2017年のクラシック候補生を確認する(其の弐拾壱)+α

プラチナムバレット 牡 芦毛 2014.5.19生 新ひだか・岡田スタッド生産 馬主・(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング 栗東・河内洋厩舎

プラチナムバレット(2014.5.19)の4代血統表
マンハッタンカフェ
青鹿毛 1998.3.5
種付け時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
サトルチェンジ
黒鹿毛 1988.4.2
Law Society
黒鹿毛 1982.2.16
Alleged 1974.5.4
Bold Bikini 1969.4.11
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
★Luciano 1964
Suleika 1954
スノースタイル
芦毛 1999.2.27
仔受胎時活性値:1.50

ホワイトマズル
鹿毛 1990.3.21
種付け時活性値:0.00
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
Lyphard 1969.5.10
Navajo Princess 1974.3.31
Fair of the Furze
鹿毛 1982.6.15
Ela-Mana-Mou 1976.2.28
Autocratic 1974.4.22
シャルムダンサー
芦毛 1993.5.7
仔受胎時活性値:1.25
★グルームダンサー
鹿毛 1984.3.23
種付け時活性値:0.00
Blushing Groom 1974.4.8
Featherhill 1978.2.24
ダムスペクタキュラー
芦毛 1988.3.1
仔受胎時活性値:1.00
Spectacular Bid
芦毛 1976.2.17
種付け時活性値:0.75
Damascening
鹿毛 1983.3.20
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Lyphard4×5(母方)>

プラチナムバレット(2014.5.19)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
マンハッタンカフェ
(Halo系)
★ホワイトマズル
(Lyphard系)
Groom Dancer
(Blushing Groom系)
Spectacular Bid
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
マンハッタンカフェ
(Suleika)
4.75 半姉スマートレイアー
(No. 4-m)
7番仔
(2連産目)

2017年の第65回京都新聞杯(GII)。決勝点、コンマ1秒差に5頭がひしめく混戦を大外から断ったのは、プラチナムバレット。芦毛の流星、馬名意味のとおり「プラチナの弾丸」の如き末脚を発揮し、東上最終便の切符を蹄中に収めました。

プラチナムバレットの最優性先祖である父マンハッタンカフェは現役時代に6勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第125回天皇賞・春(GI)、第46回有馬記念(GI)、第62回菊花賞(GI)とGI3勝。日本のGIでは出走機会3戦3勝という勝負強さが光るサンデーサイレンス産駒は、父とよく似た青鹿毛の流星。2004年に関西テレビが制作した「運命の出会い サラブレッドにかけた夢」というドラマでは、父役として出演しました。

そんなマンハッタンカフェは2009年の日本リーディングサイアーにも輝いた名種牡馬でもあり、その主な代表産駒には、

  1. ヒルノダムール(2007.5.20)
    →天皇賞・春、大阪杯(GII。現GI)ほか。天皇賞・春は父仔制覇、大阪杯はレコード勝ち。0の理論的には父が8歳時のミニモの遺伝馬
  2. レッドディザイア(2006.4.19)
    →秋華賞(GI)、マクトゥームチャレンジラウンド3(当時UAE・GII、現UAE・GI)ほか
  3. ジョーカプチーノ(2006.4.11)
    →NHKマイルC(GI)、シルクロードS(GIII)、ファルコンS(GIII)ほか
  4. グレープブランデー(2008.4.11)
    →フェブラリーS(GI)、ジャパンダートダービー(JpnI)、東海S(GII)ほか
  5. クイーンズリング(2012.5.25)
    →エリザベス女王杯(GI)、府中牝馬S(GII)、フィリーズレビュー(GII)、京都牝馬S(GII)ほか
  6. メイショウクオリア(2005.4.12)
    →京都新聞杯ほか
  7. レッドアゲート(2005.3.14)
    →フローラS(GII)ほか
  8. イコピコ(2006.4.29)
    →神戸新聞杯(GII)ほか
  9. エーシンモアオバー(2006.3.11)
    →名古屋グランプリ(JpnII)2回、白山大賞典(JpnIII)2回ほか
  10. フミノイマージン(2006.3.14)
    →札幌記念(GII)、愛知杯(GIII)、マーメイドS(GIII)、福島牝馬S(GIII)ほか
  11. ベストメンバー(2006.4.14)
    →京都新聞杯ほか
  12. ゲシュタルト(2007.2.25)
    →京都新聞杯ほか
  13. ショウナンマイティ(2008.4.2)
    →大阪杯ほか
  14. シングウィズジョイ(2012.2.25)
    →フローラS、ターコイズS(現GIII)ほか
  15. ルージュバック(2012.4.22)
    →毎日王冠(GII)、エプソムC(GIII)、きさらぎ賞(GIII)ほか

等がいます。改めて見ると、産駒は京都新聞杯との相性の良さが窺えます。メイショウクオリア、ベストメンバー、ゲシュタルトの3年連続制覇に続いて、プラチナムバレットが4頭目の勝ち馬となりました。また、今年2017年の第57回きさらぎ賞(GIII)を制したアメリカズカップ(2014.2.7)も産駒ですね。

