第23回NHKマイルカップ(GI)の勝ち馬-ケイアイノーテック(2015.4.7)-

ケイアイノーテック 牡 鹿毛 2015.4.7生 新冠・隆栄牧場生産 馬主・亀田和弘氏 栗東・平田修厩舎

ケイアイノーテック(2015.4.7)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
ケイアイガーベラ
栗毛 2006.4.27
仔受胎時活性値:2.00
Smarty Jones
栗毛 2001.2.28
種付け時活性値:1.00
Elusive Quality
鹿毛 1993.1.27
★Gone West 1984.3.10
Touch of Greatness 1986.4.30
I’ll Get Along
鹿毛 1992.3.11
Smile 1982.3.26
Dont Worry Bout Me 1983.3.5
アンナステルツ
鹿毛 1996.3.24
仔受胎時活性値:0.25
Danzig
鹿毛 1977.2.12
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Edge
栗毛 1978.4.10
仔受胎時活性値:0.25
Damascus
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:1.25
Ponte Vecchio
鹿毛 1970.3.18
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4>

ケイアイノーテック(2015.4.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Smarty Jones
(Mr. Prospector系)
Danzig
(Northern Dancer系)
Damascus
(Sword Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Damascus
(ケイアイガーベラ)
4.25 母がGIII2勝馬
(No. 9-e)
2番仔
(2連産目)

*

2018年の第23回NHKマイルカップ(GI。東京芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11ケイアイノーテック 牡3 57 藤岡佑介 1:32.8    33.7 456
[0]
平田修 6
2 9ギベオン 牡3 57 M.デムーロ 1:32.8 クビ 34.5 508
[+6]
藤原英昭 2
3 17レッドヴェイロン 牡3 57 岩田康誠 1:32.8 アタマ 34.1 474
[+4]
石坂正 9
4 16ミスターメロディ 牡3 57 福永祐一 1:33.0 3/4 34.9 486
[+4]
藤原英昭 7
5 5プリモシーン 牝3 55 戸崎圭太 1:33.0 クビ 34.0 478
[0]
木村哲也 5

2018年の第23回NHKマイルカップ。「栴檀は双葉より芳し」という言葉もありますが、2015年生まれ世代におけるJRA新馬戦勝ち馬の第1号だったケイアイノーテック、東京芝1600mの大一番で出走18頭中唯一となる上がり3ハロン33秒台の切れ味を見せて、見事3歳マイル王に輝きました。最後の最後、よくぞ届いたもの。 ケイアイノーテック、その馬名意味は「冠名+水上の(仏)」ということです。

ケイアイノーテックの鞍上の藤岡佑介騎手は、デビュー15年目の嬉しい嬉しいJRA・GI初勝利。昨日、第66回京都新聞杯(GII)を制したステイフーリッシュ(2015.2.22)を紹介した際、

今回テン乗りとなった藤岡佑介騎手は、2018年は重賞で「上手い」と思わされる騎乗も目立ちます。ホントに、ここいらでJRA・GI勝ちを収めて、さらなる飛躍を見せて欲しいものです。

と書いたら、すぐにJRA・GI勝ちを収めてくれました^^。ジーワン勝利自体は、サマーウインド(2005.5.25)の2010年の第10回JBCスプリント(JpnI)、サマリーズ(2010.5.6)の2012年の第63回全日本2歳優駿(Jpn)により遂げられていましたが、JRAでの勝利は、また格別なものでしょう。ケイアイノーテック、ステイフーリッシュ共にテン乗りによる勝利でしたが、初騎乗で重賞をポンポンと勝たれるのですから、藤岡騎手のその技量、確かなものです。NHKマイルカップは藤岡佑介、藤岡康太の兄弟騎手に縁のあるGIとなり、弟の康太騎手のGI初勝利が、2009年の第14回、ジョーカプチーノ(2006.4.11)によるものでした。また、管理される平田修調教師は、2012年の第17回のカレンブラックヒル(2009.2.19)以来となるNHKマイルカップ2勝目となり、このゴールデンウィーク中にはゴールドドリーム(2013.4.19)により第30回かしわ記念(JpnI)制覇も遂げられており、正に黄金週間となりました。併せて、馬主の亀田和弘氏も嬉しいGI初制覇、生産の隆栄牧場はニシノスキー(1980.4.1)で制した1982年の第34回朝日杯3歳S(現朝日杯フューチュリティS、GI)以来36年ぶりとなるGI級レースの勝利でした。皆様、おめでとうございました。

