2016年09月一覧

JRA賞になって以降の年度代表馬を辿る(其の壱)-サクラスターオー(1984.5.2)-。

サクラスターオー 牡 黒鹿毛 1984.5.2生~1988.5.12没 静内・藤原牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・平井雄二厩舎

サクラスターオー(1984.5.2)の4代血統表

サクラショウリ
鹿毛 1975.3.1
種付け時活性値:0.00
パーソロン
鹿毛 1960
Milesian
鹿毛 1953
My Babu 1945
Oatflake 1942
Paleo
鹿毛 1953
★Pharis 1936
Calonice 1940
シリネラ
芦毛 1968
フォルティノ
芦毛 1959.4.19
Grey Sovereign 1948
Ranavalo 1954
Shirini
青毛 1961
Tehran 1941
Confection 1948
サクラスマイル
鹿毛 1978.3.11
仔受胎時活性値:1.25
インターメゾ
黒鹿毛 1966
種付け時活性値:0.75
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Plaza
鹿毛 1958
Persian Gulf 1940
Wild Success 1949
アンジェリカ
黒鹿毛 1970.3.29
仔受胎時活性値:1.75
ネヴァービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:0.25
★Never Say Die 1951.3.26
Bride Elect 1952
スターハイネス
鹿毛 1964.3.10
仔受胎時活性値:1.25
ユアハイネス
栗毛 1958
種付け時活性値:1.25
スターロッチ
鹿毛 1957.4.16
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5・5、Avena(♀)=Choclo(♀)5×5(父方)>

サクラスターオー(1984.5.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サクラショウリ
(Milesian系)
インターメゾ
(Hyperion系)
ネヴァービート
(Never Say Die系)
ユアハイネス
(Hurry On系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ユアハイネス
(Chamossaire)
5.75 叔父サクラユタカオー
(No.11-c クレイグダーロッチ系)
初仔

*

第24回弥生賞(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 サクラスターオー 牡3 55 東信二 2:02.1    36.2 456
[-4]
平井雄二 6
2 6 ビュウーコウ 牡3 55 増沢末夫 2:02.2 クビ 36.8 464
[-6]
尾形盛次 4
3 5 マイネルダビテ 牡3 55 田原成貴 2:02.2 クビ 36.8 470
[0]
栗田博憲 2
4 7 ホクトヘリオス 牡3 55 河内洋 2:02.8 3.1/2 37.0 464
[-4]
中野隆良 1
5 11 ユキノシラギク 牡3 55 中野栄治 2:03.0 1 37.4 454
[-4]
仲住達弥 7

この弥生賞からサクラスターオーと東信二騎手のコンビが始まりました。レースは、中団位置からまくり一発、メンバー最速の鋭い差し脚を見せて、重賞初制覇を遂げました。

*

第47回皐月賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 サクラスターオー 牡3 57 東信二 2:01.9    36.7 450
[-6]
平井雄二 2
2 19 ゴールドシチー 牡3 57 本田優 2:02.3 2.1/2 36.9 478
[-4]
清水出美 11
3 1 マティリアル 牡3 57 岡部幸雄 2:02.3 アタマ 37.0 490
[-4]
田中和夫 1
4 15 モガミヤシマ 牡3 57 小島太 2:02.3 アタマ 37.6 494
[-6]
古山良司 9
5 4 スーパーファントム 牡3 57 柴田政人 2:02.4 クビ 36.9 466
[-10]
中村貢 12

道中は内のマティリアル(1984.4.4)を見るような形で後方に位置したサクラスターオー。馬群の外側を徐々に進出し、4コーナーを回って直線に向くと、大外から一気に抜け出しました。2着に追い込んだゴールドシチー(1984.4.16)との差は2と2分の1馬身。勝ち時計2分1秒9は中山で行われた皐月賞ではシンボリルドルフ(1981.3.13)の2分1秒1に続く、当時史上2位の好タイムでした。

