2017年12月一覧

オジュウチョウサン(2011.4.3)

オジュウチョウサン 牡 鹿毛 2011.4.3生 平取・坂東牧場生産 馬主・(株)チョウサン 美浦・和田正一郎厩舎

オジュウチョウサン(2011.4.3)の4代血統表

ステイゴールド
黒鹿毛 1994.3.24
種付け時活性値:0.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ゴールデンサッシュ
栗毛 1988.4.23
デイクタス
栗毛 1967.4.11
Sanctus 1960.2.28
Doronic 1960.3.25
ダイナサツシユ
鹿毛 1979.3.16
ノーザンテースト 1971.3.15
ロイヤルサツシユ 1966
シャドウシルエット
青鹿毛 2005.5.7
仔受胎時活性値:1.25
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.25
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto 1969.3.16
Sharp Queen 1965.4.19
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian 1982.4.14
Tri Argo 1982.5.18
ユーワジョイナー
黒鹿毛 1990.5.4
仔受胎時活性値:1.50
ミルジヨージ
鹿毛 1975.4.12
種付け時活性値:1.50
Mill Reef 1968.2.23
Miss Charisma 1967
サシマサンダー
栗毛 1978.3.10
仔受胎時活性値:0.75
ネヴアービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:0.25
シアラ
鹿毛 1970.4.8
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5>

オジュウチョウサン(2011.4.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ステイゴールド
(Halo系)
シンボリクリスエス
(Roberto系)
ミルジヨージ
(Mill Reef系)
ネヴアービート
(Never Say Die系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ミルジヨージ
(Zanzara)
5.25 全兄ケイアイチョウサン
(No. 4-i)
2番仔
(2連産目)

*

第18回中山グランドジャンプ(J・GI。中山芝4250m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 平均
1F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 オジュウチョウサン 牡5 63 石神深一 4:49.4    13.6 510
[-2]
和田正一郎 2
2 2 サナシオン 牡7 63 西谷誠 4:50.0 3 1/2 13.6 476
[+2]
松永幹夫 1
3 3 メイショウアラワシ 牡5 63 森一馬 4:51.5 9 13.7 462
[+8]
安達昭夫 7
4 9 ビコーピリラニ 牡6 63 田村太雅 4:51.6 1/2 13.7 480
[-6]
田所秀孝 10
5 5 ワンダフルワールド 牡5 63 平沢健治 4:51.7 クビ 13.7 512
[-2]
高橋義忠 3

*

第139回中山大障害(J・GI。中山芝4100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 平均
1F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 オジュウチョウサン 牡5 63 石神深一 4:45.6    13.9 512
[+2]
和田正一郎 1
2 12 アップトゥデイト 牡6 63 林満明 4:47.1 9 14.0 530
[+2]
佐々木晶三 2
3 11 ルペールノエル 牡6 63 高田潤 4:47.9 5 14.0 520
[0]
藤原英昭 3
4 3 サンレイデューク 牡8 63 難波剛健 4:49.8 大差 14.1 460
[0]
高橋義忠 5
5 6 ティリアンパープル 牝6 61 山本康志 4:50.9 7 14.2 478
[0]
金成貴史 8

*

第19回中山グランドジャンプ(J・GI。中山芝4250m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 平均
1F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 オジュウチョウサン 牡6 63 石神深一 4:50.8    13.7 510
[+2]
和田正一郎 1
2 5 サンレイデューク 牡9 63 難波剛健 4:51.4 3 1/2 13.7 462
[-8]
高橋義忠 6
3 6 アップトゥデイト 牡7 63 林満明 4:52.7 8 13.8 534
[0]
佐々木晶三 2
4 4 タイセイドリーム 牡7 63 平沢健治 4:53.8 7 13.8 538
[-4]
矢作芳人 5
5 7 ルペールノエル 牡7 63 高田潤 4:54.2 2 1/2 13.8 520
[-4]
藤原英昭 4

*

第140回中山大障害(J・GI。中山芝4100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 平均
1F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 オジュウチョウサン 牡6 63 石神深一 4:36.1 レコード 13.5 506
[-2]
和田正一郎 1
2 6 アップトゥデイト 牡7 63 林満明 4:36.2 1/2 13.5 530
[+6]
佐々木晶三 2
3 15 ルペールノエル 牡7 63 高田潤 4:39.4 大差 13.6 520
[-4]
藤原英昭 5
4 4 シンキングダンサー 牡4 63 金子光希 4:39.5 クビ 13.6 472
[-2]
武市康男 3
5 8 サンレイデューク 牡9 63 難波剛健 4:39.7 1 1/4 13.6 458
[+2]
高橋義忠 6

