
Six Crowns 1976.4.21
Expressive Dance
芦毛 1978.4.24
★Riva Ridge 1969.4.13
Exclusive Dancer 1967.5.30
Whirly Bird
鹿毛 2001.5.26
仔受胎時活性値:0.75
Nashwan
栗毛 1986.3.1
種付け時活性値:1.50
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
Height of Fashion
鹿毛 1979.4.14
Bustino 1971
Highclere 1971.4.9
Inchyre
鹿毛 1993.2.4
仔受胎時活性値:1.75
Shirley Heights
鹿毛 1975.3.1
種付け時活性値:0.25
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Inchmurrin
鹿毛 1985.1.30
仔受胎時活性値:1.75
Lomond
鹿毛 1980.2.3
種付け時活性値:1.00
On Show
黒鹿毛 1978.4.18
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Shirley Heights5×3、Northern Dancer5×5>

Poet’s Word(2013.4.5)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Poet’s Voice
(Mr. Prospector系)
Nashwan
(Red God系)
◆Shirley Heights
(Mill Reef系)
Lomond
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nashwan
(Whirly Bird)
5.75 半姉が英GIII2勝
(No. 7-a)
6番仔?
(2連産目?)

*

2018年の第68回”キング・ジョージ”(英GI。アスコット芝11F211y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Poet’s Word 牡5 60.3 James Doyle 2:25.84 Sir Michael Stoute 2
2 6 Crystal Ocean 牡4 60.3 William Buick クビ Sir Michael Stoute 1
3 4 Coronet 牝4 59 Olivier Peslier 9 John Gosden 3
4 7 Salouen 牡4 60.3 Silvestre De Sousa 4 Sylvester Kirk 6
5 3 Rostropovich 牡3 55.3 Seamie Heffernan 短アタマ A P O’Brien 5

2018年の第68回”キング・ジョージ”。サー・マイケル・スタウト調教師の管理馬2頭の火の出るような叩き合い。先に抜け出したのは内のCrystal Ocean(2014.2.8)とウィリアム・ビュイック騎手、それを追い掛けたのが外のPoet’s Wordとジェームズ・ドイル騎手。かたやCrystal Oceanは今年2018年に入ってからゴードンリチャーズS(英GIII)1着、アストンパークS(英GIII)1着、ハードウィックS(英GII)1着。こなたPoet’s Wordは今年2018年に入ってから第21回ドバイシーマクラシック(UAE・GI)2着、ブリガディアジェラードS(英GIII)1着、第125回プリンスオブウェールズS(英GI)1着。近走で連勝している馬どうしの戦いは、追い掛けた側の強みか、あるいは年長馬の矜持か、決勝点で僅かに「クビ」だけ先んじて、Poet’s Word。ロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズSに続く、アスコット競馬場のGI連勝を以て、欧州選手権距離の最上級レースをその蹄中に収めました。Poet’s WordとCrystal Oceanの激戦により堅良の芝で刻まれた勝ち時計2分25秒84は、2013年の第63回を制したノヴェリスト(2009.3.10)の2分24秒60に続く、”キング・ジョージ”史上2位の好タイム。ステーブルメイト2頭の名勝負と速い勝ち時計、2018年のこれまでの選手権距離のレースではベストバウトと言えるのではないでしょうか。見事なレースでした。

Poet’s Wordの鞍上のドイル騎手、馬主のサイード・スハイル氏は、共に”キング・ジョージ”初制覇。そして、Poet’s Wordを管理されるスタウト師は、実に6回目となる”キング・ジョージ”制覇。”キング・ジョージ”6勝は、5勝で並んでいたディック・ハーン調教師、サイード・ビン・スルール調教師から抜け出して”キング・ジョージ”の単独リーディングトレーナー記録となりました。そんなスタウト師の、”キング・ジョージ”6勝を確認すると、