*

第48回菊花賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 サクラスターオー 牡3 57 東信二 3:08.0    49.7 446
[-4]
平井雄二 9
2 2 ゴールドシチー 牡3 57 河内洋 3:08.1 1/2 49.5 486
[+2]
清水出美 2
3 12 ユーワジェームス 牡3 57 安田富男 3:08.2 1/2 49.4 462
[0]
新関力 11
4 4 メグロアサヒ 牡3 57 飯田明弘 3:08.3 1/2 49.7 444
[-6]
境勝太郎 16
5 10 サニースワロー 牡3 57 大西直宏 3:08.4 3/4 50.3 464
[+4]
中尾銑治 7

弥生賞、皐月賞と連勝を収めて「いざ、父仔2代のダービー制覇」と息上がったのも束の間、繋靭帯炎により回避を余儀なくされました。そんなサクラスターオーの次のレースが、皐月賞以来、中202日で臨んだ菊花賞でした。

5枠9番、9番人気での出走。思えば、菊色の帽子に、重陽の数字。関西テレビの中継では「菊の季節に桜が満開」という杉本清アナウンサーの名調子も飛び出した決勝点。常識を覆した皐月賞馬による、見事な2冠達成の瞬間。

そしてまた、父サクラショウリが敗れた皐月賞、菊花賞を勝利したことにより、父仔で合わせて牡馬クラシック3冠を勝ち取ったのでした。

*

サクラスターオーが、本当の星になってから早28年。黒鹿毛の疾走も、四半世紀以上前のこととなりました。昭和は遠くになりにけり。

それでも、時が流れても、褪せることのない輝き。

まばゆく燦めいた一等星、サクラスターオー。

彼の走っていた姿は、競馬者の心の中で、ずっと、光を放ち続けます。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

20世紀の名馬 第65位 サクラスターオー 菊の季節にサクラが満開!菊の季節にサクラ~っ!    競馬動画→mylist/7354219

2016年3歳世代の活躍馬を確認する(其の参)。

ビッシュ 牝 鹿毛 2013.1.16生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・窪田康志氏 美浦・鹿戸雄一厩舎

ビッシュ(2013.1.16)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
バランセラ
栗毛 2001.3.25
仔受胎時活性値:0.75
Acatenango
栗毛 1982.4.13
種付け時活性値:0.50
Surumu
栗毛 1974.2.26
★Literat 1965
Surama 1970.3.6
Aggravate
鹿毛 1966
Aggressor 1955
Raven Locks 1945
Baranciaga
鹿毛 1991.5.4
仔受胎時活性値:0.25
Bering
栗毛 1983.3.20
種付け時活性値:1.75
Arctic Tern 1973
Beaune 1974.4.10
Maxencia
鹿毛 1977.2.2
仔受胎時活性値:1.25
Tennyson
鹿毛 1970.3.22
種付け時活性値:1.50
Matuschka
鹿毛 1972.3.10
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Lyphard4×5>

ビッシュ(2013.1.16)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Acatenango
(Alchimist系)
Bering
(Sea-Bird系)
Tennyson
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Bering
(Barbra)
3.25 母がGI2着3回
(No.19)
4番仔
(2連産目)

重賞昇格の第1回となった紫苑S(GIII)を制したのは、1番人気に応えたビッシュ。優駿牝馬(GI)3着からひと夏超えてパワーアップした姿を見せました。

ビッシュの最優性先祖は祖母父Bering。Beringは現役時代7戦5勝2着1回3着1回で、その主な勝ち鞍にシャンティイ芝2400mを2分24秒1のレコードで制したジョッケクルブ賞(仏GI)、オカール賞(仏GII)、ノアイユ賞(仏GII)、ニエル賞(仏GIII)があり、現役最終戦となった満3歳秋の凱旋門賞(仏GI)ではダンシングブレーヴ(1983.5.11)の2着でした。