*

ジャンプ王・オジュウチョウサン。伊達や酔狂で重賞8連勝、J・GI4連勝は出来ません。そんなジャンプ王の4代血統構成とJ・GI4連勝の結果を以て、2017年の記事納めといたします。

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願い申し上げます。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


第63回東京大賞典(GI)の勝ち馬

コパノリッキー 牡 栗毛 2010.3.24生 日高・ヤナガワ牧場生産 馬主・小林祥晃氏 栗東・村山明厩舎

コパノリッキー(2010.3.24)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
コパノニキータ
栗毛 2001.4.26
仔受胎時活性値:2.00

ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.14
種付け時活性値:0.00
★Woodman
栗毛 1983.2.17
Mr. Prospector 1970.1.28
プレイメイト 1975.4.12
Fall Aspen
栗毛 1976.3.9
Pretense 1963.4.19
Change Water 1969.4.7
ニホンピロローズ
栗毛 1996.5.22
仔受胎時活性値:1.00
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.00
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ウェディングブーケ
鹿毛 1990.5.13
仔受胎時活性値:1.25
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.50
アリーウイン
栗毛 1984.4.18
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:なし>

コパノリッキー(2010.3.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
★ティンバーカントリー
(Mr. Prospector系)
トニービン
(ゼダーン系)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トニービン
(ニホンピロローズ)
5.50

サンライズペガサスと同牝系
(No.1-o)

3番仔
(3連産目)

*

第63回東京大賞典(GI。大井ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 コパノリッキー 牡7 57 田辺裕信 2:04.2    37.1 539
[-7]
村山明 3
2 3 サウンドトゥルー せん7 57 大野拓弥 2:04.8 3 36.5 479
[+1]
高木登 2
3 12 ケイティブレイブ 牡4 57 福永祐一 2:05.3 2.1/2 38.0 511
[-1]
目野哲也 1
4 5 アポロケンタッキー 牡5 57 内田博幸 2:05.5 1.1/4 37.0 572
[+9]
山内研二 6
5 15 ロンドンタウン 牡4 57 岩田康誠 2:05.6 1/2 37.9 512
[-6]
牧田和弥 8

2017年の第63回東京大賞典。日本の国際GIのオーラスは、有馬記念(GI)でもなく、ホープフルS(GI)でもなく、東京大賞典。今年2017年の主役は、逃げて受けて立つ競馬を見せた3番人気のコパノリッキーと田辺裕信騎手。道中は2番手に付けた1番人気のケイティブレイブ(2013.5.11)と福永祐一騎手からのプレッシャーもありましたが、「さもありなん」とばかりに直線ではリードを広げ、最後に追い込んで来た2番人気のサウンドトゥルー(2010.5.15)と大野拓弥騎手に、3馬身差を着けての快勝でした。

2017年12月末のトレンドは「引退レースを制して種牡馬入り」だったのでしょう。第12回阪神C(GII)のイスラボニータ(2011.5.21)、第62回有馬記念のキタサンブラック(2012.3.10)、そして第63回東京大賞典のコパノリッキー。いずれ違わぬ強者たち、最後の最後まで兵(つわもの)ぶりを見せてくれました。そしてまた、キタサンブラックとコパノリッキーは、共に故郷をヤナガワ牧場としています。恐るべしは日高のヤナガワ牧場。

コパノリッキーのGI初勝利は、田辺裕信騎手と16頭立て16番人気で挑んだ2014年の31回フェブラリーS(GI)。それから積み重ねて、ジーワン11勝目が引退レースとなった2017年の第63回東京大賞典。ジーワン勝利は7枠13番のオレンジ帽子で始まり、7枠13番のオレンジ帽子で終わるという結末でした。そうして、ホッコータルマエ(2009.5.26)と並んでいた国内ジーワン勝利数について単独で1位となり、有終の美と相成りました。そんなコパノリッキーのジーワン11勝の内訳を確認しておきます。

