第19回ジャパンダートダービー(JpnI)の勝ち馬

ヒガシウィルウィン 牡 栗毛 2014.3.30生 新ひだか・グランド牧場生産 馬主・(株)MMC 船橋・佐藤賢二厩舎

ヒガシウィルウィン(2014.3.30)の4代血統表
サウスヴィグラス
栗毛 1996.4.19
種付け時活性値:0.25
エンドスウィープ
鹿毛 1991.5.31
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
Mr. Prospector 1970.1.28
File 1976.4.30
Broom Dance
鹿毛 1979.4.10
Dance Spell 1973.3.29
Witching Hour 1960.3.31
ダーケストスター
黒鹿毛 1989.1.31
Star de Naskra
黒鹿毛 1975.2.15
Naskra 1967.3.15
Candle Star 1967.4.4
Minnie Riperton
黒鹿毛 1974.4.25
Cornish Prince 1962.3.29
English Harbor 1957.3.15
プリモタイム
鹿毛 2004.4.15
仔受胎時活性値:0.25
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985
種付け時活性値:0.50
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Kelley’s Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark 1963.4.7
Golden Trail 1958.3.5
キハク
鹿毛 1993.5.13
仔受胎時活性値:0.50
アサティス
鹿毛 1985.3.28
種付け時活性値:1.75
Topsider 1974.3.15
Secret Asset 1977.4.21
ウイニングベット
鹿毛 1985.5.24
仔受胎時活性値:1.75
アローエクスプレス
鹿毛 1967.4.10
種付け時活性値:0.25
ノースフエイス
鹿毛 1981.3.31
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Graustark4×5(母方)、Northern Dancer5×5>

ヒガシウィルウィン(2014.3.30)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サウスヴィグラス
(Mr. Prospector系)
ブライアンズタイム
(Roberto系)
アサティス
(Northern Dancer系)
アローエクスプレス
(Grey Sovereign系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
アサティス
(Flower Bowl)
3.25 叔母タイニーダンサー
(No. 4-d プロポンチス系)
5番仔
(5連産目)

*

第19回ジャパンダートダービー(JpnI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4ヒガシウィルウィン 牡3 56 本田正重 2:05.8   38.2 459
[+5]
佐藤賢二 5
2 8サンライズソア 牡3 56 川田将雅 2:05.8 クビ 38.4 502
[+4]
河内洋 4
3 3タガノディグオ 牡3 56 川島信二 2:06.0 1 38.1 526
[+5]
宮徹 2
4 10リゾネーター 牡3 56 木幡巧也 2:06.1 クビ 38.7 537
[+2]
牧光二 3
5 14ノーブルサターン 牡3 56 鮫島良太 2:06.4 1.3/4 39.2 507
[+6]
牧浦充徳 8

2017年の第19回ジャパンダートダービー。2010年の第12回を制したマグニフィカ(2007.3.22)以来7年ぶりとなった地方馬による勝利を収めたのは、前走第63回東京ダービーでも大井ダート2000mを制していた、ヒガシウィルウィン。主戦の森泰斗騎手が骨折のために乗り替わり、テン乗りとなった本田正重騎手に導かれて、ヒガシウィルウィン。道中先行6番手から進めると、直線では馬場中央を懸命に伸び、内のサンライズソア(2014.3.9)、外のタガノディグオ(2014.2.10)という中央勢を抑えて見事に戴冠。東京ダービーとジャパンダートダービーの連勝は、1999年のオリオンザサンクス(1996.4.10)、2001年のトーシンブリザード(1998.5.15)に続いて3頭目の快挙。なお、トーシンブリザードは、ヒガシウィルウィンと同じく佐藤賢二調教師の管理馬でした。

種牡馬サウスヴィグラスにとっては、初めての2000m級のジーワン勝ち馬となった産駒ヒガシウィルウィン。サウスヴィグラスは現役時代に16勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第3回JBCスプリント(現JpnI)、根岸S(GIII)2回、北海道スプリントC(現JpnIII)2回、クラスターC(現JpnIII)、かきつばた記念(現JpnIII)、黒船賞(現JpnIII)と重賞8勝の名ダートスプリンターでした。引退の花道をハナ差で飾った大井1190mのJBCスプリント勝ちを手土産に繁殖界入りすると、2017年度も種付け料150万円という人気種牡馬の地位を維持する活躍を見せています。