栗毛の四白流星Bering、これは相手が悪すぎた、というところですね。1983年生まれの欧州の活躍馬にはダンシングブレーヴ、Beringの他にもシャーラスタニ(1983.3.27)、Mtoto(1983.4.1)、トニービン(1983.4.7)など、クラシックディスタンスの強豪が揃った強力世代でした。

Beringの代表産駒には、英2000ギニー(GI)等GI3勝のPennekamp(1992.3.26)-輸入種牡馬ナスルエルアラブ(1985.3.27)の半弟-、仏2000ギニー(GI)等GI3勝のAmerican Post(2001.2.3)、仏1000ギニー(GI)とラモナH(米GI)を制したMatiara(1992.2.28)、レーシングポストトロフィー(英GI)の勝ち馬Peter Davies(1988.3.3)、フィリーズマイル(英GI)の勝ち馬Glorosia(1995.3.4)、伊グランクリテリウム(GI)の勝ち馬Steamer Duck(1988.2.28)を始めとして、多くの重賞勝ち馬がいます。最初に名前を挙げたPennekampはBeringが満8歳時の0交配であり、種牡馬として期待したのですが、思うような活躍は見せてくれませんでした。21世紀の現代では、American Postが父系継承の担い手として気を吐いています。

ビッシュの牝系に目を転じると、母バランセラは海外4勝で、E.P.テイラーS(加GI)2着、ガーデンシティBCH(米GI)2着、クイーンエリザベス2世チャレンジカップS(米GI)2着と、GI2着3回があります。バランセラの主な勝ち鞍はリステッドのフェアウェイフライアーSにとどまりますが、先のGI2着3回を含めて重賞2着6回、3着4回と上級レースで好戦を繰り返しました。

また、ビッシュ(Biche)は、母バランセラ(Barancella)、祖母Baranciagaと3代続けて頭文字Bで始まる馬名となっています。気の早い話ですが、ビッシュの仔には頭文字Bで始まる馬名を付けてほしいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


第240回英セントレジャー(GI)の勝ち馬。

Harbour Law 牡 鹿毛 2013.3.30生 英国・Hascombe and Valiant Studs生産 馬主・Jackie Cornwell 英国・Laura Mongan厩舎

Harbour Law(2013.3.30)の4代血統表

Lawman
鹿毛 2004.5.9
種付け時活性値:0.00
Invincible Spirit
鹿毛 1997.2.17
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979.4.11
Rafha
鹿毛 1987.2.19
Kris 1976.3.23
Eljazzi 1981.4.12
Laramie
鹿毛 1994.5.10
Gulch
鹿毛 1984.4.16
Mr.Prospector 1970.1.28
Jameela 1976.3.15
Light the Lights
鹿毛 1985.4.1
Shirley Heights 1975.3.1
Lighted Glory 1972.5.8
Abunai
栗毛 2004.4.18
仔受胎時活性値:2.00
Pivotal
栗毛 1993.1.19
種付け時活性値:0.50
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev 1977.5.2
Marie d’Argonne 1981.3.21
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene 1980.5.8
Stufida 1981.3.12
Ingozi
鹿毛 1991.1.17
仔受胎時活性値:1.00
ウォーニング
青鹿毛 1985.4.13
種付け時活性値:1.25
Known Fact 1977.3.15
Slightly Dangerous 1979.4.8
Inchmurrin
鹿毛 1985.1.30
仔受胎時活性値:1.25
Lomond
鹿毛 1980.2.3
種付け時活性値:1.00
On Show
黒鹿毛 1978.4.18
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5>

Harbour Law(2013.3.30)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Lawman
(Danzig系)
Pivotal
(Nureyev系)
ウォーニング
(In Reality系)
Lomond
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ウォーニング
(Tamerett)
5.75 叔母が加国最優秀芝牝馬
(No.7-a)
5番仔
(5連産目)

