2018年07月一覧

第68回”キング・ジョージ”(英GI)の勝ち馬-Poet’s Word(2013.4.5)-

Poet’s Word 牡 鹿毛 2013.4.5生 愛国・Woodcote Stud Ltd生産 馬主・Saeed Suhail 英国・Sir Michael Stoute厩舎

Poet’s Word(2013.4.5)の4代血統表
Poet’s Voice
鹿毛 2007.3.7
種付け時活性値:1.25
Dubawi
鹿毛 2002.2.7
Dubai Millennium
鹿毛 1996.3.20
Seeking the Gold 1985.4.7
Colorado Dancer 1986.2.13
Zomaradah
鹿毛 1995.2.21
Deploy 1987.5.15
Jawaher 1998.5.13
Bright Tiara
栗毛 1989.3.27
Chief’s Crown
鹿毛 1982.4.7
Danzig 1977.2.12
Six Crowns 1976.4.21
Expressive Dance
芦毛 1978.4.24
★Riva Ridge 1969.4.13
Exclusive Dancer 1967.5.30
Whirly Bird
鹿毛 2001.5.26
仔受胎時活性値:0.75
Nashwan
栗毛 1986.3.1
種付け時活性値:1.50
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
Height of Fashion
鹿毛 1979.4.14
Bustino 1971
Highclere 1971.4.9
Inchyre
鹿毛 1993.2.4
仔受胎時活性値:1.75
Shirley Heights
鹿毛 1975.3.1
種付け時活性値:0.25
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Inchmurrin
鹿毛 1985.1.30
仔受胎時活性値:1.75
Lomond
鹿毛 1980.2.3
種付け時活性値:1.00
On Show
黒鹿毛 1978.4.18
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Shirley Heights5×3、Northern Dancer5×5>

Poet’s Word(2013.4.5)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Poet’s Voice
(Mr. Prospector系)
Nashwan
(Red God系)
◆Shirley Heights
(Mill Reef系)
Lomond
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nashwan
(Whirly Bird)
5.75 半姉が英GIII2勝
(No. 7-a)
6番仔?
(2連産目?)

*

2018年の第68回”キング・ジョージ”(英GI。アスコット芝11F211y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Poet’s Word 牡5 60.3 James Doyle 2:25.84 Sir Michael Stoute 2
2 6 Crystal Ocean 牡4 60.3 William Buick クビ Sir Michael Stoute 1
3 4 Coronet 牝4 59 Olivier Peslier 9 John Gosden 3
4 7 Salouen 牡4 60.3 Silvestre De Sousa 4 Sylvester Kirk 6
5 3 Rostropovich 牡3 55.3 Seamie Heffernan 短アタマ A P O’Brien 5

2018年の第68回”キング・ジョージ”。サー・マイケル・スタウト調教師の管理馬2頭の火の出るような叩き合い。先に抜け出したのは内のCrystal Ocean(2014.2.8)とウィリアム・ビュイック騎手、それを追い掛けたのが外のPoet’s Wordとジェームズ・ドイル騎手。かたやCrystal Oceanは今年2018年に入ってからゴードンリチャーズS(英GIII)1着、アストンパークS(英GIII)1着、ハードウィックS(英GII)1着。こなたPoet’s Wordは今年2018年に入ってから第21回ドバイシーマクラシック(UAE・GI)2着、ブリガディアジェラードS(英GIII)1着、第125回プリンスオブウェールズS(英GI)1着。近走で連勝している馬どうしの戦いは、追い掛けた側の強みか、あるいは年長馬の矜持か、決勝点で僅かに「クビ」だけ先んじて、Poet’s Word。ロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズSに続く、アスコット競馬場のGI連勝を以て、欧州選手権距離の最上級レースをその蹄中に収めました。Poet’s WordとCrystal Oceanの激戦により堅良の芝で刻まれた勝ち時計2分25秒84は、2013年の第63回を制したノヴェリスト(2009.3.10)の2分24秒60に続く、”キング・ジョージ”史上2位の好タイム。ステーブルメイト2頭の名勝負と速い勝ち時計、2018年のこれまでの選手権距離のレースではベストバウトと言えるのではないでしょうか。見事なレースでした。

Poet’s Wordの鞍上のドイル騎手、馬主のサイード・スハイル氏は、共に”キング・ジョージ”初制覇。そして、Poet’s Wordを管理されるスタウト師は、実に6回目となる”キング・ジョージ”制覇。”キング・ジョージ”6勝は、5勝で並んでいたディック・ハーン調教師、サイード・ビン・スルール調教師から抜け出して”キング・ジョージ”の単独リーディングトレーナー記録となりました。そんなスタウト師の、”キング・ジョージ”6勝を確認すると、