  1. Shergar(1978.3.3)
    →1981年の第31回。英ダービー(GI)-史上最大着差となる10馬身差勝ち-、愛ダービー(GI)に続くGI3連勝。種牡馬入り後に誘拐されてしまったことでも知られる悲運の名馬
  2. オペラハウス(1988.2.24)
    →1993年の第43回。コロネーションC(英GI)、エクリプスS(英GI)に続くGI3連勝。日本で種牡馬としてテイエムオペラオー(1996.3.13)メイショウサムソン(2003.3.7)、ニホンピロジュピタ(1995.5.3)等の活躍馬を輩出
  3. Golan(1998.2.24)
    →2002年の第52回。2001年の英2000ギニー(GI)以来となるGI2勝目は、2001年の第21回ジャパンカップ(GI)以来のぶっつけ勝利
  4. コンデュイット(2005.3.23)
    →2009年の第59回。2008年の英セントレジャー(GI)、ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)に続くGI3勝目。後に同2009年のブリーダーズカップ・ターフで連覇を果たしてGI4勝を遂げた名馬
  5. ハービンジャー(2006.3.12)
    →2010年の第60回。ジョンポーターS(英GIII)、オーモンドS(英GIII)、ハードウィックSに続くGレース4連勝目は11馬身差かつ2分26秒78のコースレコードの大圧勝。2018年現在、日本で種牡馬として活躍中
  6. Poet’s Word(2013.4.5)
    →2018年の第68回。本稿の主役

初めての勝利だったShergar以外の5頭は、古馬になってからの”キング・ジョージ”制覇でした。スタウト師は2018年現在まで英ダービー5勝、英2000ギニー5勝、英オークス(GI)2勝、英1000ギニー(GI)2勝、英セントレジャー1勝と、モチのロンで3歳戦でも活躍を見せられているのですが、古馬の管理育成もサスガの手腕と唸らされます。日本にも馴染み深いSingspiel(1992.2.25)ピルサドスキー(1992.4.23)も古馬になってからGI勝ちを重ねた名馬でした。むぅ、正に名伯楽、サー・マイケル・スタウト。

*

では、以下にPoet’s Wordのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Inchyre 1993.2.4 1勝
|Inchiri 1998.4.29 2勝
||Hawk's Eye 2006.3.24 6勝 アルゴアC(南阿GIII)ほか
|Inchberry 2000.5.6 0勝
||Divine Unicorn 2014.4.25 タタソールズC(豪GIII)ほか
|Whirly Bird 2001.5.26 5勝
||Whirly Dancer 2007.5.1 2勝
|||Beckford 2015.2.22 レイルウェイS(愛GII)ほか
||Malabar 2012.3.27 3勝 サラブレッドS(英GIII) プレスティージS(英GIII)
||Poet's Word 2013.4.5 (本馬) "キング・ジョージ"(英GI) プリンスオブウェールズS(英GI) ブリガディアジェラードS(英GIII) グロリアスS(英GIII)ほか
|Ursa Major 2009.5.12 4勝 愛セントレジャートライアルS(GIII)

英愛で継承されている7号族a分枝系。祖母からの分枝系ではPoet’s Wordが初めてのGI勝ち馬となりました。なお、Poet’s Wordの1歳年下の半弟ユーノテソーロ(2014.4.18)は、テソーロの冠名で知られる了徳寺健二オーナーの持ち馬として走りましたが、1戦0勝のまま地方抹消となったようです。

*

プリンスオブウェールズSでは昨年2017年の第141回英チャンピオンS(GI)で7馬身離されたCracksman(2014.4.9)に対して2馬身と4分の1差で逆襲を果たし、”キング・ジョージ”では僚友のCrystal Oceanとのクビ差の勝負を制したPoet’s Word。5歳にして完全に本格化した古馬王者、スタウト師の管理馬であり、その速い馬場への適性を考えると「第38回ジャパンカップに出走してくれないものか」と思ってしまいます。ともあれPoet’s Word、まずは激戦の疲れを癒やして、次走以降のさらなる活躍を期待したいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


2018年のメシドール賞(仏GIII)の勝ち馬-ジェニアル(2014.2.7)-

ジェニアル 牡 鹿毛 2014.2.7生 千歳・社台ファーム生産 馬主・(株)キーファーズ 栗東・松永幹夫厩舎

ジェニアル(2014.2.7)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
サラフィナ
鹿毛 2007.4.19
仔受胎時活性値:1.50
Refuse To Bend
鹿毛 2000.3.17
種付け時活性値:1.50
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Market Slide
栗毛 1991.4.13
Gulch 1984.4.16
Grenzen 1975.4.28
Sanariya
黒鹿毛 1996.3.22
仔受胎時活性値:0.50
Darshaan
黒鹿毛 1981.4.18
種付け時活性値:1.50
Shirley Heights 1975.3.1
Delsy 1972.3.20
Sanamia
鹿毛 1987.2.15
仔受胎時活性値:2.00
Top Ville
鹿毛 1976.4.5
種付け時活性値:0.50
Santalina
栗毛 1974
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>