*

世界最古のクラシックレースとして知られる英セントレジャー。第240回を迎えた2016年は、思わず「あぁ!!」と叫んでしまった最後の直線、1番人気だったIdaho(2013.3.14)が落馬というアクシデントがありました。そんな波乱の一戦、鋭脚を見せた6番人気の伏兵Harbour Lawが、粘り込みを図った5番人気のVentura Storm(2013.2.15)と3番人気Housesofparliament(2013.5.19)を差し切ったところが決勝点でした。Harbour Lawを管理されるローラ・モンガン調教師は、女性調教師として初めての英セントレジャー制覇となりました。

Harbour Lawの最優性先祖は祖母父ウォーニング。その「Warning」からの連想なのでしょうか、Harbour Lawの母は「Abunai」で、日本語ならば「危ない」です。さて、ウォーニングは現役時代8勝で、その主な勝ち鞍にクイーンエリザベス2世S(英GI)、サセックスS(英GI)、クイーンアンS(英GII)、シャンペンS(英GII)、リッチモンドS(英GII)があります。ウォーニングは種牡馬としても、直父系がMan o’ War(1917.3.29)につながる異系として活躍を見せ、

  1. Piccolo(1991.5.8)
    →ナンソープS(英GI)の勝ち馬
  2. Prophecy(1991.5.12)
    →チヴァリーパークS(英GI)の勝ち馬
  3. ディクタット(1995.2.25)
    →スプリントC(英GI)、モーリス・ド・ゲスト賞(仏GI)の勝ち馬。2000年の安田記念(GI)では2着
  4. Sumati(1996.4.11)
    →ジョッキークラブ大賞(伊GI)の勝ち馬
  5. Give Notice(1997.5.18)
    →カドラン賞(仏GI)の勝ち馬
  6. カルストンライトオ(1998.5.3)
    →スプリンターズS(GI)の勝ち馬。芝1000m53秒7の日本レコードホルダー(2016年現在)
  7. サニングデール(1999.4.1)
    →高松宮記念(GI)の勝ち馬。芝1200mの重賞を5勝

というGI勝ち馬を始めとして多数の重賞勝ち馬を送り込みました。ウォーニングと同じく短距離戦を得意とする産駒が基本ですが、SmatiのようにクラシックディスタンスのGIを勝つ馬もいれば、Give Noticeのように4000mのGIを勝つ馬もいました。合わせて、日本ではアヌスミラビリス(1992.3.15)、ダンツジャッジ(1999.6.20)、タニノマティーニ(2000.5.23)等が重賞勝ち馬として知られています。アヌスミラビリスは、UAE調教馬として出走した1996年の毎日王冠(GII)における、トーヨーリファール(1990.5.10)との「直父系Man o’ War系馬のワンツーフィニッシュ」に喫驚したものです。

ウォーニングの馬主であるハーリド・ビン・アブドゥラーの活躍馬は、日本の軽種馬事業に縁が深く、ウォーニングの半弟コマンダーインチーフ(1990.5.18)、コマンダーインチーフの父にして1980年代欧州最強馬ダンシングブレーヴ(1983.5.11)等も輸入種牡馬として活躍しました。その他にも、1996年の1年だけのリースでしたが、デインヒル(1986.3.26)も今となっては「よく日本に来てくれたものだ」と思います。また、現代では社台SSに繋養されているワークフォース(2007.3.14)がいます。日本風に言うと「薄緑、桃襷、白袖」の勝負服、桃色の帽子を鞍上にして駆けた駿馬たちが、日本の競馬の血統レベルを底上げしてくれています。

閑話休題。Harbour Lawの牝系に目を転じると、叔母ミスケラー(2006.4.19)はE.P.テイラーS(加GI)、カナディアンS(加GII)と北米重賞2勝を挙げ、2010年には加国ソヴリン賞の最優秀芝牝馬に選出されました。ミスケラーは、カタカナ表記のとおり、繁殖牝馬として日本に輸入されています。また、曾祖母InchmurrinはチャイルドS(英GII)の勝ち馬、Inchmurrinの仔Inchinor(1990.2.16)は英GIII3勝でしたが、異系種牡馬Ahonoora(1975.4.12)の仔らしさを見せて、種牡馬としてGI勝ち馬5頭を輩出しました。InchinorのGI勝ち産駒の中では、Notnowcato(2002.3.25)による2007年のエクリプスS(英GI)における「1頭だけ外ラチ沿いを駆けての勝利」が、よくよく知られています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