  1. Shergar(1978.3.3)
    →1981年の第31回。英ダービー(GI)-史上最大着差となる10馬身差勝ち-、愛ダービー(GI)に続くGI3連勝。種牡馬入り後に誘拐されてしまったことでも知られる悲運の名馬
  2. オペラハウス(1988.2.24)
    →1993年の第43回。コロネーションC(英GI)、エクリプスS(英GI)に続くGI3連勝。日本で種牡馬としてテイエムオペラオー(1996.3.13)メイショウサムソン(2003.3.7)、ニホンピロジュピタ(1995.5.3)等の活躍馬を輩出
  3. Golan(1998.2.24)
    →2002年の第52回。2001年の英2000ギニー(GI)以来となるGI2勝目は、2001年の第21回ジャパンカップ(GI)以来のぶっつけ勝利
  4. コンデュイット(2005.3.23)
    →2009年の第59回。2008年の英セントレジャー(GI)、ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)に続くGI3勝目。後に同2009年のブリーダーズカップ・ターフで連覇を果たしてGI4勝を遂げた名馬
  5. ハービンジャー(2006.3.12)
    →2010年の第60回。ジョンポーターS(英GIII)、オーモンドS(英GIII)、ハードウィックSに続くGレース4連勝目は11馬身差かつ2分26秒78のコースレコードの大圧勝。2018年現在、日本で種牡馬として活躍中
  6. Poet’s Word(2013.4.5)
    →2018年の第68回。本稿の主役

初めての勝利だったShergar以外の5頭は、古馬になってからの”キング・ジョージ”制覇でした。スタウト師は2018年現在まで英ダービー5勝、英2000ギニー5勝、英オークス(GI)2勝、英1000ギニー(GI)2勝、英セントレジャー1勝と、モチのロンで3歳戦でも活躍を見せられているのですが、古馬の管理育成もサスガの手腕と唸らされます。日本にも馴染み深いSingspiel(1992.2.25)ピルサドスキー(1992.4.23)も古馬になってからGI勝ちを重ねた名馬でした。むぅ、正に名伯楽、サー・マイケル・スタウト。

*

では、以下にPoet’s Wordのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Inchyre 1993.2.4 1勝
|Inchiri 1998.4.29 2勝
||Hawk's Eye 2006.3.24 6勝 アルゴアC(南阿GIII)ほか
|Inchberry 2000.5.6 0勝
||Divine Unicorn 2014.4.25 タタソールズC(豪GIII)ほか
|Whirly Bird 2001.5.26 5勝
||Whirly Dancer 2007.5.1 2勝
|||Beckford 2015.2.22 レイルウェイS(愛GII)ほか
||Malabar 2012.3.27 3勝 サラブレッドS(英GIII) プレスティージS(英GIII)
||Poet's Word 2013.4.5 (本馬) "キング・ジョージ"(英GI) プリンスオブウェールズS(英GI) ブリガディアジェラードS(英GIII) グロリアスS(英GIII)ほか
|Ursa Major 2009.5.12 4勝 愛セントレジャートライアルS(GIII)

英愛で継承されている7号族a分枝系。祖母からの分枝系ではPoet’s Wordが初めてのGI勝ち馬となりました。なお、Poet’s Wordの1歳年下の半弟ユーノテソーロ(2014.4.18)は、テソーロの冠名で知られる了徳寺健二オーナーの持ち馬として走りましたが、1戦0勝のまま地方抹消となったようです。

*

プリンスオブウェールズSでは昨年2017年の第141回英チャンピオンS(GI)で7馬身離されたCracksman(2014.4.9)に対して2馬身と4分の1差で逆襲を果たし、”キング・ジョージ”では僚友のCrystal Oceanとのクビ差の勝負を制したPoet’s Word。5歳にして完全に本格化した古馬王者、スタウト師の管理馬であり、その速い馬場への適性を考えると「第38回ジャパンカップに出走してくれないものか」と思ってしまいます。ともあれPoet’s Word、まずは激戦の疲れを癒やして、次走以降のさらなる活躍を期待したいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


2018年のメシドール賞(仏GIII)の勝ち馬-ジェニアル(2014.2.7)-

ジェニアル 牡 鹿毛 2014.2.7生 千歳・社台ファーム生産 馬主・(株)キーファーズ 栗東・松永幹夫厩舎

ジェニアル(2014.2.7)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
サラフィナ
鹿毛 2007.4.19
仔受胎時活性値:1.50
Refuse To Bend
鹿毛 2000.3.17
種付け時活性値:1.50
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Market Slide
栗毛 1991.4.13
Gulch 1984.4.16
Grenzen 1975.4.28
Sanariya
黒鹿毛 1996.3.22
仔受胎時活性値:0.50
Darshaan
黒鹿毛 1981.4.18
種付け時活性値:1.50
Shirley Heights 1975.3.1
Delsy 1972.3.20
Sanamia
鹿毛 1987.2.15
仔受胎時活性値:2.00
Top Ville
鹿毛 1976.4.5
種付け時活性値:0.50
Santalina
栗毛 1974
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>