ジェニアル(2014.2.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Refuse To Bend
(Sadler’s Wells系)
Darshaan
(Mill Reef系)
Top Ville
(Dante系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Refuse To Bend
(Market Slide)
5.00 母が仏GI3勝馬
(No. 8-f)
初仔
(流産後)

*


2018年のメシドール賞(仏GIII。メゾンラフィット芝1600m)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ジェニアル 牡4 58 武豊 1:37.62 松永幹夫 3
2 4 Jimmy Two Times 牡5 58 Mickael Barzalona 1/2 A Fabre 1
3 3 Zalamea 牡5 58 Eddy Hardouin 1 1/2 Carina Fey 4
4 2 Taareef 牡5 58 Christophe Soumillon 短アタマ J-C Rouget 2

2018年のメシドール賞。日本から遠く離れた仏国のメゾンラフィット競馬場にて、ジェニアル、その能力を見せ付けました。母は仏GI3勝の名牝サラフィナ、その血のなせる業なのでしょうか。母方の血統による馬場適性、欧州における父ディープインパクトの絶対数の少なさ、そしてまったく違うハーレムに身を置かれたことによる精神的なリフレッシュ。様々な要因が重なって、ジェニアル。「天才的な(伊)」という意味の名前を戴いた4歳牡馬が、平成の天才の手綱に応えた、見事な仏GIII制覇。挑戦することの大切さを、改めて思いました。本当におめでとうございました。

*

では、以下にジェニアルのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Sanariya 1996.3.22 0勝
|Sanaya 2003.3.26 4勝 サンタラリ賞(仏GI)2着ほか仏GIII2着3回仏GIII3着1回
|Sanjida 2005.4.1 1勝 ペネロープ賞(仏GIII)3着 クレオパトル賞(仏GIII)3着 コンデ賞(仏GIII)3着
|サラフィナ 2007.4.19 6勝 ディアヌ賞(仏GI) サンクルー大賞(仏GI) サンタラリ賞(仏GI) フォワ賞(仏GII) コリーダ賞(仏GII)ほか
||ジェニアル 2014.2.7 (本馬) メシドール賞(仏GIII)
|Sandagiyr 2008.5.1 3勝 ファイアーブレイクS(UAE・GIII)

欧州でアガ・カーン殿下の手により継承されている8号族f分枝系。ジェニアルの近親の最高の活躍馬は、前出の母サラフィナ。第162回ディアヌ賞、第103回サンクルー大賞、第50回サンタラリ賞、フォワ賞、コリーダ賞と仏グループレース5勝のほか、第119回ガネー賞(仏GI)2着、第89回凱旋門賞(仏GI)3着、第105回ヴェルメイユ賞(仏GI)3着もある名牝です。なお、サラフィナの主戦はクリストフ・ルメール騎手でした。

*

ジェニアル、メシドール賞の勝利により、このあとの進路は8月12日に行われる第97回ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)ということ。ジャック・ル・マロワ賞と言えば、20年前の第77回をタイキシャトル(1994.3.23)が制しています。果たして、日本調教馬による2回目のジャック・ル・マロワ賞制覇となりますでしょうか。ジェニアル、その冒険の行く末や如何に。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<参考WEB>


第124回愛オークス(GI)の勝ち馬-Sea of Class(2015.5.23)-

Sea of Class 牝 栗毛 2015.5.23生 愛国・Razza Del Velino Srl生産 馬主・Sunderland Holding Inc 英国・William Haggas厩舎

Sea of Class(2015.5.23)の4代血統表

Sea The Stars
鹿毛 2006.4.6
種付け時活性値:0.00
Cape Cross
鹿毛 1994.3.13
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979.4.11
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora 1975.4.12
Balidaress 1973.4.22
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967
Anatevka 1969
Holy Moon
鹿毛 2000.4.25
仔受胎時活性値:1.50
Hernando
鹿毛 1990.2.8
種付け時活性値:0.25
Niniski
鹿毛 1976.2.15
Nijinsky 1967.2.21
Virginia Hills 1971.3.15
Whakilyric
鹿毛 1984.2.17
Miswaki 1978.2.22
リリズム 1979.4.21
Centinela
栗毛 1992.4.7
仔受胎時活性値:1.75
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.75
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
New Generation
鹿毛 1981.5.12
仔受胎時活性値:0.50
Young Generation
鹿毛 1976.4.29
種付け時活性値:1.00
Madina
鹿毛 1965.2.17
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Miswaki3×4、Nijinsky4×4(母方)、Northern Dancer5×5×5、Balidar5×5>