2017年のクラシック候補生を確認する(其の壱)。

レヴァンテライオン 牡 黒鹿毛 2014.3.23生 米国・Hargus Sexton, Sandra Sexton, Tom Bozarth & Silver Fern Farm LLC生産 馬主・ライオンレースホース(株) 栗東・矢作芳人厩舎

レヴァンテライオン(2014.3.23)の4代血統表
Pioneerof the Nile
黒鹿毛 2006.5.5
種付け時活性値:1.75
エンパイアメーカー
黒鹿毛 2000.4.27
Unbridled
鹿毛 1987.3.5
Fappiano 1977.5.19
Gana Facil 1981.2.9
Toussaud
黒鹿毛 1989.5.6
El Gran Senor 1981.4.21
Image of Reality 1976.5.18
Star of Goshen
鹿毛 1994.4.21
Lord at War
栗毛 1980.10.1
General 1974
Luna de Miel 1974
Castle Eight
鹿毛 1984.4.2
Key to the Kingdom 1970.3.12
Her Native 1973.5.10
Ghostly Darkness
黒鹿毛 2008.3.2
仔受胎時活性値:1.25
Ghostzapper
鹿毛 2000.4.6
種付け時活性値:1.75
Awesome Again
鹿毛 1994.3.29
Deputy Minister 1979.5.17
Primal Force 1987.4.27
Baby Zip
鹿毛 1991.3.24
Relaunch 1976.3.16
Thirty Zip 1983.4.23
Dark Hours
鹿毛 1992.2.24
仔受胎時活性値:1.75
Dynaformer
黒鹿毛 1985.4.1
種付け時活性値:1.50
Roberto 1969.3.16
Andover Way 1978.4.11
Star Reputation
鹿毛 1985.3.30
仔受胎時活性値:1.50
Star Spangled
鹿毛 1974.3.20
種付け時活性値:0.50
Iva Reputation
鹿毛 1979.4.3
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:In Reality5×5>

レヴァンテライオン(2014.3.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Pioneerof the Nile
(Mr.Prospector系)
Ghostzapper
(Deputy Minister系)
Dynaformer
(Roberto系)
Star Spangled
(Round Table系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Pioneerof the Nile 5.75 祖母が北米15勝
(No.7)
初仔?

第48回函館2歳S(GIII)を2番人気で制して2014年生まれ世代最初のJRA重賞勝ち馬となりました、レヴァンテライオン。その馬名は「東方(伊)+ライオン。東方のライオン」という意味だそうです。

レヴァンテライオンの最優性先祖は、父Pioneerof the Nile。Pioneerof the Nileは現役時代に5勝を挙げ、サンタアニタダービー(米GI)、キャッシュコールフュチュリティ(米GI)、サンフェリペS(米GII)、ロバートBルイスS(米GII)と重賞4勝。その重賞4勝は2歳末から3歳春からに掛けて4連勝でなされ、ケンタッキーダービー(米GI)はMine That Bird(2006.5.10)の2着でした。Pioneerof the Nileの代表産駒は、言わずもがなで、American Pharoah(2012.2.2)。American Pharoahは、2015年にAffirmed(1975.2.21)以来37年ぶりの米国3冠を達成しました。

*

ヴゼットジョリー 牝 黒鹿毛 2014.2.28生 千歳・社台ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 栗東・中内田充正厩舎