*

ケイアイノーテックの最優性先祖である曾祖母父Damascusは現役時代に21勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第99回ベルモントS(現米GI)、第92回プリークネスS(現米GI)、第104回トラヴァーズS(現米GI)、第49回ジョッキークラブゴールドC(現米GI)、第14回ウッドワードS(現米GI)、第17回マリブS(現米GI)などを含む、1960年代を飾る米国の名馬の一角です。特によく知られているのが、1967年に行われた第14回ウッドワードS。1歳年上のBuckpasser(1963.4.28)、同い年のDr. Fager(1964.4.6)という、やはり米国史上に残る名馬2頭を向こうに回して、10馬身差の大圧勝を収めました。

第14回ウッドワードSのラストは、もっぱらBuckpasserとDr. Fagerの2着争いに焦点が当たり、肝心のDamascusは、ゴール後にちょこっとだけ映っています。2頭のはるか前方でゴールしていたDamascus、神懸り的な強さを見せた一戦でした。

そんなDamascusは種牡馬としても活躍し、米国におけるTeddy(1913)系の中興の祖とも言うべき存在となりました。以下、代表産駒と共に示すGレースのレース名および格付けは、いずれも施行当時のものです。

  1. Gold and Myrrh(1971.4.5)
    →メトロポリタンH(米GI)、ガルフストリームパークH(米GI)ほか
  2. ジヤツジヤー(1971.3.29)
    →フロリダダービー(米GI)、ブルーグラスS(米GI)ほか。スーパーショット(1983.4.18)の父
  3. ラバージヨン(1971.2.23)
    →アーリントンワシントンフューチュリティ(米GI)ほか。ニッポーテイオー(1983.4.21)、タレンティドガール(1984.4.27)の母父
  4. Soy Numero Uno(1973.4.21)
    →フューチュリティS(米GI)ほか
  5. Pacific Princess(1973.5.10)
    →デラウェアオークス(米GI)ほか。ビワハヤヒデ(1990.3.10)ナリタブライアン(1991.5.3)ファレノプシス(1995.4.4)キズナ(2010.3.5)の祖母
  6. Private Account(1976.4.26)
    →ガルフストリームパークH(米GI)、ワイドナーH(米GI)ほか
  7. Highland Blade(1978.4.26)
    →ブルックリンH(米GI)、マールボロC招待H(米GI)、パンアメリカンH(米GI)ほか
  8. Desert Wine(1980.2.23)
    →ハリウッドゴールドC(米GI)、チャールズH.ストラブS(米GI)、カリフォルニアンS(米GI)ほか
  9. Time for a Change(1981.1.13)
    →フラミンゴS(米GI)ほか
  10. オジジアン(1983.3.17)
    →ジェロームH(米GI) 、フューチュリティS(米GI)、ドワイヤーS(米GI)ほか。エイシンワシントン(1991.5.5)の父
  11. Crusader Sword(1985.4.7)
    →ホープフルS(米GI)ほか
  12. Eastern Echo(1988.3.4)
    →フューチュリティS(米GI)

カタカナ馬名の産駒もチラホラ見え、そしてまた日本では、やはりPacific Princessの存在が大きいですね。0の理論的にはDamascusが満8歳時のミニモの遺伝を受けたPacific Princess、孫の世代に名馬を続出させました。

*

藤岡佑介騎手にGI初勝利をプレゼントしたケイアイノーテック。藤岡騎手にとっては、武豊騎手の騎乗停止に伴う代役で回って来たチャンスでしたが、それを勝利で射止めたのですから、次走以降も藤岡騎手と共に頑張って欲しいと願います。藤岡騎手、ケイアイノーテックと共に、いざ行かんマイル王者への道。

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。