Sea of Class(2015.5.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Sea The Stars
(Danzig系)
Hernando
(Nijinsky系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Young Generation
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Young Generation 5.50 半姉に伊オークス馬3頭
(No. 14-f)
9番仔?
(8連産目?)

*

2018年の第124回愛オークス(GI。カラ芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 Sea of Class 牝3 57.2 James Doyle 2:32.54 William Haggas 2
2 5 Forever Together 牝3 57.2 Donnacha O’Brien クビ A P O’Brien 3
3 2 Mary Tudor 牝3 57.2 W J Lee 1 1/2 W McCreery 5
4 4 Bye Bye Baby 牝3 57.2 Seamie Heffernan 3 1/2 A P O’Brien 4
5 3 Magic Wand 牝3 57.2 Ryan Moore 4 1/4 A P O’Brien 1

2018年の第124回愛オークス。道中は7頭立ての7番手、最後方から進んだSea of Classとジェームズ・ドイル騎手。最後の直線では先に抜け出していた第240代英オークス(GI)馬Forever Together(2015.5.25)とドナカ・オブライエン騎手を大外から追い掛け、決勝点で「クビ」だけ捉えていました。Sea of Class、デビュー戦となった今年4月18日のニューマーケット芝8Fのメイドンを2着、5月19日のニューベリー芝10FのフィリーズトライアルS(英LR)を1着、6月14日のニューベリー芝10FのアビングドンS(英LR)を1着と、きっちり1ヶ月に1走を守って挑んだ大一番が、自身4戦目、7月21日の第124回愛オークスでした。栗毛に「黄、紫星」の帽子と勝負服がターフに映えて、Sea of Class。見事なグループレース初挑戦初勝利でした。

Sea of Classの鞍上であるドイル騎手は愛オークス初制覇。近年はゴドルフィンの専属騎手として活躍を見せるドイル騎手、サスガの手綱さばきでした。Sea of Classを管理されるウィリアム・ハガス調教師も愛オークス初制覇。ハガス師と言えば、名手レスター・ピゴットの娘婿としても知られていますね。そのピゴット氏の進言もあったというShaamit(1993.2.11)による第217回英ダービー(GI)制覇、来日経験もあるDancing Rain(2008.4.24)での第233回英オークスの制覇も光ります。そして、馬主であるSunderland Holding Incも愛オークス初制覇。名義こそSunderland Holding Incですが、つまりはツイ家ですので、父Sea The Starsに続いての父娘2代のクラシック制覇は一入でしょう。それぞれにおめでとうございました。

*

では、以下にSea of Classの簡単でも豪華な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

New Generation 1981.5.12 3勝
|Bright Generation 1990.3.23 3勝 伊オークス(GI)ほか
||Rumored 1999.1.27 0勝
|||Dabirsim 2009.2.5 5勝 ジャンリュックラガルデール賞(仏GI) モルニ賞(仏GI) カブール賞(仏GIII)ほか
||Fathayer 2005.4.4 8勝 グイドベラルデリ賞(伊GIII)
|Centinela 1992.4.7 0勝
||Holy Moon 2000.4.25 5勝
|||Mooney Ridge 2006.3.24 2勝
||||Troublemaker 2013.3.11 伊セントレジャー(GIII)2着
|||Holy Ballet 2008.2.2 16勝
|||チェリーコレクト 2009.3.4 8勝 伊オークス(GII) 伊1000ギニー(GIII)ほか
|||チャリティーライン 2010.4.12 6勝 リディアテシオ賞(伊GI) 伊オークス(GII)
|||ファイナルスコア 2011.4.5 5勝 リディアテシオ賞(伊GI) 伊オークス(GII)
|||Wordless 2012.4.27 6勝 ヴェルジェール賞(伊GIII)
|||Magic Mystery 2013.5.16 3勝
|||Back On Board 2014.5.18 伊ダービー(GII)2着
|||Sea of Class 2015.5.23 (本馬) 愛オークス(GI)