ジェニアル(2014.2.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Refuse To Bend
(Sadler’s Wells系)
Darshaan
(Mill Reef系)
Top Ville
(Dante系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Refuse To Bend
(Market Slide)
5.00 母が仏GI3勝馬
(No. 8-f)
初仔
(流産後)

*


2018年のメシドール賞(仏GIII。メゾンラフィット芝1600m)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ジェニアル 牡4 58 武豊 1:37.62 松永幹夫 3
2 4 Jimmy Two Times 牡5 58 Mickael Barzalona 1/2 A Fabre 1
3 3 Zalamea 牡5 58 Eddy Hardouin 1 1/2 Carina Fey 4
4 2 Taareef 牡5 58 Christophe Soumillon 短アタマ J-C Rouget 2

2018年のメシドール賞。日本から遠く離れた仏国のメゾンラフィット競馬場にて、ジェニアル、その能力を見せ付けました。母は仏GI3勝の名牝サラフィナ、その血のなせる業なのでしょうか。母方の血統による馬場適性、欧州における父ディープインパクトの絶対数の少なさ、そしてまったく違うハーレムに身を置かれたことによる精神的なリフレッシュ。様々な要因が重なって、ジェニアル。「天才的な(伊)」という意味の名前を戴いた4歳牡馬が、平成の天才の手綱に応えた、見事な仏GIII制覇。挑戦することの大切さを、改めて思いました。本当におめでとうございました。

*

では、以下にジェニアルのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Sanariya 1996.3.22 0勝
|Sanaya 2003.3.26 4勝 サンタラリ賞(仏GI)2着ほか仏GIII2着3回仏GIII3着1回
|Sanjida 2005.4.1 1勝 ペネロープ賞(仏GIII)3着 クレオパトル賞(仏GIII)3着 コンデ賞(仏GIII)3着
|サラフィナ 2007.4.19 6勝 ディアヌ賞(仏GI) サンクルー大賞(仏GI) サンタラリ賞(仏GI) フォワ賞(仏GII) コリーダ賞(仏GII)ほか
||ジェニアル 2014.2.7 (本馬) メシドール賞(仏GIII)
|Sandagiyr 2008.5.1 3勝 ファイアーブレイクS(UAE・GIII)

欧州でアガ・カーン殿下の手により継承されている8号族f分枝系。ジェニアルの近親の最高の活躍馬は、前出の母サラフィナ。第162回ディアヌ賞、第103回サンクルー大賞、第50回サンタラリ賞、フォワ賞、コリーダ賞と仏グループレース5勝のほか、第119回ガネー賞(仏GI)2着、第89回凱旋門賞(仏GI)3着、第105回ヴェルメイユ賞(仏GI)3着もある名牝です。なお、サラフィナの主戦はクリストフ・ルメール騎手でした。

*

ジェニアル、メシドール賞の勝利により、このあとの進路は8月12日に行われる第97回ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)ということ。ジャック・ル・マロワ賞と言えば、20年前の第77回をタイキシャトル(1994.3.23)が制しています。果たして、日本調教馬による2回目のジャック・ル・マロワ賞制覇となりますでしょうか。ジェニアル、その冒険の行く末や如何に。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<参考WEB>


カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の拾玖)-Goldikova(2005.3.15)-

Goldikova 牝 鹿毛 2005.3.15生 愛国・Wertheimer et Frere生産 馬主・Wertheimer et Frere 仏国・Freddy Head厩舎

Goldikova(2005.3.15)の4代血統表
Anabaa
鹿毛 1992.3.13
種付け時活性値:1.00
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral’s Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
Balbonella
黒鹿毛 1984
★ゲイメセン
黒鹿毛 1975.5.16
Vaguely Noble 1965
Gay Missile 1967.3.27
Bamieres
黒鹿毛 1978.3.19
Riverman 1969
Bergamasque 1969.5.7
Born Gold
栗毛 1991.2.17
仔受胎時活性値:1.25

Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
種付け時活性値:0.00
Red God
栗毛 1954.2.15
Nasrullah 1940.3.2
Spring Run 1948
Runaway Bride
鹿毛 1962
Wild Risk 1940
Aimee 1957
Riviere d’Or
鹿毛 1985.1.31
仔受胎時活性値:1.25
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
種付け時活性値:1.75
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
Gold River
栗毛 1977.1.11
仔受胎時活性値:1.75
Riverman
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.75
Glaneuse
鹿毛 1966.4.9
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×4、Riverman4×4、Nearco5×5>

Goldikova(2005.3.15)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Anabaa
(Danzig系)
Blushing Groom
(Red God系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
◆Riverman
(Never Bend系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Lyphard 4.75 曾祖母が凱旋門賞馬
(No. 22-D)
9番仔?
(3連産目?)

