年度代表馬の同期生を辿る(其の弐拾壱)-アドマイヤベガ(1996.3.12)-

Pedigree

アドマイヤベガ 牡 鹿毛 1996.3.12生~2004.10.29没 早来・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・橋田満厩舎

アドマイヤベガ(1996.3.12)の4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.25

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
ベガ
鹿毛 1990.3.8
仔受胎時活性値:1.25
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
アンテイツクヴアリユー
鹿毛 1979.2.25
仔受胎時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.25
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Moonscape
黒鹿毛 1967.3.12
仔受胎時活性値:0.75
Tom Fool
鹿毛 1949.3.31
種付け時活性値:0.25
Brazen
鹿毛 1961.5.2
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Almahmoud4×5>

アドマイヤベガ(1996.3.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Halo系)
トニービン
(ゼダーン系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
Tom Fool
(Pharamond系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トニービン
(Campanette)
3.75 母が2冠牝馬
(No. 9-f)
初仔

*

1998年11月7日の新馬戦(京都芝1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11 マヤノマタドール 牡2 54 四位洋文 1:35.5 2.1/2 35.9 456
[0]
白井寿昭 7
2 6 アペレース 牝2 53 松永幹夫 1:35.6 3/4 35.4 416
[0]
小林稔 3
3 4 フロンタルアタック 牡2 54 高橋亮 1:35.8 1.1/4 35.5 468
[0]
橋口弘次郎 6
4
(降着)
1 アドマイヤベガ 牡2 54 武豊 1:35.1    34.9 456
[0]
橋田満 1
5 9 ナムラコンコルド 牡2 54 松永昌博 1:36.0 1 36.5 444
[0]
松永善晴 9

「ベガの初仔、初めてのレースで快勝」かと思いきや、斜行の末に待っていたのは1位入線4着降着。ただ、それでもゴール前の瞬発力は並の馬ではないということの証明でした。

*

1998年のエリカ賞(阪神芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 アドマイヤベガ 牡2 54 武豊 2:06.1    35.9 464
[+8]
橋田満 1
2 3 スリリングサンデー 牡2 54 O.ペリエ 2:06.1 クビ 35.9 502
[-6]
伊藤雄二 2
3 5 マルブツミラー 牡2 54 福永祐一 2:06.3 1.1/4 36.3 422
[+4]
瀬戸口勉 3
4 2 タヤスタモツ 牡2 54 池添謙一 2:06.6 2 36.4 446
[0]
鶴留明雄 8
5 1 シマノショウグン 牡2 54 藤田伸二 2:07.0 2.1/2 36.6 486
[+2]
松元茂樹 5

成績の上では未勝利馬でしたが、アドマイヤベガ陣営が新馬戦の次に選んだのは阪神芝2000mの500万特別戦、エリカ賞。1番人気に応え、スリリングサンデー(1996.4.10)をクビだけ抑えて、勝利を収めました。

#余談。スリリングサンデーはダイワメジャー(2001.4.8)、ダイワスカーレット(2004.5.13)、ダイワルージュ(1998.5.4)等の兄ですね。新馬戦ではシンボリインディ(1996.1.20)を負かし、満3歳初戦の福寿草特別ではトゥザヴィクトリー(1996.2.22)とナリタトップロード(1996.4.4)を負かすなど、自身の素質もGI級だったと思います。満5歳秋の京都芝2400mの鳴滝特別を2分24秒0で勝ったまでは良かったのですが、脚元がついて行かなかった。それでも大好きな馬でした。

*

第15回ラジオたんぱ杯3歳S(当時GIII。現ホープフルS、GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 アドマイヤベガ 牡2 54 武豊 2:04.1    34.8 454
[-10]
橋田満 1
2 10 マチカネキンノホシ 牡2 54 岡部幸雄 2:04.2 1/2 34.8 514
[-2]
藤沢和雄 2
3 6 オースミブライト 牡2 54 武幸四郎 2:04.6 2.1/2 35.0 438
[-8]
中尾正 3
4 3 マイネルサクセス 牡2 54 松永幹夫 2:04.8 1.1/2 35.9 498
[0]
中村均 5
5 11 マチカネテルテル 牡2 54 河内洋 2:04.8 アタマ 35.3 480
[-2]
浅見秀一 6

