2019年のクラシック候補生を確認する(其の伍)

イグナシオドーロ 牡 青鹿毛 2016.2.18生 新ひだか・グランド牧場生産 馬主・(有)グランド牧場 北海道・角川秀樹厩舎

イグナシオドーロ(2016.2.18)の4代血統表
ヴィットリオドーロ
黒鹿毛 2009.4.11
種付け時活性値:1.50
Medaglia d’Oro
黒鹿毛 1999.4.11
▲El Prado
芦毛 1989.2.3
Sadler’s Wells 1981.4.11
Lady Capulet 1974.4.3
Cappucino Bay
鹿毛 1989.2.12
Bailjumper 1974.3.28
Dubbed In 1973.5.31
プリエミネンス
鹿毛 1997.4.18
アフリート
栗毛 1984.4.10
Mr. Prospector 1970.1.28
Polite Lady 1977.3.13
アジテーション
鹿毛 1989.5.24
★Caerleon 1980.3.27
ランザリスク 1976.3.9
ベラトリックス
鹿毛 2008.3.17
仔受胎時活性値:1.75
スマートボーイ
鹿毛 1995.5.10
種付け時活性値:1.00
アサティス
鹿毛 1985.3.28
▲Topsider 1974.3.15
Secret Asset 1977.4.21
アンラブル
栗毛 1990.2.26
ノーリユート 1978.3.21
アラート 1981.3.3
クラリッサ
鹿毛 1988.4.23
仔受胎時活性値:0.75
トウシヨウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:1.50
テスコボーイ 1963
ソシアルバターフライ 1957.4.13
クイングランド
栗毛 1975.5.25 ♀
仔受胎時活性値:1.00
オンリーフオアライフ
黒鹿毛 1960
種付け時活性値:1.50
アマリテユード
鹿毛 1961
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:クイングランド(♀)3×5、Northern Dancer5×5>

イグナシオドーロ(2016.2.18)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ヴィットリオドーロ
(Sadler’s Wells系)
スマートボーイ
(Northern Dancer系)
トウシヨウボーイ
(Princely Gift系)
オンリーフオアライフ
(Cyllene系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ヴィットリオドーロ 4.75 伯父がJpnIII勝ち馬
(No. 2-f アマリテユード系)
3番仔
(3連産目)

↑の4代血統表の通り、「これでもか!!」というくらいに、新ひだかの名門グランド牧場威信の配合馬という感もします、イグナシオドーロ。その馬名意味は「炎に由来する人名より+金(西)」ということ。

では、以下にイグナシオドーロのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

クラリッサ 1988.4.23 3勝
|タマモリッチ 2000.3.7 4勝 サラブレッドチャレンジC(JpnIII)ほか
|ベラトリックス 2008.3.17 8勝
||イグナシオドーロ 2016.2.18 (本馬) 北海道2歳優駿(JpnIII)

イグナシオドーロの牝系は、英国産の牝馬アマリテュードを日本の牝系祖とする2号族f分枝系。祖母クラリッサは、牝馬の中性期間に関する記述で「血とコンプレックス」にも登場します。

 92年2回福島2日目の福島中央テレビ杯でクラリッサが2着に突っ込んで馬連で6710円を付けたレースがあった。このときのクラリッサの着差を前から見ていくと、7月5日に500万下を勝ち、以後日高特別(7月19日)が0・8秒差、アカシヤS(7月26日)が0・8秒差、五稜郭特別が2・7秒差、漁火特別が1・2秒差、八雲特別が1・2秒差と来て、福島中央テレビ杯(10月4日)に臨んだのである。アカシヤS以降に女性状態に入ったとすると、福島中央テレビ杯までに約2ヵ月間が経過しており、今走は中性状態で走れることが見込めた。