コパノリッキーのジーワン11勝の内訳
No. レース名 競馬場・距離 備考
1 2014 フェブラリーS 東京・ダート1600m 16頭立て16番人気による勝利
2 2014 かしわ記念 船橋・ダート1600m
3 2014 JBCクラシック 盛岡・ダート2000m 勝ち時計2分0秒8(レコード)
4 2015 フェブラリーS 東京・ダート1600m 2連覇
5 2015 JBCクラシック 大井・ダート2000m 2連覇
6 2016 かしわ記念 船橋・ダート1600m 出走機会2連覇
7 2016 帝王賞 大井・ダート2000m 5番人気も快勝
8 2016 マイルチャンピオンシップ南部杯 盛岡・ダート1600m 勝ち時計1分33秒5(レコード)
9 2017 かしわ記念 船橋・ダート1600m 出走機会3連覇
10 2017 マイルチャンピオンシップ南部杯 盛岡・ダート1600m 2連覇
11 2017 東京大賞典 大井・ダート2000m 4度目の挑戦で戴冠

コパノリッキーほどの名馬を以てしても、なかなか成し得なかった東京大賞典の勝利。2014年の第60回2着、2015年の第61回4着、2016年の第62回5着と辛酸を嘗めた後の「4度目の正直」。引退の花道を飾ったのは、サスガに千両役者というところでした。

コパノリッキー、鮮やかな栗毛の馬体、黒のメンコに金色の刺繍で「Copano Rickey」、そして「黄、赤一本輪、黄袖」の勝負服。華やかに砂上を駆けたコパノリッキー、世代重ねて、仔どもたちの活躍も期待しています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


2018年のクラシック候補生を確認する(其の玖)

ルヴァンスレーヴ 牡 鹿毛 2015.1.26生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 美浦・萩原清厩舎

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の4代血統表
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.75
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
★Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
マエストラーレ
鹿毛 2006.1.12
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
オータムブリーズ
鹿毛 1998.2.18
仔受胎時活性値:1.75
ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.12
種付け時活性値:1.25
★Woodman 1983.2.17
Fall Aspen 1976.3.9
セプテンバーソング
鹿毛 1991.5.5
仔受胎時活性値:1.50
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.75
ダイナフエアリー
鹿毛 1983.4.30
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Hail to Reason4×5>

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリクリスエス
(Roberto系)
ネオユニヴァース
(Halo系)
ティンバーカントリー
(Mr. Prospector系)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シンボリクリスエス
(Kris S.)
7.00 or 5.00 高祖母が重賞5勝馬
(No. 9-f フアンシミン系)
2番仔
(不受胎後)

2017年の第68回全日本2歳優駿(JpnI)。出負けして後方からの競馬になったものの、徐々に押し上げ、3角から4角では外から一気の脚を見せ、直線ではヨレるところも見せながら、ゴールまでしっかりと伸び切りました。そうして単勝1.8倍の1番人気に応えたルヴァンスレーヴ、これでデビュー以来3戦3勝。ルヴァンスレーヴ、その馬名意味は「風立ちぬ(仏)」ということです。

では、以下にルヴァンスレーヴの近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ダイナフェアリー 1983.4.30 6勝 オールカマー(GIII) 新潟記念(GIII) エプソムC(GIII) 牝馬東京タイムズ杯(GIII) 京成杯(GIII)ほか
|ダイイチリカー 1990.5.3 4勝
||ダイイチアピール 1996.3.25 1勝
|||ホクトスルタン 2004.5.11 5勝 目黒記念(GII)
|||ドリームシグナル 2005.6.4 2勝 シンザン記念(JpnIII)ほか
||ダイイチダンヒル 1998.4.25 3勝 若葉S(OP)
|セプテンバーソング 1991.5.5 3勝
||オータムブリーズ 1998.2.18 3勝
|||マエストラーレ 2006.1.12 4勝
||||ルヴァンスレーヴ 2015.1.26 (本馬) 全日本2歳優駿(JpnI)
|サマーサスピション 1992.5.27 2勝 青葉賞(GIII)
|ローゼンカバリー 1993.6.1 7勝 目黒記念 日経賞(GII) AJCC(GII) セントライト記念(GII)ほか