ヴゼットジョリー(2014.2.28)の4代血統表
ローエングリン
栗毛 1999.6.8
種付け時活性値:1.50
シングスピール
鹿毛 1992.2.25
In the Wings
鹿毛 1986.1.19
Sadler’s Wells 1981.4.11
ハイホーク 1980.3.17
Glorious Song
鹿毛 1976.4.22
Halo 1969.2.7
Ballade 1972.3.10
カーリング
黒鹿毛 1992.2.17
Garde Royale
黒鹿毛 1980.3.24
Mill Reef 1968.2.23
Royal Way 1969.4.29
Corraleja
鹿毛 1982.3.9
Carvin 1962
Darling Dale 1976.3.30
フレンチビキニ
鹿毛 2002.5.28
仔受胎時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.75
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
フェンジー
青鹿毛 1994.4.24
仔受胎時活性値:1.75
Saumarez
黒鹿毛 1987.3.28
種付け時活性値:1.50
Rainbow Quest 1981.5.15
Fiesta Fun 1978.2.2
Belle et Chere
黒鹿毛 1985.2.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
種付け時活性値:1.75
Madge
黒鹿毛 1975.4.20
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Halo4×3、Northern Dancer5×5>

ヴゼットジョリー(2014.2.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ローエングリン
(Sadler’s Wells系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Saumarez
(Red God系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(フレンチビキニ)
4.75 or 2.75 半姉ベルルミエール
(No.1-u)
4番仔
(流産&不受胎後)

第36回新潟2歳S(GIII)を3番人気で制したのは、ヴゼットジョリー。その馬名は「あなたは美しいですね(仏)」という意味だそうです。

ヴゼットジョリーは、ロゴタイプ(2010.3.10)に続いて、種牡馬ローエングリンにとって2頭目のJRA重賞勝ち馬となりました。ロゴタイプとヴゼットジョリー、2頭に共通する点としては、

  1. 母が前年産駒なし後の仔
  2. 最優性先祖が母父サンデーサイレンス
  3. 自身の毛色が黒鹿毛

が挙げられます。また、ヴゼットジョリーは、ロゴタイプが朝日杯フューチュリティステークス(GI)を制した翌年、2013年に種付けされた世代です。パターンとして「ローエングリン×SS牝馬」を狙われたというところもありますでしょうか。

では、以下にヴゼットジョリーのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Belle et Chere 1985.2.19 0勝
|フェンジー 1994.4.24 3勝
||フレンチビキニ 2002.5.28 4勝
|||ベルルミエール 2011.4.14 現役 阪神牝馬S(GII)2着 北九州記念(GIII)3着
|||ヴゼットジョリー 2014.2.28 (本馬) 新潟2歳S(GIII)

↑の近親牝系図には現れませんが、曾祖母Belle et Chereの半姉Ma Biche(1980.1.23)は7勝を挙げ、英1000ギニー(GI)、フォレ賞(仏GI)、チヴァリーパークS(英GI)、ロベールパパン賞(仏GI)とGI4勝の名牝でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。


第147回トラヴァーズS(米GI)の勝ち馬。

Arrogate 牡 芦毛 2013.4.11生 米国・Clearsky Farms生産 馬主・Juddmonte Farms, Inc 米国・Bob Baffert厩舎

Arrogate(2013.4.11)の4代血統表
Unbridled’s Song
芦毛 1993.2.18
種付け時活性値:0.75
Unbridled
鹿毛 1987.3.5
Fappiano
鹿毛 1977.5.19
Mr.Prospector 1970.1.28
Killaloe 1970.3.17
Gana Facil
栗毛 1981.2.9
Le Fabuleux 1961
Charedi 1976.4.12
Trolley Song
芦毛 1983.4.13
Caro
芦毛 1967.4.11
フォルティノ 1959.4.19
Chambord 1955
Lucky Spell
鹿毛 1971.1.28
★Lucky Mel 1954.3.7
Incantation 1965
Bubbler
黒鹿毛 2006.4.5
仔受胎時活性値:1.50
Distorted Humor
栗毛 1993.3.19
種付け時活性値:1.00
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
Mr.Prospector 1970.1.28
File 1976.4.30
Danzig’s Beauty
鹿毛 1987.3.7
Danzig 1977.2.12
Sweetest Chant 1978.5.11
Grechelle
黒鹿毛 1995.3.11
仔受胎時活性値:0.50
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
種付け時活性値:1.75
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Meadow Star
栗毛 1988.5.19
仔受胎時活性値:1.50
Meadowlake
栗毛 1983.3.12
種付け時活性値:1.00
Inreality Star
鹿毛 1979.1.16
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Mr.Prospector4×4、In Reality5×5、Northern Dancer5×5>