*

2008年の第79回ロートシルト賞(仏GI。ドーヴィル芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 Goldikova 牝3 54.5 Olivier Peslier 1:37.50 F Head 3
2 7 Darjina 牝4 57 Christophe Soumillon 1/2 A De Royer-Dupre 2
3 8 Natagora 牝3 54 C.ルメール 2 P Bary 1
4 3 Nahoodh 牝3 54 Frankie Dettori 3 Mark Johnston 4
5 6 Sabana Perdida 牝5 57 Thierry Jarnet 1 1/2 A De Royer-Dupre 5

*

2008年の第52回ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI。ロンシャン芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Goldikova 牝3 54.5 Olivier Peslier 1:36.70 F Head 3
2 5 Darjina 牝4 56 Gerald Mosse 1/2 A De Royer-Dupre 5
3 8 Sageburg 牡4 58 Stephane Pasquier 1+1/2 A De Royer-Dupre 9
4 11 Henrythenavigator 牡3 56 Johnny Murtagh 短クビ A P O’Brien 1
5 9 Natagora 牝3 54.5 C.ルメール 2 1/2 P Bary 7

*

2008年の第25回ブリーダーズカップ・マイル(米GI。サンタアニタパーク芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 Goldikova 牝3 54.9 Olivier Peslier 1:33.40 F Head 1
2 2 Kip Deville 牡5 57.2 Cornelio H Velasquez 1 1/4 Richard Dutrow Jr 2
3 11 Whatsthescript 牡4 57.2 G K Gomez 2 1/2 John W Sadler 3
4 3 Precious Kitten 牝5 55.8 Rafael Bejarano アタマ Robert Frankel 6
5 7 US Ranger 牡4 57.2 Johnny Murtagh クビ A P O’Brien 7

*

2009年の第95回ファルマスS(英GI。ニューマーケット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Goldikova 牝4 59.4 Olivier Peslier 1:36.21 F Head 1
2 2 Heaven Sent 牝6 59.4 Ryan Moore 1/2 Sir Michael Stoute 4
3 3 Spacious 牝4 59.4 Johnny Murtagh 1/2 James Fanshawe 3
4 5 Rainbow View 牝3 55.3 Jimmy Fortune クビ John Gosden 2
5 4 Penny’s Gift 牝3 55.3 Jamie Spencer 6 Richard Hannon Snr 5

*

2009年の第80回ロートシルト賞(仏GI。ドーヴィル芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 Goldikova 牝4 57 Olivier Peslier 1:35.70 F Head 1
2 5 Elusive Wave 牝3 54 C.ルメール 1 1/2 J-C Rouget 3
3 8 Proviso 牝4 57 Stephane Pasquier 3 A Fabre 8
4 1 サプレザ 牝4 57 Christophe Soumillon 1/2 Rod Collet 6
5 6 Eva’s Request 牝4 57 Thierry Thulliez 3/4 Mick Channon 10

*

2009年の第88回ジャック・ル・マロワ賞(仏GI。ドーヴィル芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Goldikova 牝4 57 Olivier Peslier 1:33.50 F Head 1
2 9 Aqlaam 牡4 58.5 Richard Hills 6 William Haggas 4
3 7 Virtual 牡4 58.5 Jimmy Fortune 5 John Gosden 6
4 2 Irian 牡3 56 Stephane Pasquier 1 J Hirschberger 7
5 1 Runaway 牡7 58.5 Thierry Jarnet クビ R Pritchard-Gordon 8

*

2009年の第26回ブリーダーズカップ・マイル(米GI。サンタアニタパーク芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 11 Goldikova 牝4 55.8 Olivier Peslier 1:32.26 F Head 1
2 6 Courageous Cat 牡3 55.8 G K Gomez 1/2 William Mott 10
3 10 Justenuffhumor 牡4 57.2 Alan Garcia 1 Kiaran McLaughlin 7
4 1 Court Vision 牡4 57.2 Robby Albarado アタマ Richard Dutrow Jr 8
5 4 Delegator 牡3 55.8 Frankie Dettori 1 3/4 Saeed bin Suroor 3

*

2010年の第133回イスパーン賞(仏GI。ロンシャン芝1850m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Goldikova 牝5 56.5 Olivier Peslier 1:49.40 F Head 1
2 7 Byword 牡4 58 Maxime Guyon 1/2 A Fabre 2
3 6 Wiener Walzer 牡4 58 Adrie de Vries 10 J Hirschberger 5
4 4 Stacelita 牝4 56.5 Christophe Soumillon 6 J-C Rouget 3
5 3 Runaway 牡8 58 Thierry Jarnet 10 R Pritchard-Gordon 6