輸入繁殖牝馬ファンシミン(1967.4.21)を日本の牝系祖とする9号族。ルヴァンスレーヴの高祖母ダイナフェアリーは「ノーザンテースト×シーホーク牝馬」という、比較的珍しい組み合わせから送り込まれた活躍馬で、上図のとおり、オールカマー、新潟記念、エプソムC、牝馬東京タイムズ杯、京成杯と重賞5勝を挙げた名牝でした。大種牡馬ノーザンテースト(1971.3.15)は1983年生まれ世代にも傑作が見られ、第53回東京優駿(GI)と第31回有馬記念(GI)を制したダイナガリバー(1983.3.23)、やはり重賞5勝の女傑ダイナアクトレス(1983.5.4)、重戦車レジェンドテイオー(1983.4.2)、シャダイアイバー(1979.2.23)の妹ダイナオレンジ(1983.4.27)、そしてダイナフェアリーと5頭の中央重賞勝ち馬を輩出しました。

0の理論的な余談になりますが、ノーザンテーストが複数の中央重賞勝ち馬を送り込んだ世代は、 1980年生まれ世代1988年生まれ世代1989年生まれ世代の3世代が、最多の「6頭」で並んでいます。1980年生まれ世代と1988年生まれ世代は、それぞれ満8歳時、満16歳時のミニモの遺伝を受けた世代ですね。1980年生まれ世代にはギャロップダイナ(1980.4.25)、シャダイソフィア(1980.3.19)、ダイナカール(1980.5.10)-エアグルーヴ(1993.4.6)の母-という八大競走勝ち馬が、1988年生まれ世代には重賞4勝馬スカーレットブーケ(1988.4.11)-ダイワメジャー(2001.4.8)&ダイワスカーレット(2004.5.13)兄妹の母-、最優秀3歳(現2歳)牝馬に選出されたノーザンドライバー(1988.4.16)がいます。また、1989年生まれ世代にはノーザンテースト3頭目の優駿牝馬(GI)勝ち馬アドラーブル(1989.3.28)、実は全8勝中7勝が左回りだった重賞4勝のマチカネタンホイザ(1989.5.7)がいます。

ダイナフェアリーの子孫として初めてのジーワン勝ち馬となったルヴァンスレーヴ。2歳の若駒、まだまだパンとしていないようで、現在はソエが出て休養中ということ。復帰後、また元気に強いところを見せて欲しいと願います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


第34回ホープフルS(GI)の勝ち馬

タイムフライヤー 牡 鹿毛 2015.2.1生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・松田国英厩舎

タイムフライヤー(2015.2.1)の4代血統表
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ビユーパーダンス
黒鹿毛 1983.2.26
Lyphard 1969.5.10
My Bupers 1967.6.1
タイムトラベリング
鹿毛 2004.1.12
仔受胎時活性値:0.50
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:0.50
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Kelley’s Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark 1963.4.7
Golden Trail 1958.3.5
ジョリーザザ
鹿毛 1991.2.21
仔受胎時活性値:1.00
Alzao
鹿毛 1980.2.28
種付け時活性値:0.50
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Bold Lady
栗毛 1974.2.27
仔受胎時活性値:2.00
ボールドラツドUSA
栗毛 1962.4.23
種付け時活性値:0.75
Tredam
栗毛 1966
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×4、Lyphard4×4>

タイムフライヤー(2015.2.1)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハーツクライ
(Halo系)
ブライアンズタイム
(Roberto系)
Alzao
(Lyphard系)
ボールドラツドUSA
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ハーツクライ
(サンデーサイレンス)
5.25 伯父タイムパラドックス
(No. 14)
6番仔
(6連産目)

*

第34回ホープフルS(GI。中山芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 タイムフライヤー 牡2 55 C.デムーロ 2:01.4    35.5 456
[-4]
松田国英 1
2 15 ジャンダルム 牡2 55 武豊 2:01.6 1 1/4 36.2 494
[+10]
池江泰寿 4
3 13 ステイフーリッシュ 牡2 55 中谷雄太 2:01.6 クビ 35.9 450
[0]
矢作芳人 8
4 9 サンリヴァル 牡2 55 田辺裕信 2:02.0 2 1/2 37.4 490
[+8]
藤岡健一 5
5 17 ナスノシンフォニー 牝2 54 吉田隼人 2:02.0 クビ 36.2 456
[-4]
武井亮 10