 ただし、牝馬の場合、ホルモン剤を打って中性期間を延ばし競走能力を持続させる手段がしばしば取られる。

-KKベストセラーズ、中島国治著「血とコンプレックス」、P87より-

*

ウィンターフェル 牡 青毛 2016.4.14生 新ひだか・有限会社 三石軽種馬共同育成センター生産 馬主・(株)東京Midgar 北海道・林和弘厩舎

ウィンターフェル(2016.4.14)の4代血統表
ダノンバラード
黒鹿毛 2008.2.19
種付け時活性値:1.75
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
レディバラード
黒鹿毛 1997.3.4
Unbridled
鹿毛 1987.3.5
▲Fappiano 1977.5.19
Gana Facil 1981.2.9
Angelic Song
鹿毛 1988.2.7
Halo 1969.2.7
Ballade 1972.3.10 ♀
トピカ
栗毛 2010.4.12
仔受胎時活性値:1.25
プリサイスエンド
黒鹿毛 1997.4.4
種付け時活性値:1.00
エンドスウィープ
鹿毛 1991.5.31
フォーティナイナー 1985.5.11
Broom Dance 1979.4.10
Precisely
栗毛 1987.3.17
★Summing 1978.4.16
Crisp ‘n Clear 1981.1.17
エンジェルマインド
栗毛 1992.5.5
仔受胎時活性値:0.25
Rahy
栗毛 1985.2.18
種付け時活性値:1.50
Blushing Groom 1974.4.8
Glorious Song 1976.4.22
ウェルデン
鹿毛 1984.4.24
仔受胎時活性値:1.75
Danzig
鹿毛 1977.2.12
種付け時活性値:1.50
Wield
黒鹿毛 1978.5.7
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Halo4×4×5、Ballade(♀)4×5、Mr. Prospector5×5>

ウィンターフェル(2016.4.14)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ダノンバラード
(Halo系)
プリサイスエンド
(Mr. Prospector系)
Rahy
(Blushing Groom系)
Danzig
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ダノンバラード 4.50 高祖母がNureyevの半妹
(No. 5-h)
2番仔
(不受胎後)

ウィンターフェル。その馬名意味は「勝利+人名より。小説に登場する王国の名より」ということ。ウィンターフェルでWEB検索をかけると、

ウィンターフェル
ウィンターフェルは北の王の座とされ、スターク家領主が民を治める巨大な城が北部の中心に置かれている。壁に囲まれて、小規模な神の森が存在しており、ジョン・スノウ王の下で北部の首都となっている。壁とキングズ・ランディングとを結ぶ、南に何千マイルも続く王の道に並んで城が建てられた。温泉の上にあることで、厳しい冬にも城は暖かく保...

日本でも著名な海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に関する馬名ということでは、第156回オーストラリアンダービー(GI)を制したJon Snow(2013.9.21)を紹介しましたが、ウィンターフェルはジョン・スノウ王が治める北部の首都だそうです。

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イグナシオドーロ、ウィンターフェル。2頭の父を見ると、前者がヴィットリオドーロ、後者がダノンバラード。

ヴィットリオドーロは現役時代にシェイク・モハメドの持ち馬として日本で走り4勝。その主な勝ち鞍は1000万下の平場戦という、どマイナーな成績でしたが、母がダート重賞8勝を挙げた名牝プリエミネンスという背景にも後押しされて、自身ゆかりの母の生まれ故郷であるグランド牧場で種牡馬供用されています。ヴィットリオドーロの生産名義は「Yoshiyuki Ito」となっていますけれど、グランド牧場の社長である伊藤佳幸さんですね。イグナシオドーロはヴィットリオドーロの初年度産駒、血統登録数8頭の内の1頭です。なお、8頭はすべてグランド牧場の生産馬であり、既に7頭がデビューしており、イグナシオドーロを含む5頭が地方で勝ち上がっています。

ダノンバラードは現役時代に5勝。その主な勝ち鞍にAJCC(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)があり、第54回宝塚記念(GI)2着、第71回皐月賞(GI)3着もあります。ダノンバラードが制した2010年のラジオNIKKEI杯2歳Sが、ディープインパクト産駒の重賞初制覇でした。ウィンターフェルはダノンバラードの初年度産駒、血統登録数25頭の内の1頭ですが、ウィンターフェルの他にもナイママ(2016.3.24)が札幌2歳S(GIII)でニシノデイジー(2016.4.18)の2着に入っており、種牡馬としての能力の確かさを見せています。そうして、伊国から英国と海外に輸出されていたダノンバラードは、2019年からビッグレッドファームにて日本で再供用されることになりました。

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2018年の第45回北海道2歳優駿(JpnIII)。勝者が敗者になり、敗者が勝者になる。1勝が生死を分ける競馬の世界では、絶対にあってはならないこと。4cmの差で運命が転変してしまいましたが、2頭は懸命に走りました。イグナシオドーロ、ウィンターフェル。両馬の未来に、どうぞ、どうぞ幸多からんことを。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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「北海道2歳優駿」着順の誤審判定について