2019年のクラシック候補生を確認する(其の拾陸)

ハッピーアワー 牡 鹿毛 2016.3.18生 浦河・(有)吉田ファーム生産 馬主・高嶋祐子氏 栗東・武幸四郎厩舎

ハッピーアワー(2016.3.18)の4代血統表
ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:0.25

Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
★Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering
栗毛 1983.3.20
▲Arctic Tern 1973
Beaune 1974.4.10
Guapa
鹿毛 1988.5.4
Shareef Dancer 1980.3.3
Sauceboat 1972
サクセスシルエット
鹿毛 2008.3.19
仔受胎時活性値:1.75
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
フェアレストケープ
鹿毛 2002.3.3
仔受胎時活性値:1.25
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
種付け時活性値:0.50
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Myth
鹿毛 1993.2.26
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
オジジアン
鹿毛 1983.3.17
種付け時活性値:0.25
Yarn
黒鹿毛 1987.3.1
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5、Lyphard5×5>

ハッピーアワー(2016.3.18)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハービンジャー
(Danzig系)
ディープインパクト
(Halo系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
オジジアン
(Damascus系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープインパクト
(Wishing Well)
6.25 or 4.25 大伯父ヨハネスブルグ
(No. 2-f)
2番仔
(2連産目)

2019年の第33回ファルコンS(GIII)。桶狭間の芝1400mで後方から大外一気の切れ味を見せたのは、戦前4番人気のハッピーアワー。道中は15頭立ての13番手、直線で先に抜け出していた2番人気のグルーヴィット(2016.4.5)を目標にすると、メンバー最速の上がり3ハロン34秒0の末脚で捲り切りました。その勝ち時計1分20秒9は。中京芝1400mで開催されるようになってからのレースレコードでした。ハッピーアワーの鞍上は昨年2018年10月から栗東滞在を敢行され、今年2019年も小倉や中京を中心に騎乗されている吉田隼人騎手。管理される武幸四郎調教師は、開業2年目で嬉しい重賞初制覇。馬主の高嶋祐子オーナーも、確認する限りではJRA重賞初制覇。そしてまた、生産者の(有)吉田ファームは、かつては吉田堅氏や吉田隆氏の名義でメジロデュレン(1983.5.1)メジロマックイーン(1987.4.3)、リージェントブラフ(1996.5.2)等を送り込まれています。ハッピーアワー、その馬名意味は「幸せなひととき」。名は体を表すのでしょうか、ハッピーアワー。自身に関わる人々に、幸せなひとときを贈りました。

では、以下にハッピーアワーの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Myth 1993.2.26 1勝
|ヨハネスブルグ 1999.2.23 7勝 ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI) ミドルパークS(英GI) モルニ賞(仏GI) フィーニクスS(愛GI)ほか
|Show Me the Roses 2001.2.24 0勝
||Rosy Humor 2006.2.2 0勝
|||Stanford 2012.3.28 6勝 チャールズタウンクラシックS(米GII) ハーランズホリデーS(米GIII)ほか
|||Hedge Fund 2014.5.3 3勝 イリノイダービー(米GIII)2着ほか
|フェアレストケープ 2002.3.3 2勝
||サクセスシルエット 2008.3.19 2勝
|||ハッピーアワー 2016.3.18 (本馬) ファルコンS(GIII) すずらん賞(OP)ほか

ハッピーアワーの牝系は2号族f分枝系。近親の最高の活躍馬は大伯父ヨハネスブルグ。同馬は米英仏愛の4カ国で2歳GIを制するなど2歳戦で顕著な成績を見せ、エクリプス賞とカルティエ賞で最優秀2歳牡馬を受賞しました。ヨハネスブルグはカタカナ表記の通り日本で種牡馬生活を送っていますが、米国供用時に残した初年度産駒Scat Daddy(2004.5.11)が種牡馬として驚異的な繁殖力を見せて、Justify(2015.3.28)Mendelssohn(2015.5.17)など活躍馬を続出させました。Scat Daddyはクールモアの主力種牡馬として更なる活躍が期待されましたけれど、残念なことに11歳時の2015年に夭折してしまいました。

#余談。Scat Daddyは「Mr. Prospector4×2」というクロスの持ち主。0の理論的には、ヨハネスブルグの祖母(=ハッピーアワーの高祖母)であるYarnが、その父Mr. Prospector(1970.1.28)が満16歳時交配のミニモの遺伝を受けているため、無弊害のクロスとして先祖の数を減らし資質の固定化が図られたというところです。