欧州で継承され日本にも縁のある14号族f分枝系。Sea of Classの母Holy Moonは掛け値なしの名繁殖牝馬であり、Sea of Classが直仔5頭目のグループレース勝ち馬。そして、チェリーコレクト、チャリティーライン、ファイナルスコアと3年連続でオークスディターリアの勝ち馬を送り込んだことでも知られています。また、その3頭がいずれもカタカナ表記であることからお分かりのように、社台グループにより日本で繁殖牝馬として繋養されています。

Holy Moonが掛け値なしの名繁殖牝馬である所以は、名前を挙げた上記の産駒のそれぞれの父が、

  1. Mooney Ridge(2006.3.24)
    →父Indian Ridge(1985.3.22)は、Tourbillon(1928)系であるAhonoora(1975.4.12)直仔のミラクルサイアー
  2. Holy Ballet(2008.2.2)
    →父Shamardal(2002.3.27)は、Giant’s Causeway(1997.2.14)の仔でジョッケクルブ賞(仏GI)、プール・デッセ・デ・プーラン(仏GI)、セントジェームズパレスS(英GI)、デューハーストS(英GI)などの勝ち馬
  3. チェリーコレクト(2009.3.4)
    →父Oratorio(2002.4.29)は、デインヒル(1986.3.26)の仔でエクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)、ジャンリュックラガルデール賞などの勝ち馬
  4. チャリティーライン(2010.4.12)
    →父Manduro(2002.3.9)は、Monsun(1990.3.4)の仔でプリンスオブウェールズS(英GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、イスパーン賞(仏GI)などの勝ち馬
  5. ファイナルスコア(2011.4.5)
    →父Dylan Thomas(2003.4.23)は、デインヒルが満16歳時交配のミニモの遺伝馬で、2007年のカルティエ賞年度代表馬
  6. Wordless(2012.4.27)
    →父ロックオブジブラルタル(1999.3.8)は、デインヒル産駒の最強マイラーで、2002年のカルティエ賞年度代表馬
  7. Magic Mystery(2013.5.16)
    →父Pour Moi(2008.1.10)は、Montjeu(1996.4.4)産駒3頭目の英ダービー(GI)馬
  8. Back On Board(2014.5.18)
    →父Nathaniel(2008.4.24)は、”キング・ジョージ”(英GI)、エクリプスSなどを制し、Enable(2014.2.12)の父としても知られています
  9. Sea of Class(2015.5.23)
    →父Sea The Stars。言わずと知れた2000年代の欧州最強馬は、ニューマーケット芝8Fからロンシャン芝2400mまで2009年の年間GI6連勝を遂げた、2009年のカルティエ賞年度代表馬

と、同父の仔を1頭も送り込んでいないところです。尊ぶべきは、良妻賢母Holy Moon。聖なる月の恵みは、世代を重ねる時、顕著に現れました。

なお、↑の近親牝系図に現れるDabirsimはハットトリック(2001.4.26)の仔、Troublemakerはヴィータローザ(2000.4.9)の仔と、やはり日本所縁の血が見られます。

*

英オークス馬を力勝負でねじ伏せたSea of Class。その英オークス馬Forever Togetherもそうですが、遅生まれの馬については、ゆっくりじっくりと力を付けていくのを待つところに、欧州競馬の懐の深さを思います。Sea of Class、伸び行く3歳乙女の将来に、どうぞ幸多からんことを。

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第20回ジャパンダートダービー(JpnI)の勝ち馬-ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)-

ルヴァンスレーヴ 牡 鹿毛 2015.1.26生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 美浦・萩原清厩舎

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の4代血統表
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.75
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
★Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
マエストラーレ
鹿毛 2006.1.12
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
オータムブリーズ
鹿毛 1998.2.18
仔受胎時活性値:1.75
ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.12
種付け時活性値:1.25
★Woodman 1983.2.17
Fall Aspen 1976.3.9
セプテンバーソング
鹿毛 1991.5.5
仔受胎時活性値:1.50
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.75
ダイナフエアリー
鹿毛 1983.4.30
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Hail to Reason4×5>

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリクリスエス
(Roberto系)
ネオユニヴァース
(Halo系)
ティンバーカントリー
(Mr. Prospector系)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シンボリクリスエス
(Kris S.)
7.00 or 5.00 高祖母が重賞5勝馬
(No. 9-f フアンシミン系)
2番仔
(不受胎後)

