中島国治氏関連馬(其の壱)-クライムカイザー(1973.5.22)-

クライムカイザー 牡 黒鹿毛 1973.5.22生~2000.9.27没 浦河・田中牧場生産 馬主・(有)三登 中山・佐藤嘉秋厩舎

クライムカイザー(1973.5.22)の4代血統表
ヴエンチア
黒鹿毛 1957
種付け時活性値:1.75
Relic
青毛 1945
War Relic
栗毛 1938
Man o’ War 1917.3.29
Friar’s Carse 1923
Bridal Colors
青毛 1931
Black Toney 1911
Vaila 1911
Rose O’Lynn
鹿毛 1944
Pherozshah
芦毛 1934
Pharos 1920.4.4
Mah Mahal 1928
Rocklyn
鹿毛 1937
Easton 1931
Rock Forrard 1925
クインアズマ
青毛 1968.2.6
仔受胎時活性値:1.00
シーフユリユー
青毛 1957
種付け時活性値:0.50
★Sicambre
黒鹿毛 1948
Prince Bio 1941
Sif 1936
Hell’s Fury
鹿毛 1949
Dante 1942
Sister Sarah 1930
カツラアズマ
黒鹿毛 1961.3.6
仔受胎時活性値:1.50
Premonition
鹿毛 1950
種付け時活性値:0.50
★Precipitation 1933
Trial Ground 1944
ルーミナスサイト
黒鹿毛 1952
仔受胎時活性値:2.00
Big Game
鹿毛 1939
種付け時活性値:1.00
Incandescent
鹿毛 1942
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:なし>

クライムカイザー(1973.5.22)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ヴエンチア
(Relic系)
シーフユリユー
(Prince Bio系)
Premonition
(Hurry On系)
Big Game
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ヴエンチア
(Rocklyn)
4.75 シバフジと同牝系
(No. 7)
初仔
(産駒なし後)

*

第43回東京優駿(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 20 クライムカイザー 牡3 加賀武見 2:27.6    佐藤嘉秋 4
2 8 トウシヨウボーイ 牡3 池上昌弘 2:27.8 1.1/2 保田隆芳 1
3 25 サンダイモン 牡3 稲部和久 2:28.7 5 諏訪佐市 18
4 6 フエアスポート 牡3 嶋田功 2:29.1 2.1/2 藤本冨良 8
5 19 ムーンライトミスト 牡3 田村正光 2:29.5 2.1/2 梶与四松 15

1976年の第43回東京優駿。1頭取消で27頭立てとなったこのレース、圧倒的1番人気は第36回皐月賞(現GI)まで4戦4勝のトウショウボーイ(1973.4.15)、2番人気が皐月賞2着で第27回阪神3歳S(現阪神ジュベナイルフィリーズ、GI)の勝ち馬にして関西期待のテンポイント(1973.4.19)、3番人気がトライアルのNHK杯(旧GII)を4馬身差で制した関西の秘密兵器コーヨーチカラ(1973.4.6)、そして彼らに続く4番人気がクライムカイザーでした。

クライムカイザーは東京優駿の戦前まで11戦して[4-2-2-3]。デビュー以来、掲示板を外さない安定した成績で、弥生賞(現GII)1着、京成杯(現GIII)1着、京成杯3歳S(現京王杯2歳S、GII)2着、東京4歳S(現共同通信杯、GIII)2着、第27回朝日杯3歳S(現朝日杯フューチュリティS、GI)4着、皐月賞5着と、1976年のクラシック戦線の王道を走り続けていました。

そんなクライムカイザーが、その馬名の意味のとおり、皇帝に上り詰めたのが、第43回東京優駿。

押し出されるように逃げたトウショウボーイに対して、テンポイント、コーヨーチカラは5~6番手、クライムカイザーは馬群中団からレースを進めました。レースが動いた3角から4角、外側から距離を詰めたクライムカイザー、直線を向いた時には馬場の内三分辺り。標的は先を行くトウショウボーイ唯1頭、「闘将」加賀武見騎手は、クライムカイザーの一瞬の脚を引き出しつつ内ラチを目掛けて進路を取ると、トウショウボーイと池上昌弘騎手は外に振られる形になってしまいました。

白い頭巾に黒鹿毛、緑の帽子に「黒、赤二本輪、赤袖」の勝負服が内ラチ沿いを懸命に逃げ、それを外からもう一度差し返しに行った鹿毛、赤の帽子に「海老、黄ダイヤモンド、紫袖」の勝負服。府中の直線500mは完全に2頭と2人の勝負となり、トウショウボーイと池上騎手の差し返しを1と2分の1馬身だけ抑えたところが、クライムカイザーと加賀騎手の栄光の決勝点。

「トウショウボーイは馬体を併せられると怯む」という、池上騎手の一言を突いた騎乗と言われた加賀騎手。けれど、その一言を実現できる力量が、鞍上と鞍下にあればこその、第43回東京優駿の直線でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。