*

コントラチェック 牝 黒鹿毛 2016.4.1生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 美浦・藤沢和雄厩舎

コントラチェック(2016.4.1)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
リッチダンサー
黒鹿毛 2000.4.3
仔受胎時活性値:1.75

Halling
栗毛 1991.3.14
種付け時活性値:0.00
Diesis
栗毛 1980.4.23
Sharpen Up 1969.3.17
Doubly Sure 1971.5.3
Dance Machine
鹿毛 1982.1.27
Green Dancer 1972.4.14
Never a Lady 1974
Fairy Flight
鹿毛 1995.2.16
仔受胎時活性値:1.00
Fairy King
鹿毛 1982.3.4
種付け時活性値:1.00
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Rising Tide
栗毛 1978.2.19
仔受胎時活性値:2.00
レツドアラート
栗毛 1971.5.1
種付け時活性値:1.50
Naiad Queen
鹿毛 1970
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>

コントラチェック(2016.4.1)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
★Halling
(エタン系)
Fairy King
(Northern Dancer系)
レツドアラート
(Red God系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
レツドアラート
(リッチダンサー)
6.50 半姉バウンスシャッセ
(No. 2-e)
12番仔?
(12連産目?)

2019年の第33回フラワーC(GIII)。好発からスッとハナに立った2番人気のコントラチェックと丸山元気騎手。終わってみれば、中山芝1800mで行われたフラワーCでは最速タイムとなる1分47秒4での見事な逃走劇でした。コントラチェック、その馬名意味は「ダンスステップの一種。母名より連想」ということ。名は体を表すのでしょうか、コントラチェック。フラワーCでは、終始軽やかな足取りを見せてくれました。名は体を表すといえば、丸山騎手も今年2019年はフィリアプーラ(2016.4.3)によるフェアリーS(GIII)、スティッフェリオ(2014.2.17)による小倉大賞典(GIII)、そしてコントラチェックによるフラワーCと既に重賞3勝を挙げ、正に元気なところを見せてくれています。現在、根本康広厩舎に所属する3騎手の中では、最年長の丸山騎手。弟弟子の野中悠太郎騎手、妹弟子の藤田菜七子騎手に対して、サスガの威厳を示していますね(^^)

では、以下にコントラチェックのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Fairy Flight 1995.2.16 1勝
|Just James 1999.3.30 7勝 チャレンジS(英GII) ジャージーS(英GIII)ほか
|リッチダンサー 2000.4.3 0勝
||Stubbs Art 2005.1.28 3勝 英2000ギニー(GI)3着 愛2000ギニー(GI)3着
||Elkmait 2008.4.4 1勝
|||The Mackem Bullet 2016.4.7 チェヴァリーパークS(英GI)2着ほか
||バウンスシャッセ 2011.5.6 5勝 中山牝馬S(GIII) フラワーC(GIII) 愛知杯(GIII)ほか
||ムーンクエイク 2013.4.26 京王杯スプリングC(GII)
||コントラチェック 2016.4.1 (本馬) フラワーC(GIII)
|Blue Jack 2005.3.19 9勝 パレスハウスS(英GIII)3着

コントラチェックの牝系は2号族e分枝系。母リッチダンサーは名繁殖牝馬であり、バウンスシャッセ、ムーンクエイクに続いてコントラチェックが3頭目のJRA重賞勝ち馬となりました。リッチダンサーは、0の理論的にはその父Hallingが満8歳時交配のミニモの遺伝を受けており、繁殖牝馬としての3代累代は「★Halling×Fairy King×レッドアラート」と、日本のハーレムではお婿さんに困らない組み合わせとなっています。また、料的遺伝値のクレジットも「4.75」と高く、コンスタントに良馬を輩出できる下地を持った名牝です。

さて、上図の通り、バウンスシャッセとコントラチェックは姉妹でのフラワーC制覇となりました。中山上手はきょうだいに共通するところなのか、図には名前を挙げませんでしたが持込のホーカーテンペスト(2009.4.11)は平地5勝のうち3勝が中山芝1600m、バウンスシャッセは中山芝1800m重賞2勝を含む中山芝4戦3勝であり、唯一破れたのは果敢な挑戦となった第74回皐月賞(GI)-勝ち馬イスラボニータ(2011.5.21)とは0秒7差と健闘-、ムーンクエイクは初勝利が中山芝1800m、そしてコントラチェックは現時点で中山芝3戦2勝、2着1回です。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。