Arrogate(2013.4.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Unbridled’s Song
(Mr.Prospector系)
Distorted Humor
(Mr.Prospector系)
Deputy Minister
(Northern Dancer系)
Meadowlake
(Princequillo系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Deputy Minister
(Vice Regent)
5.50 or 3.50 曾祖母が米GI6勝
(No.16-g)
初仔?

*

「真夏のダービー」の異名でも知られる米国3歳馬の伝統の一戦、トラヴァーズS。第147回を迎えた2016年の勝ち馬は、Arrogate。サラトガダート10ハロンの最内枠から好発進、そのまま逃げの手に出ました。マイク・スミス騎手に誘われたArrogate、直線では後続をまったく相手にせず、あれよあれよと突き放すと、2着のAmerican Freedom(2013.4.27)に13と2分の1馬身差、日本で言うところの大差で圧勝。その勝ち時計1分59秒36は、サラトガダート10ハロンのコースレコードでした。近30年では、かのEasy Goer(1986.3.21)の2分0秒40が最速だったトラヴァーズSの勝ち時計。2分1秒から2分3秒台で決着することが多いこのレースで、いきなりのコースレコードを叩き出したArrogate。米国の10ハロン戦線に現れた、スター候補です。

では、以下にArrogateのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Meadow Star 1988.5.19 11勝 ブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズ(米GI) エイコーンS(米GI) マザーグースS(米GI) フリゼットS(米GI) メイトロンS(米GI) スピナウェイS(米GI)ほか
|Grechelle 1995.3.11 1勝 ゴールデンロッドS(米GIII)3着
||Bubbler 2006.4.5 6勝 ウィジャボードディスタフH(米GIII)3着
|||Arrogate 2013.4.11 (本馬) トラヴァーズS(米GI)

やはり曾祖母Meadow Starの戦績が目立ちます。Meadow Starは通算20戦11勝で、その主な勝ち鞍にブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズ、エイコーンS、マザーグースS、フリゼットS、メイトロンS、スピナウェイS、カムリーS(米GII)、スカイラヴィルS(米GII)、アストリアS(米GIII)と、重賞9勝を挙げ、その内GI6勝。2歳時は7戦7勝でブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズを制してエクリプス賞2歳牝馬王者に選出。3歳時もエイコーンS、マザーグースSと勝ち、あとひとつ、CCAオークス(米GI)を勝てばニューヨーク牝馬3冠を達成するところでしたが、Lite Light(1988.2.2)の2着に敗れ、惜しくもなりませんでした。また、Arrogateの高祖母Inreality Starの全弟に輸入種牡馬パーフライト(1981.2.11)がいます。同馬は6勝を挙げ、ワシントンパークS(米GII)勝ち、アーリントンクラシック(米GI)2着などがあります。産駒はカミノスオード(1988.5.6)、フライトスズカ(1992.4.24)、コシノリュウオー(1990.4.1)、カミノエルフ(1989.5.5)などが重賞好戦馬として頑張りました。

#余談。上述のLite Lightはケンタッキーオークス(米GI)、サンタアニタオークス(米GI)、ラスヴァージネスS(米GI)の勝ち馬でもあり、歌手M.C.ハマーの持ち馬としても知られました。

彗星の如く現れたArrogateは、今年2016年4月にデビューし、5戦目のこのトラヴァーズSが重賞初挑戦でした。裏街道と思われるところからでも強い馬が現れるのが、米国競馬の底力ですね。Arrogateのこれからの走りにも期待したいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。