2017年の第34回ホープフルS(GI)。GI昇格初回を制したのは、1番人気に推されたタイムフライヤーとクリスチャン・デムーロ騎手。1000m通過が59秒6と、速めに流れた中山芝2000mの2歳戦。道中は馬群後方に構えたタイムフライヤーとデムーロ騎手、4角で外に持ち出した時の脚色が素晴らしく、先に抜け出していたジャンダルム(2015.4.25)と武豊騎手を捉えると、決勝点までまっしぐらに駆けました。タイムフライヤー、GI昇格初回の王者に相応しい、強い勝ちっぷりでした。その馬名意味は「時を超える者」 。

では、以下にタイムフライヤーのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ジョリーザザ 1991.2.21 4勝
|タイムパラドックス 1998.5.23 16勝 ジャパンカップダート(GI) JBCクラシック(統一GI)2回 帝王賞(統一GI) 川崎記念(統一GI)ほか
|タイムトラベリング 2004.1.12 1勝
||タイムフライヤー 2015.2.1 (本馬) ホープフルS(GI) 萩S(OP)ほか

母タイムトラベリングの全兄である伯父タイムパラドックスは現役時代に16勝を挙げ、第5回ジャパンカップダート(現チャンピオンズC)、JBCクラシック2回(第5回、第6回)、第28回帝王賞、第54回川崎記念、ブリーダーズGC(当時統一GII)、平安S(GIII)、アンタレスS(GIII)、白山大賞典(統一GIII)と重賞9勝。タイムパラドックスは、6歳以降の活躍が目覚ましく、6歳~8歳に掛けて、ジーワン5勝を重ねました。特に2006年の第6回JBCクラシックは、日本競馬史上初めてとなる「8歳馬による平地ジーワン勝利」の大偉業でした。

タイムパラドックス、ジャングルポケット(1998.5.7)アグネスタキオン(1998.4.13)クロフネ(1998.3.31)、マンハッタンカフェ(1998.3.5)等、強力世代として知られる1998年生まれ世代を代表する名馬の一角です。なお、名前を挙げたクロフネは、タイムフライヤーを管理される松田国英調教師に初めてのGI制覇をプレゼントした馬でもありました。

*

競馬を見ていると”Time Flies”と、本当に思います。

そう。時は駆け、血は通い、馬と人とが巡りあい、物語はあまねく続いて行くのです。

タイムフライヤーが、さらに時を駆けたその先にも、幸多からんことを。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の拾弐)-ロックオブジブラルタル(1999.3.8)-

ロックオブジブラルタル 牡 鹿毛 1999.3.8生 愛国・Joe Crowley, M/M Aidan P. O’Brien生産 馬主・Sue Magnier & Alex Ferguson 愛国・Aidan O’Brien厩舎

ロックオブジブラルタル(1999.3.8)の4代血統表
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:1.00

Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26 ♀
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral’s Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty
鹿毛 1968.4.15
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Spring Adieu
鹿毛 1974.5.10
Buckpasser 1963.4.28
Natalma 1957.3.26 ♀
Offshore Boom
栗毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.25
Be My Guest
栗毛 1974.4.12
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26 ♀
What a Treat
黒鹿毛 1962.5.22
Tudor Minstrel 1944.2.16
Rare Treat 1952
Push a Button
黒鹿毛 1980.5.30
仔受胎時活性値:1.00
Bold Lad
鹿毛 1964
種付け時活性値:1.75
Bold Ruler 1954.4.6
Barn Pride 1957
River Lady
鹿毛 1963.5.17
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Prince John
栗毛 1953.4.6
種付け時活性値:0.25
Nile Lily
黒鹿毛 1954.3.23
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×3、Natalma(♀)4×4×4>

ロックオブジブラルタル(1999.3.8)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
デインヒル
(Danzig系)
Be My Guest
(Northern Dancer系)
Bold Lad
(Bold Ruler系)
Prince John
(Princequillo系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Bold Lad 6.25 or 4.25 or 2.25 大伯父Riverman
(No. 10-a)
7番仔?
(2連産目?)