*

2010年の第160回クイーンアンS(英GI。アスコット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 10 Goldikova 牝5 55.8 Olivier Peslier 1:37.74 F Head 1
2 5 Paco Boy 牡5 57.2 Richard Hughes クビ Richard Hannon Snr 2
3 1 Dream Eater 牡5 57.2 Jimmy Fortune 3 1/4 Andrew Balding 9
4 8 Zacinto 牡4 57.2 Ryan Moore 3/4 Sir Michael Stoute 6
5 3 Dalghar 牡4 57.2 C.ルメール 2 A De Royer-Dupre 4

*

2010年の第81回ロートシルト賞(仏GI。ドーヴィル芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Goldikova 牝5 57 Olivier Peslier 1:37.50 F Head 1
2 5 Music Show 牝3 54 Richard Hughes 3 Mick Channon 2
3 1 Elusive Wave 牝4 57 Ioritz Mendizabal 1 J-C Rouget 4
4 6 Fabiana 牝4 57 Maxime Guyon アタマ Andreas Lowe 6
5 7 Rainfall 牝3 54 Kieren Fallon 3/4 Mark Johnston 3

*

2010年の第145回フォレ賞(仏GI。ロンシャン芝1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Goldikova 牝5 56.5 Olivier Peslier 1:22.10 F Head 1
2 10 Paco Boy 牡5 58 Richard Hughes 1/2 Richard Hannon Snr 2
3 9 Dick Turpin 牡3 57 Ryan Moore 1/2 Richard Hannon Snr 3
4 3 Regal Parade せん6 58 Adrian Nicholls 3/4 David Nicholls 5
5 5 Joanna 牝3 55.5 Christophe Soumillon 1 J-C Rouget 6

*

2010年の第27回ブリーダーズカップ・マイル(米GI。チャーチルダウンズ芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 10 Goldikova 牝5 55.8 Olivier Peslier 1:35.16 F Head 1
2 3 Gio Ponti 牡5 57.2 R A Dominguez 1 3/4 Christophe Clement 2
3 7 The Usual Q. T. せん4 57.2 Victor Espinoza クビ James Cassidy 7
4 6 Paco Boy 牡5 57.2 Ryan Moore ハナ Richard Hannon Snr 4
5 4 Court Vision 牡5 57.2 Robby Albarado 3/4 Richard Dutrow Jr 6

*

2011年の第134回イスパーン賞(仏GI。ロンシャン芝1850m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Goldikova 牝6 56.5 Olivier Peslier 1:51.00 F Head 1
2 2 Cirrus Des Aigles せん5 58 Christophe Soumillon クビ Mme C Barande-Barbe 5
3 7 Rajsaman 牡4 58 Thierry Jarnet 3/4 F Head 4
4 5 Flash Dance 牝5 56.5 Mickael Barzalona 5 F Head 9
5 8 Byword 牡5 58 Maxime Guyon 1 A Fabre 2

*

2011年の第82回ロートシルト賞(仏GI。ドーヴィル芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Goldikova 牝6 58 Olivier Peslier 1:34.30 F Head 1
2 6 サプレザ 牝6 58 C.ルメール 短クビ Rod Collet 2
3 1 Timepiece 牝4 58 Tom Queally 2 Sir Henry Cecil 3
4 3 First City 牝5 58 Christophe Soumillon 4 David Simcock 6
5 2 One Clever Cat 牝5 58 Flavien Prat クビ T Clout 7

*

2010年のカルティエ賞年度代表馬、Goldikova。↑で示したように、GI勝ちは欧州調教馬として最多勝となる「14」を数える稀代の名牝。3歳時の2008年はGI3勝、4歳時の2009年はGI4勝、5歳時の2010年はGI5勝、6歳時の2011年はGI2勝。そんな稀代の名牝が最も輝いたのが、GI5勝を挙げ、前馬未到の「ブリーダーズカップ・マイル3連覇」を果たし、カルティエ賞年度代表馬に選出された2010年でした。

それにしてもGoldikovaはエグい成績です。通算27戦17勝、2着6回、3着1回で、着外に敗れたのは満4歳時初戦の第132回イスパーン賞7着だけ。GI初制覇となった3歳夏の第79回ロートシルト賞以降の21戦はGIレースしか出走せずにこの成績ですから、世界には恐ろしい牝馬がいるものです。しっかし、Goldikovaは古馬になってから本領を発揮した馬とはいえ、この稀代の名牝を以てしても一度も勝てなかった2005年生まれ世代のもう1頭のスーパーメアであるZarkava(2005.3.31)は、一体全体どうなっているのでしょうか^_^;