*

ダイワキャグニー 牡 黒鹿毛 2014.2.25生 千歳・社台ファーム生産 馬主・大城敬三氏 美浦・菊沢隆徳厩舎

ダイワキャグニー(2014.2.25)の4代血統表
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:1.00
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
★Blakeney 1966.3.28
The Dancer 1977.3.31
トリプレックス
青鹿毛 1999.3.17
仔受胎時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.00
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
トリプルワウ
鹿毛 1983.2.8
仔受胎時活性値:1.75
Coastal
栗毛 1976.4.6
種付け時活性値:1.50
Majestic Prince 1966.3.19
Alluvial 1969.5.21
Iva Reputation
鹿毛 1979.4.3
仔受胎時活性値:0.75
Sir Ivor
鹿毛 1965.5.5
種付け時活性値:1.25
Reputation
黒鹿毛 1970.3.24
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Raise a Native4×5、Northern Dancer5×5(父方)>

ダイワキャグニー(2014.2.25)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Coastal
(Raise a Native系)
Sir Ivor
(Sir Gaylord系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Coastal
(トリプルワウ)
6.00 or 4.00 祖母が活躍馬
(No. 7)
8番仔
(不受胎後)

2017年のプリンシパルS(OP)。第84回東京優駿(GI)の最終切符を賭けて行われたこの一戦、レースレコードとなる東京芝2000m1分58秒3で制したのは、1番人気のダイワキャグニー。第54回弥生賞(GII)で2番人気9着と敗れた後に立て直し、これで東京芝では3戦3勝となりました。また、鞍上の北村宏司騎手は、前週のスイートピーS(OP)におけるブラックスビーチ(2014.3.3)に続いて、2週続けてのトライアルのオープン特別勝ちとなりました。

ダイワキャグニーの最優性先祖である祖母父Coastalは現役時代に8勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第111回ベルモントS(米GI)、モンマス招待H(現ハスケル招待S、米GI)、ドゥワイアーS(当時米GII、現米GIII)、ピーターパンS(当時米GIII、現米GII)とグレードレース4勝。栗毛の流星Coastal、父Majestic PrinceがArts and Letters(1966.4.1)の2着に敗れたベルモントSを制して、見事に父仔で米クラシック3冠制覇を遂げました。むぅ、サクラショウリ(1975.3.1)とサクラスターオー(1984.5.2)みたいですね。

Coastalが制した1979年の第111回ベルモントSでは、上述のプラチナムバレットの曾祖母父であるSpectaclar Bidの3冠が懸かっていました。3冠を阻まれたMajestic Princeの仔が、Spectaclar Bidの3冠を阻むという構図。何処の国でも、3冠の難しさを思わされます。

さて、Coastalの代表産駒には

  1. Danger’s Hour(1982.2.13)
    →マンハッタンH(米GI)ほか米GII3勝、米GIII2勝
  2. Little Brianne(1985.3.30)
    →サンタマルガリータ招待H(米GI)、サンタマリアH(当時米GI、現米GII)ほか米GII2勝
  3. Foxy Deen(1982.3.13)
    →アルシバイアディーズS(当時米GII、現米GI)ほか
  4. Cherry Jubilee(1982.3.17)
    →ネクストムーヴH(米GIII)
  5. トリプルワウ(1983.2.8)
    →ネクストムーヴHほか。上述のとおり、ダイワキャグニーの祖母
  6. Coastal Voyage(1984.4.17)
    →サンシメオンH(米GIII)、シエラマドレH(米GIII)

等がいます。ダイワキャグニーの祖母トリプルワウの名前も見えますね。トリプルワウは北米14勝を挙げた活躍馬で、ネクストムーヴHの他にも、シリーンS(加G1、現加GIII)、メイプルリーフS(加G2、現加GIII)、オンタリオメイトロンH(加G2。現オンタリオメイトロンS、加GIII)、ベツィーロスH(米GIII)2着、バドワイザーH(米GIII)2着、レアトリートH(米GIII)2着、ベルマホーンS(加G1)2着、加ジョッキークラブカップS(加G2)2着、オンタリオメイトロンS2着、シーウェイS(加G3、現加GIII)2着等があります。また、トリプルワウの初仔Alywow(1991.2.7)は北米7勝を挙げ、ニジャナS(当時米GIII。現レイクプラシッドS、米GII)、ナタルマS(加G1、現加GI)、カナディアンブリーダーズカップH(加G1。現カナディアンS、加GII)、カナディアンマチュリティS(加G2)等を勝ち、ロスマンズインターナショナルS(現カナディアンインターナショナルS、加GI)2着、フラワーボウル招待H(現フラワーボウルS、米GI)2着がある活躍馬で、1994年のソヴリン賞年度代表馬にして2009年には加国の競馬名誉の殿堂入りを果たした名牝でした。

#カナダのローカルグレードレースは、「加G1」「加G2」「加G3」と、Gの後にアラビア数字で格を示しました。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。