*

第20回ジャパンダートダービー(JpnI。大井・ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ルヴァンスレーヴ 牡3 56 M.デムーロ 2:05.8    36.5 490
[+2]
萩原清 1
2 14 オメガパフューム 牡3 56 川田将雅 2:06.1 1.1/2 37.3 453
[+7]
安田翔伍 4
3 3 グレートタイム 牡3 56 C.ルメール 2:06.1 クビ 37.1 482
[+12]
藤原英昭 3
4 2 クリスタルシルバー 牡3 56 的場文男 2:06.1 クビ 37.3 476
[-4]
村上頼章 8
5 9 テーオーエナジー 牡3 56 岩田康誠 2:06.3 1 38.0 505
[+1]
宮徹 5

2018年の第20回ジャパンダートダービー。2015年生まれ世代の2歳ダート王者は、3歳でもダート王者でした。圧巻のマクリ勝ち。これで通算6戦5勝、2着1回。ミルコ・デムーロ騎手が騎乗した際は、5戦5勝。ただ、それでもまだまだパンとしていない、緩さが残るという、ルヴァンスレーヴ。彼が本物になった時の強さ、果たして、いかばかりか。ダイナフェアリーの玄孫、その未来に幸多からんことを。

さて、ルヴァンスレーヴの最優性先祖である父シンボリクリスエスは、現役時代に8勝を挙げ、その主な勝ち鞍に天皇賞・秋(GI)2回(第126回&第128回)、有馬記念(GI)2回(第47回&第48回)、神戸新聞杯(GII)、青葉賞(GII)と重賞6勝。シンボリクリスエスの最初のGI制覇となった2002年の第126回天皇賞・秋は、鞍上の岡部幸雄騎手にとっては、最後のGI勝利でした。また、引退レースとなった2003年の第48回有馬記念が圧巻で、2着のリンカーン(2000.3.18)に9馬身差、中山芝2500m2分30秒5のレコード勝ちでした。そんなシンボリクリスエスは、3歳時4歳時共に天皇賞・秋1着、ジャパンカップ(GI)3着、有馬記念1着と図ったように同じ結果を辿り、2002年と2003年と連続してJRA賞年度代表馬に選出されました。2年連続の年度代表馬選出は、冠名「シンボリ」の大先輩であるシンボリルドルフ(1981.3.13)以来の偉業でした。

2003年の第48回有馬記念。シンボリクリスエス、強い。ゴール後、さもありなんと、耳がピンと立っています。そんなシンボリクリスエスの代表産駒には

  1. エピファネイア(2010.2.11)
    →ジャパンカップ、菊花賞(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)ほか。母は言わずと知れたシーザリオ(2002.3.31)
  2. サクセスブロッケン(2005.5.5)
    →フェブラリーS(GI)、東京大賞典(JpnI)、ジャパンダートダービー(JpnI)ほか
  3. ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)
    →本稿の主役。ジャパンダートダービー、全日本2歳優駿(JpnI)、ユニコーンS(GIII)
  4. ストロングリターン(2006.5.26)
    →安田記念(GI)、京王杯スプリングC(GII)ほか
  5. アルフレード(2009.4.11)
    →朝日杯フューチュリティS(GI)ほか
  6. サンカルロ(2006.2.5)
    →阪神C(GII)2回、ニュージーランドT(GII)、阪急杯(GIII)ほか
  7. ランフォルセ(2006.3.28)
    →浦和記念(JpnII)、ダイオライト記念(JpnII)、マーチS(GIII)、佐賀記念(JpnIII)ほか
  8. アプレザンレーヴ(2006.3.13)
    →青葉賞(GII)ほか
  9. アリゼオ(2007.3.12)
    →毎日王冠(GII)、スプリングS(GII)ほか
  10. ミトラ(2008.4.11)
    →金鯱賞(GII)、福島記念(GIII)ほか
  11. ユールシンギング(2010.4.25)
    →セントライト記念(GII)、新潟大賞典(GIII)
  12. ショウナンラグーン(2011.2.23)
    →青葉賞

等を始めとして活躍馬を送り込んでいます。クラシックホース、ダートの強豪、古馬マイル王、2歳王者など、多様な産駒が見られますね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。