Goldikovaは2番仔Terrakova(2014.2.4)がクレオパトル賞(仏GIII)を制し、第169回ディアヌ賞(仏GI)でも3着に入るなど繁殖牝馬としても活躍を始めています。上述のZarkavaが4番仔Zarak(2013.3.1)の第109回サンクルー大賞(仏GI)勝ちにより「GI馬の母」にもなったように、Goldikovaも負けてはいられません。女という性の素敵なところは咲き誇る花にもなれて、次代を産み出す樹にもなれるところ。Goldikova、その産駒の走りも楽しみにしたい稀代の名牝です。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>

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第124回愛オークス(GI)の勝ち馬-Sea of Class(2015.5.23)-

Sea of Class 牝 栗毛 2015.5.23生 愛国・Razza Del Velino Srl生産 馬主・Sunderland Holding Inc 英国・William Haggas厩舎

Sea of Class(2015.5.23)の4代血統表

Sea The Stars
鹿毛 2006.4.6
種付け時活性値:0.00
Cape Cross
鹿毛 1994.3.13
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979.4.11
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora 1975.4.12
Balidaress 1973.4.22
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967
Anatevka 1969
Holy Moon
鹿毛 2000.4.25
仔受胎時活性値:1.50
Hernando
鹿毛 1990.2.8
種付け時活性値:0.25
Niniski
鹿毛 1976.2.15
Nijinsky 1967.2.21
Virginia Hills 1971.3.15
Whakilyric
鹿毛 1984.2.17
Miswaki 1978.2.22
リリズム 1979.4.21
Centinela
栗毛 1992.4.7
仔受胎時活性値:1.75
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.75
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
New Generation
鹿毛 1981.5.12
仔受胎時活性値:0.50
Young Generation
鹿毛 1976.4.29
種付け時活性値:1.00
Madina
鹿毛 1965.2.17
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Miswaki3×4、Nijinsky4×4(母方)、Northern Dancer5×5×5、Balidar5×5>

Sea of Class(2015.5.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Sea The Stars
(Danzig系)
Hernando
(Nijinsky系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Young Generation
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Young Generation 5.50 半姉に伊オークス馬3頭
(No. 14-f)
9番仔?
(8連産目?)

*

2018年の第124回愛オークス(GI。カラ芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 Sea of Class 牝3 57.2 James Doyle 2:32.54 William Haggas 2
2 5 Forever Together 牝3 57.2 Donnacha O’Brien クビ A P O’Brien 3
3 2 Mary Tudor 牝3 57.2 W J Lee 1 1/2 W McCreery 5
4 4 Bye Bye Baby 牝3 57.2 Seamie Heffernan 3 1/2 A P O’Brien 4
5 3 Magic Wand 牝3 57.2 Ryan Moore 4 1/4 A P O’Brien 1

2018年の第124回愛オークス。道中は7頭立ての7番手、最後方から進んだSea of Classとジェームズ・ドイル騎手。最後の直線では先に抜け出していた第240代英オークス(GI)馬Forever Together(2015.5.25)とドナカ・オブライエン騎手を大外から追い掛け、決勝点で「クビ」だけ捉えていました。Sea of Class、デビュー戦となった今年4月18日のニューマーケット芝8Fのメイドンを2着、5月19日のニューベリー芝10FのフィリーズトライアルS(英LR)を1着、6月14日のニューベリー芝10FのアビングドンS(英LR)を1着と、きっちり1ヶ月に1走を守って挑んだ大一番が、自身4戦目、7月21日の第124回愛オークスでした。栗毛に「黄、紫星」の帽子と勝負服がターフに映えて、Sea of Class。見事なグループレース初挑戦初勝利でした。

Sea of Classの鞍上であるドイル騎手は愛オークス初制覇。近年はゴドルフィンの専属騎手として活躍を見せるドイル騎手、サスガの手綱さばきでした。Sea of Classを管理されるウィリアム・ハガス調教師も愛オークス初制覇。ハガス師と言えば、名手レスター・ピゴットの娘婿としても知られていますね。そのピゴット氏の進言もあったというShaamit(1993.2.11)による第217回英ダービー(GI)制覇、来日経験もあるDancing Rain(2008.4.24)での第233回英オークスの制覇も光ります。そして、馬主であるSunderland Holding Incも愛オークス初制覇。名義こそSunderland Holding Incですが、つまりはツイ家ですので、父Sea The Starsに続いての父娘2代のクラシック制覇は一入でしょう。それぞれにおめでとうございました。