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2001年の第142回グランクリテリウム(現ジャン・リュック・ラガルデール賞、仏GI。ロンシャン芝1400m)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ロックオブジブラルタル 牡2 57 Mick Kinane 1:22.90 A P O’Brien 1
2 3 Bernebeau 牡2 57 Olivier Peslier 3 A Fabre 3
3 2 Dobby Road 牡2 57 A Junk 1 1/2 Mlle V Dissaux 5
4 4 Shah Jehan 牡2 57 Jamie Spencer 2 1/2 A P O’Brien 1
5 5 Imtiyaz 牡2 57 Frankie Dettori 4 David Loder 4

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2001年の第126回デューハーストS(英GI。ニューマーケット芝7F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 ロックオブジブラルタル 牡2 57.2 Mick Kinane 1:28.70 A P O’Brien 1
2 1 Landseer 牡2 57.2 Jamie Spencer 短アタマ A P O’Brien 3
3 7 Tendulkar 牡2 57.2 Johnny Murtagh アタマ A P O’Brien 4
4 4 Where Or When 牡2 57.2 T Quinn 1 1/4 T G Mills 5
5 8 Comfy 牡2 57.2 Kieren Fallon 1 1/2 Sir Michael Stoute 2

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2002年の第194回英2000ギニー(GI。ニューマーケット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ロックオブジブラルタル 牡3 57.2 Johnny Murtagh 1:36.50 A P O’Brien 4
2 13 Hawk Wing 牡3 57.2 Jamie Spencer クビ A P O’Brien 1
3 7 Redback 牡3 57.2 Darryll Holland 1 1/4 Richard Hannon Snr 8
4 2 Zipping 牡3 57.2 Davy Bonilla 2 1/2 Robert Collet 11
5 4 Twilight Blues 牡3 57.2 Pat Eddery クビ Brian Meehan 12

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2002年の第82回愛2000ギニー(GI。カラ芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 ロックオブジブラルタル 牡3 57.2 Mick Kinane 1:47.30 A P O’Brien 1
2 6 Century City 牡3 57.2 Seamie Heffernan 1 1/2 A P O’Brien 2
3 1 Della Francesca 牡3 57.2 Colm O’Donoghue 3 A P O’Brien 6
4 2 Foreign Accent 牡3 57.2 Jimmy Fortune 5 John Gosden 4
5 5 Surveyor 牡3 57.2 Johnny Murtagh 短アタマ John M Oxx 3

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2002年の第158回セントジェームズパレスS(英GI。アスコット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 ロックオブジブラルタル 牡3 57.2 Mick Kinane 1:40.91 A P O’Brien 1
2 5 Landseer 牡3 57.2 Johnny Murtagh 1 3/4 A P O’Brien 3
3 7 Aramram 牡3 57.2 Steve Drowne 4 Mick Channon 6
4 3 Dupont 牡3 57.2 Darryll Holland クビ William Haggas 5
5 9 Where Or When 牡3 57.2 Jimmy Fortune 1 T G Mills 7

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2002年の第116回サセックスS(英GI。グッドウッド芝8F)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 ロックオブジブラルタル 牡3 56.7 Mick Kinane 1:38.29 A P O’Brien 1
2 3 Noverre 牡4 60.3 Frankie Dettori 2 Saeed bin Suroor 2
3 2 Reel Buddy 牡4 60.3 Richard Hughes 2 Richard Hannon Snr 4
4 6 No Excuse Needed 牡4 60.3 Johnny Murtagh 1 3/4 Sir Michael Stoute 3
5 5 Sahara Desert 牡3 56.7 P J Scallan 3 A P O’Brien 5

*

2002年の第46回ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI。ロンシャン芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 ロックオブジブラルタル 牡3 56 Mick Kinane 1:39.30 A P O’Brien 1
2 4 Banks Hill 牝4 56.5 Richard Hughes 1/2 A Fabre 3
3 3 Gossamer 牝3 54.5 Jamie Spencer 1 1/2 Luca Cumani 7
4 1 プラウドウイングス 牝6 56.5 武豊 クビ J E Hammond 6
5 5 Sahara Desert 牡3 56 P J Scallan 3/4 A P O’Brien 1

*

2001年から2002年にかけて、当時の世界新記録となるGI7連勝を打ち立てた「ザ・ロック」ことロックオブジブラルタル。南北両半球、距離の長短を問わず活躍馬を輩出し続けた大種牡馬デインヒルにとって、マイル路線の最良産駒と言えるでしょう。卓越したスピードと瞬発力を以て連勝を重ねたロックオブジブラルタル、21世紀初頭の欧州を代表するスーパーマイラーでした。

