第178回ジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬-Study of Man(2015.4.9)-

Study of Man 牡 鹿毛 2015.4.9生 愛国・Flaxman Stables Ireland Ltd生産 馬主・Flaxman Stables Ireland Ltd 仏国・P Bary厩舎

Study of Man(2015.4.9)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
セカンドハピネス
鹿毛 2002.5.7
仔受胎時活性値:1.00
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
種付け時活性値:0.50
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
Northern Dancer 1961.5.27
South Ocean 1967.4.8
Terlingua
栗毛 1976.2.7
Secretariat 1970.3.30
Crimson Saint 1969.3.15
Miesque
鹿毛 1984.3.14
仔受胎時活性値:0.25
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.50
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Pasadoble
鹿毛 1979.4.1
仔受胎時活性値:1.00
Prove Out
栗毛 1969.3.15
種付け時活性値:0.25
Santa Quilla
黒鹿毛 1970
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4×5>

Study of Man(2015.4.9)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
Prove Out
(Ribot系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nureyev
(Miesque)
4.25 or 2.25 祖母がGI10勝の名牝
(No. 20)
8番仔
(2連産目)

*

2018年の第178回ジョッケクルブ賞(仏GI。シャンティイ芝2100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6Study of Man 牡3 58 Stephane Pasquier 2:07.44 P Bary 2
2 17 Patascoy 牡3 58 Mickael Barzalona 1/2 X Thomas-Demeaulte 9
3 9 Louis D’or 牡3 58 Antoine Hamelin アタマ T Castanheira 13
4 16 Intellogent 牡3 58 Pierre-Charles Boudot アタマ F Chappet 8
5 5 Not Mine 牡3 58 Olivier Peslier 1 1/2 C Ferland 10

2018年の第178回ジョッケクルブ賞。「英国のかたきを仏国で討つ」とでも言いましょうか。第239回英ダービー(GI)で期待されたSaxon Warrior(2015.1.26)は残念ながら4着でした。けれどStudy of Man、仏国はシャンティイ芝2100mにおいて、直線の激しい攻防を制して、見事に第178回ジョッケクルブ賞で勝利を収めました。結果を先に知っていて、後追いで動画を見ましたが、決勝点で思わず「偉い!!」と声を上げてしまいました。Study of Man、本当に偉い。また、5着に入ったNot Mine(2015.3.20)は、2011年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬であるDabirsim(2009.2.5)の仔、つまりはハットトリック(2001.4.26)の孫です。Not Mineの鞍上がハットトリックにGI勝利をもたらしたオリビエ・ペリエ騎手であることも縁でしょうか。サンデーサイレンスの血、遠く離れた仏国の地で、頑張っています。

Study of Manの鞍上であるステファン・パスキエ騎手はジョッケクルブ賞初制覇。パスキエ騎手と言えば、Study of Manの父ディープインパクトが挑んだ2006年の第85回凱旋門賞(仏GI)を制したRail Link(2003.3.26)の鞍上でもありました。ディープインパクトの凱旋門賞制覇を阻んだ騎手が、ディープインパクトの仔で仏国クラシックの最高峰を制する。奇縁が巡りました。Study of Manを管理されるパスカル・バリー調教師は、1994年の第154回のCeltic Arms(1991.1.20)、1996年の第156回のRagmar(1993.3.26)、1998年の第158回のドリームウェル(1995.1.31)、2002年の第162回のSulamani(1999.4.9)-半兄ドリームウェルとの兄弟制覇-、2004年の第164回のBlue Canari(2001.2.2)に続いて、実に6回目のジョッケクルブ賞制覇となりました。Study of Manの馬主であるフラックスマン・ステーブルス・アイルランド。平たく言えばニアルコス・ファミリーですが、ニアルコス・ファミリーとして見れば、1993年の第153回のHernando(1990.2.8)、1998年の第158回のドリームウェル、2002年の第162回のSulamaniに続いて4回目のジョッケクルブ賞制覇でした。皆様、おめでとうございました。

#余談。バリー師の管理されたジョッケクルブ賞勝ち馬には0の理論的に見どころの多い馬が多く、Celtic Armsはその父Comrade in Arms(1982.4.13)が満8歳時のミニモの遺伝馬、Ragmarはその父Tropular(1981.1.29)がグループレース勝ちのない超マイナー種牡馬、Sulamaniがその父Hernandoが満8歳時のミニモの遺伝馬、Blue Canariの父がAcatenango(1982.4.13)。そしてStudy of Manが欧州ではまだまだ絶対数が少ないサンデーサイレンス系。その馬選び、サスガ。

*

さて、Study of Manの最優性先祖である祖母父Nureyevは現役時代に2勝を挙げ、その主な勝ち鞍にトーマスブライアン賞(仏GIII)があり、1980年の第172回英2000ギニー(GI)1位入線失格が最後のレースとなりました。

1980年の第172回英2000ギニー。スタブロス・ニアルコス氏の服色で走ったNureyevは、さっそうと1位入線も、3位入線のポッセ(1977.5.15)に対するインターフェアにより、失格。結局、英2000ギニーの後はレースに出走することのなかったNureyev、レースで他馬に先着されることはありませんでした。

そんなNureyev、実は中島国治氏が「忘れられない思い出がある」と述べられた馬でもありました。中島氏がNureyevに関して述べられた文章を、以下に引用しておきます。

◎ヌレイエフ(Nureyev 1977年)は3戦2勝。トーマス・ブライアン賞(GIII)の勝ち馬で、イギリス2000ギニー(GI)において1位入線したが失格となった。以後競馬には出走せず種牡馬となった。同馬は2歳の夏、キーンランド・セレクト・セールにおいてユージン・オブライエン氏が130万ドルでセリ落とした。

実は、このヌレイエフには忘れられない思い出がある。1978年の夏の初めにタイヘイ牧場の六郎田靖氏が、キーンランドで馬を買うからセリ名簿から選んでみてくれ、と私が牧場へ行ったときに頼まれた。タイヘイ牧場には、アメリカン・スタッド・ブック、スタリオン・ブックなど調べるための書物が十分にあった。私は2週間の間牧場に泊まり込み、セリの出場馬を1頭ずつ綿密に調べて、そして選び出した馬がヌレイエフであった。

-「競馬最強の法則」、1998年10月号、P87より抜粋-

まま、0の理論的なお話をするブログですので、ご容赦願います^^;

*

Study of Man。仏国3歳王者として挑むこの先が真に楽しみです。そしてまた、気の早いお話ですが、サンデーサイレンスの血を欧州で根付かせるのは、果たしてStudy of ManかSaxon Warriorか。2018年の欧州クラシックを制した、2015年生まれ世代のディープインパクト産駒2頭の未来に幸多からんことを。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。