*

では、以下にSea of Classの簡単でも豪華な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

New Generation 1981.5.12 3勝
|Bright Generation 1990.3.23 3勝 伊オークス(GI)ほか
||Rumored 1999.1.27 0勝
|||Dabirsim 2009.2.5 5勝 ジャンリュックラガルデール賞(仏GI) モルニ賞(仏GI) カブール賞(仏GIII)ほか
||Fathayer 2005.4.4 8勝 グイドベラルデリ賞(伊GIII)
|Centinela 1992.4.7 0勝
||Holy Moon 2000.4.25 5勝
|||Mooney Ridge 2006.3.24 2勝
||||Troublemaker 2013.3.11 伊セントレジャー(GIII)2着
|||Holy Ballet 2008.2.2 16勝
|||チェリーコレクト 2009.3.4 8勝 伊オークス(GII) 伊1000ギニー(GIII)ほか
|||チャリティーライン 2010.4.12 6勝 リディアテシオ賞(伊GI) 伊オークス(GII)
|||ファイナルスコア 2011.4.5 5勝 リディアテシオ賞(伊GI) 伊オークス(GII)
|||Wordless 2012.4.27 6勝 ヴェルジェール賞(伊GIII)
|||Magic Mystery 2013.5.16 3勝
|||Back On Board 2014.5.18 伊ダービー(GII)2着
|||Sea of Class 2015.5.23 (本馬) 愛オークス(GI)

欧州で継承され日本にも縁のある14号族f分枝系。Sea of Classの母Holy Moonは掛け値なしの名繁殖牝馬であり、Sea of Classが直仔5頭目のグループレース勝ち馬。そして、チェリーコレクト、チャリティーライン、ファイナルスコアと3年連続でオークスディターリアの勝ち馬を送り込んだことでも知られています。また、その3頭がいずれもカタカナ表記であることからお分かりのように、社台グループにより日本で繁殖牝馬として繋養されています。

Holy Moonが掛け値なしの名繁殖牝馬である所以は、名前を挙げた上記の産駒のそれぞれの父が、

  1. Mooney Ridge(2006.3.24)
    →父Indian Ridge(1985.3.22)は、Tourbillon(1928)系であるAhonoora(1975.4.12)直仔のミラクルサイアー
  2. Holy Ballet(2008.2.2)
    →父Shamardal(2002.3.27)は、Giant’s Causeway(1997.2.14)の仔でジョッケクルブ賞(仏GI)、プール・デッセ・デ・プーラン(仏GI)、セントジェームズパレスS(英GI)、デューハーストS(英GI)などの勝ち馬
  3. チェリーコレクト(2009.3.4)
    →父Oratorio(2002.4.29)は、デインヒル(1986.3.26)の仔でエクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)、ジャンリュックラガルデール賞などの勝ち馬
  4. チャリティーライン(2010.4.12)
    →父Manduro(2002.3.9)は、Monsun(1990.3.4)の仔でプリンスオブウェールズS(英GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、イスパーン賞(仏GI)などの勝ち馬
  5. ファイナルスコア(2011.4.5)
    →父Dylan Thomas(2003.4.23)は、デインヒルが満16歳時交配のミニモの遺伝馬で、2007年のカルティエ賞年度代表馬
  6. Wordless(2012.4.27)
    →父ロックオブジブラルタル(1999.3.8)は、デインヒル産駒の最強マイラーで、2002年のカルティエ賞年度代表馬
  7. Magic Mystery(2013.5.16)
    →父Pour Moi(2008.1.10)は、Montjeu(1996.4.4)産駒3頭目の英ダービー(GI)馬
  8. Back On Board(2014.5.18)
    →父Nathaniel(2008.4.24)は、”キング・ジョージ”(英GI)、エクリプスSなどを制し、Enable(2014.2.12)の父としても知られています
  9. Sea of Class(2015.5.23)
    →父Sea The Stars。言わずと知れた2000年代の欧州最強馬は、ニューマーケット芝8Fからロンシャン芝2400mまで2009年の年間GI6連勝を遂げた、2009年のカルティエ賞年度代表馬

と、同父の仔を1頭も送り込んでいないところです。尊ぶべきは、良妻賢母Holy Moon。聖なる月の恵みは、世代を重ねる時、顕著に現れました。

なお、↑の近親牝系図に現れるDabirsimはハットトリック(2001.4.26)の仔、Troublemakerはヴィータローザ(2000.4.9)の仔と、やはり日本所縁の血が見られます。

*

英オークス馬を力勝負でねじ伏せたSea of Class。その英オークス馬Forever Togetherもそうですが、遅生まれの馬については、ゆっくりじっくりと力を付けていくのを待つところに、欧州競馬の懐の深さを思います。Sea of Class、伸び行く3歳乙女の将来に、どうぞ幸多からんことを。

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


第20回ジャパンダートダービー(JpnI)の勝ち馬-ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)-

ルヴァンスレーヴ 牡 鹿毛 2015.1.26生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 美浦・萩原清厩舎