Alysheba(1984.3.3)の甥マチカネキンノホシ(1996.4.2)、シャダイカグラ(1986.3.23)の甥オースミブライト(1996.4.10)、マイネルマックス(1994.4.13)の弟マイネルサクセス(1996.4.1)、サンシャインフォーエヴァー(1985.3.14)の甥マチカネテルテル(1996.4.5)等を引き連れて、勝利を収めたのはベガの仔アドマイヤベガ。アドマイヤベガ、満2歳時は3戦して3戦共にトップゴールで駆け抜けました。

この1998年は、橋田満厩舎のアドマイヤ勢が牡馬2歳戦を制圧したというところでした。第50回朝日杯3歳S(現朝日杯フューチュリティS、GI)はアドマイヤコジーン(1996.4.8)が勝利し、そして第15回ラジオたんぱ杯3歳Sはアドマイヤベガが勝利。両輪によるクラシック参戦が楽しみだったはずですが、アドマイヤコジーンは骨折により戦線離脱。アドマイヤベガがエースとしてクラシックに挑みました。

*

第66回東京優駿(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 アドマイヤベガ 牡3 57 武豊 2:25.3    34.4 454
[+10]
橋田満 2
2 11 ナリタトップロード 牡3 57 渡辺薫彦 2:25.4 クビ 35.0 484
[+4]
沖芳夫 1
3 14 テイエムオペラオー 牡3 57 和田竜二 2:25.6 1.1/4 35.3 468
[+4]
岩元市三 3
4 9 オースミブライト 牡3 57 蛯名正義 2:26.0 2.1/2 35.3 444
[+8]
中尾正 4
5 1 ブラックタキシード 牡3 57 的場均 2:26.3 1.3/4 36.1 430
[-6]
尾形充弘 6

1999年6月6日の日曜日に行われた第66回東京優駿。JRAの騎手登録番号は666番という武豊騎手に操られたアドマイヤベガ、母ベガも通った東京芝2400mのヴィクトリーロード、直線で先に行ったナリタトップロードとテイエムオペラオー(1996.3.13)を最後に抜き去って、先頭でゴール板を駆けました。

巷間体調不良説が流れた第59回皐月賞(GI)6着からの巻き返し。成されたのは、母仔2代の東京芝2400mのクラシックレース制覇、そして武騎手は史上初となる東京優駿連覇でした。

*

第47回京都新聞杯(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11 アドマイヤベガ 牡3 57 武豊 2:12.3    34.6 458
[+4]
橋田満 2
2 8 ナリタトップロード 牡3 57 渡辺薫彦 2:12.3 クビ 34.8 486
[+2]
沖芳夫 1
3 4 メジロロンザン 牡3 57 幸英明 2:12.5 1.1/2 35.3 474
[-14]
大久保洋吉 13
4 1 ロサード 牡3 57 江田照男 2:12.7 1.1/4 34.8 420
[+10]
橋口弘次郎 7
5 5 タヤスタモツ 牡3 57 石橋守 2:12.7 ハナ 35.3 454
[+12]
鶴留明雄 15

1番人気は譲ったものの、1着は譲らない。満3歳秋初戦のアドマイヤベガと武豊騎手、先に抜け出したナリタトップロードと渡辺薫彦騎手を、第66回東京優駿の再現かのように、決勝点でクビだけ捉えました。

*

私が初めて意識をして見たクラシック世代が、1990年生まれ世代。ビワハヤヒデ(1990.3.10)ウイニングチケット(1990.3.21)ナリタタイシン(1990.6.10)が牡馬クラシックを分け合った1993年、牝馬クラシックはベガが第53回桜花賞(GI)、第54回優駿牝馬(GI)を連勝したのでした。

そんなベガが東の空にも輝いてから6年後、愛息アドマイヤベガが同じ舞台で輝いた時。

点と点がつながり、線になった時。

競馬者として、なんとも言えず嬉しくなった日が、1999年6月6日の日曜日でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[アドマイヤベガの主な競走成績]

  1. 東京優駿(GI)、京都新聞杯(GII)、ラジオたんぱ杯3歳S(GIII)
  2. 弥生賞(GII)

通算8戦4勝、2着1回。

20世紀の名馬 第40位 アドマイヤベガ(高画質)
20世紀の名馬 第40位 アドマイヤベガ(高画質) 最近3冠を分け合う3強って出てこないなぁ……4歳4強(笑)は別にして。  競馬動画→mylist/7354219