そんなサウスヴィグラスの代表産駒には、

  1. ラブミーチャン(2007.3.19)
    →全日本2歳優駿(JpnI)、東京盃(JpnII)、兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)、クラスターC、東京スプリント(JpnIII)ほか
  2. コーリンベリー(2011.4.13)
    →JBCスプリント、東京スプリント、かきつばた記念ほか
  3. ヒガシウィルウィン(2014.3.30)
    →本稿の紹介馬
  4. タイニーダンサー(2013.4.24)
    →関東オークス(JpnII)、北海道2歳優駿(JpnIII)、エーデルワイス賞(JpnIII)ほか。上述のとおりヒガシウィルウィンの叔母
  5. トーホウドルチェ(2005.3.30)
    →マリーンC(JpnIII)ほか
  6. ナムラタイタン(2006.5.20)
    →武蔵野S(GIII)ほか
  7. ハルサンサン(2008.5.2)
    →TCK女王盃(JpnIII)ほか
  8. ハニーパイ(2010.4.16)
    →エーデルワイス賞ほか
  9. キタサンサジン(2012.2.16)
    →東京スプリント

等がいます。ダートの重賞馬が揃っていることからも明らかなように、地方競馬で活躍する産駒が多く、サウスヴィグラスは2012年、2015年、2016年と地方競馬の首位種牡馬に輝いています。また、上述の9頭の中央交流及び中央重賞を制している馬のうち4頭が、グランド牧場の生産馬です。ラブミーチャン、ヒガシウィルウィン、タイニーダンサー、ハニーパイ。むぅ、サスガは1927年開場の名門。

ヒガシウィルウィンの牝系は、グランド牧場が継承されている、小岩井の4号族プロポンチス(1897)系。以下にヒガシウィルウィンのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

キハク 1993.5.13 3勝
|レーザーズエッジ 2002.4.12 2勝 ダイヤモンドS(GIII)3着
|プリモタイム 2004.4.15 1勝
||ヒガシウィルウィン 2014.3.30  ジャパンダートダービー(JpnI) 東京ダービー 京浜盃 ニューイヤーC サンライズCほか
|ホウザン 2005.4.8 2勝 北海道2歳優駿(JpnIII)2着、札幌2歳S(GIII)3着
|ブンブイチドウ 2007.4.25 2勝 全日本2歳優駿(JpnI)2着 北海道2歳優駿(JpnIII)3着
|タイニーダンサー 2013.4.24 現役 関東オークス(JpnII) エーデルワイス賞(JpnIII) 北海道2歳優駿ほか

ヒガシウィルウィンの祖母キハクは、その馬名から印象に残る牝馬でした。1993年生まれ世代、エアグルーヴ(1993.4.6)やファイトガリバー(1993.3.17)等と共に第57回優駿牝馬(GI)を走っていました。そんなキハク、↑の図のとおり仔出しは良好。重賞勝ちを収めている仔タイニーダンサー、孫ヒガシウィルウィンは共にサウスヴィグラス産駒ですね。0の理論的には満16歳時の0交配を受けたタイニーダンサー、満17歳時の0.25交配を受けたヒガシウィルウィン。最優性先祖は両馬共にアサティスということで、両馬共に2000m級の重賞を制しているのは、11ハロン以上の欧州グループレースを5勝しているアサティスの影響があるのかもしれませんね。また、仔ブンブイチドウは2009年の第60回全日本2歳優駿で2着に頑張りましたが、そのレースの1着がラブミーチャンでした。サスガは名門グランド牧場、生産馬のワンツーフィニッシュ。

#余談。ラブミーチャンが制した第60回全日本2歳優駿。1番人気ビッグバン(2007.4.28)、2番人気ラブミーチャン、3番人気ナンテカ(2007.2.25)。実はいずれもグランド牧場の生産馬。ナンテカは父スマートボーイ(1995.5.10)というところも泣かせます。

*

中央馬にも伍して戦えるところを見せ、なおかつダービーダブル制覇を遂げた、ヒガシウィルウィン。更なる勝利を目指して、これからも頑張って欲しい3歳馬です。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。