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の4代血統表
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.75
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
★Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
マエストラーレ
鹿毛 2006.1.12
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
オータムブリーズ
鹿毛 1998.2.18
仔受胎時活性値:1.75
ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.12
種付け時活性値:1.25
★Woodman 1983.2.17
Fall Aspen 1976.3.9
セプテンバーソング
鹿毛 1991.5.5
仔受胎時活性値:1.50
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.75
ダイナフエアリー
鹿毛 1983.4.30
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Hail to Reason4×5>

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリクリスエス
(Roberto系)
ネオユニヴァース
(Halo系)
ティンバーカントリー
(Mr. Prospector系)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シンボリクリスエス
(Kris S.)
7.00 or 5.00 高祖母が重賞5勝馬
(No. 9-f フアンシミン系)
2番仔
(不受胎後)

*

第20回ジャパンダートダービー(JpnI。大井・ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ルヴァンスレーヴ 牡3 56 M.デムーロ 2:05.8    36.5 490
[+2]
萩原清 1
2 14 オメガパフューム 牡3 56 川田将雅 2:06.1 1.1/2 37.3 453
[+7]
安田翔伍 4
3 3 グレートタイム 牡3 56 C.ルメール 2:06.1 クビ 37.1 482
[+12]
藤原英昭 3
4 2 クリスタルシルバー 牡3 56 的場文男 2:06.1 クビ 37.3 476
[-4]
村上頼章 8
5 9 テーオーエナジー 牡3 56 岩田康誠 2:06.3 1 38.0 505
[+1]
宮徹 5

2018年の第20回ジャパンダートダービー。2015年生まれ世代の2歳ダート王者は、3歳でもダート王者でした。圧巻のマクリ勝ち。これで通算6戦5勝、2着1回。ミルコ・デムーロ騎手が騎乗した際は、5戦5勝。ただ、それでもまだまだパンとしていない、緩さが残るという、ルヴァンスレーヴ。彼が本物になった時の強さ、果たして、いかばかりか。ダイナフェアリーの玄孫、その未来に幸多からんことを。

さて、ルヴァンスレーヴの最優性先祖である父シンボリクリスエスは、現役時代に8勝を挙げ、その主な勝ち鞍に天皇賞・秋(GI)2回(第126回&第128回)、有馬記念(GI)2回(第47回&第48回)、神戸新聞杯(GII)、青葉賞(GII)と重賞6勝。シンボリクリスエスの最初のGI制覇となった2002年の第126回天皇賞・秋は、鞍上の岡部幸雄騎手にとっては、最後のGI勝利でした。また、引退レースとなった2003年の第48回有馬記念が圧巻で、2着のリンカーン(2000.3.18)に9馬身差、中山芝2500m2分30秒5のレコード勝ちでした。そんなシンボリクリスエスは、3歳時4歳時共に天皇賞・秋1着、ジャパンカップ(GI)3着、有馬記念1着と図ったように同じ結果を辿り、2002年と2003年と連続してJRA賞年度代表馬に選出されました。2年連続の年度代表馬選出は、冠名「シンボリ」の大先輩であるシンボリルドルフ(1981.3.13)以来の偉業でした。

2003年の第48回有馬記念。シンボリクリスエス、強い。ゴール後、さもありなんと、耳がピンと立っています。そんなシンボリクリスエスの代表産駒には

  1. エピファネイア(2010.2.11)
    →ジャパンカップ、菊花賞(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)ほか。母は言わずと知れたシーザリオ(2002.3.31)
  2. サクセスブロッケン(2005.5.5)
    →フェブラリーS(GI)、東京大賞典(JpnI)、ジャパンダートダービー(JpnI)ほか
  3. ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)
    →本稿の主役。ジャパンダートダービー、全日本2歳優駿(JpnI)、ユニコーンS(GIII)
  4. ストロングリターン(2006.5.26)
    →安田記念(GI)、京王杯スプリングC(GII)ほか
  5. アルフレード(2009.4.11)
    →朝日杯フューチュリティS(GI)ほか
  6. サンカルロ(2006.2.5)
    →阪神C(GII)2回、ニュージーランドT(GII)、阪急杯(GIII)ほか
  7. ランフォルセ(2006.3.28)
    →浦和記念(JpnII)、ダイオライト記念(JpnII)、マーチS(GIII)、佐賀記念(JpnIII)ほか
  8. アプレザンレーヴ(2006.3.13)
    →青葉賞(GII)ほか
  9. アリゼオ(2007.3.12)
    →毎日王冠(GII)、スプリングS(GII)ほか
  10. ミトラ(2008.4.11)
    →金鯱賞(GII)、福島記念(GIII)ほか
  11. ユールシンギング(2010.4.25)
    →セントライト記念(GII)、新潟大賞典(GIII)
  12. ショウナンラグーン(2011.2.23)
    →青葉賞

等を始めとして活躍馬を送り込んでいます。クラシックホース、ダートの強豪、古馬マイル王、2歳王者など、多様な産駒が見られますね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。