今年2017年にGI年間勝利数の世界新記録を樹立したエイダン・パトリック・オブライエン調教師。毎年毎年活躍馬を送り込む同師ですが、ロックオブジブラルタルを擁した1999年生まれ世代も強力で、GI6勝の第223代英ダービー(GI)馬High Chaparral(1999.3.1)、GI4勝の第18回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)勝ち馬ヨハネスブルグ(1999.2.23)、GI3勝の第105回エクリプスS(英GI)勝ち馬Hawk Wing(1999.3.15)、GI2勝の仏2000ギニー(GI)馬Landseer(1999.2.28)、GI2勝のBlack Sam Bellamy(1999.4.21)-Galileo(1998.3.30)の全弟-、GI2勝のBallingarry(1999.4.13)等が、ロックオブジブラルタルと同期のステーブルメイトでした。むぅ、きらびやかすぎて目がくらみますね^_^;

ロックオブジブラルタルは、カタカナで表記しているとおり、2007年の1年だけですが、日本でも種牡馬供用されました。当時、「日本軽種馬協会がロックオブジブラルタルを導入する」というニュースを見聞きした時は、ビックリしたものです。0の理論的には満8歳時に供用されており、どんな産駒が生まれてくるかと期待しましたが、JRA重賞勝ちを収めた仔はニュージーランドT(GII)を制したエイシンオスマン(2008.4.29)1頭のみでした。ロックオブジブラルタルの父デインヒルも、1996年の1年だけ来日し、フサイチソニック(1997.3.24)、ブレイクタイム(1997.5.21)という2頭の重賞勝ち馬を送り込みました。ロックオブジブラルタルも、デインヒルも、よく日本で供用されたものだと思います。

では、以下にロックオブジブラルタルの代表産駒を示しておきます。代表産駒と共に示すGIレースのレース名および格付けは、いずれも施行当時のものです。

  1. Mount Nelson(2004.4.7)
    →エクリプスS(英GI)、クリテリウム・アンテルナシオナル(仏GI)ほか
  2. ダイヤモンドレラ(2004.3.23)
    →ジャストアゲームS(米GI)、ファーストレディS(米GI)ほか
  3. Eagle Mountain(2004.2.25)
    →香港カップ(GI)、英ダービー2着ほか
  4. Seventh Rock(2004.8.12)
    →ゴールドリーフメダリオン(南阿GI)ほか
  5. Rock Kingdom(2005.10.8)
    →エプソムH(豪GI)ほか
  6. Varenar(2006.2.15)
    →フォレ賞(仏GI)ほか
  7. Society Rock(2007.2.8)
    →ゴールデンジュビリーS(英GI)、スプリントC(英GI)ほか
  8. Europa Point(2007.3.19)
    →チャンピオンズチャレンジ(南阿GI)、エンプレスクラブS(南阿GI)ほか
  9. サミター(2009.2.1)
    →愛1000ギニー(愛GI)、ガーデンシティS(米GI)ほか
  10. Alboran Sea(2011.9.18)
    →ケープフライングチャンピオンシップ(南阿GI)、コンピュータフォームスプリント(南阿GI)、アラン・ロバートソン・フィリーズチャンピオンシップ(南阿GI)ほか
  11. Prince Gibraltar(2011.5.29)
    →バーデン大賞(独GI)、クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)ほか

「大伯父Riverman」という血統背景もあり、種牡馬としても大いに期待されたロックオブジブラルタル。華やかだった競走成績に比して、若干おとなしめに見える産駒成績ですが、それでもステークスウィナーの数は110頭を超えており、南北両半球でGI勝ち馬を輩出しているのですから、立派。また、日本ではブルードメアサイアーとして良駒を送り込んでおり、ミッキーアイル(2011.3.12)、ジェベルムーサ(2010.2.15)、ロジチャリス(2012.2.11)&グッドスカイ(2013.2.9)&グレイル(2015.3.7)-母プラチナチャリス(2006.1.24)の3きょうだい-の5頭がJRA重賞勝ち馬となっています。特にミッキーアイルは、豊かな先行力でGI2勝を含むJRA重賞6勝を挙げており、0の理論的にはロックオブジブラルタルが最優性先祖です。

ロックオブジブラルタル、19歳を迎える2018年も引き続きCoolmore Irelandで種牡馬供用されます。2002年のカルティエ賞年度代表馬に輝いた21世紀初頭のスーパーマイラー、種牡馬として、もうひと花、咲かせて欲しいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>