ノースフライト(1990.4.12)

Pedigree

ノースフライト 牝 鹿毛 1990.4.12生~2018.1.22没 浦河・大北牧場生産 馬主・(有)大北牧場 栗東・加藤敬二厩舎

ノースフライト(1990.4.12)の4代血統表
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun
芦毛 1970.4.30
ゼダーン 1965
Khairunissa 1960
State Pension
鹿毛 1967
オンリーフオアライフ 1960
Lorelei 1950
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Priddy Fair
鹿毛 1956
Preciptic 1942
Campanette 1948
シヤダイフライト
鹿毛 1973.2.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ヒツテイングアウエー
鹿毛 1958.4.9
種付け時活性値:1.50
Ambiorix
鹿毛 1946
Tourbillon 1928
Lavendula 1930
Striking
鹿毛 1947
War Admiral 1934.5.2
Baby League 1935
フオーワードフライト
栗毛 1967.4.10
仔受胎時活性値:1.25
Porterhouse
黒鹿毛 1951
種付け時活性値:1.75
★Endeavour 1942
Red Stamp 1943
Bashful Girl
鹿毛 1961.4.12
仔受胎時活性値:1.25
Khaled
鹿毛 1943
種付け時活性値:0.25
But Beautiful
栗毛 1947
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Hyperion4×5>

ノースフライト(1990.4.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン
(ゼダーン系)
ヒツテイングアウエー
(Tourbillon系)
Porterhouse
(Phalaris系)
Khaled
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Porterhouse
(シヤダイフライト)
5.75 or 3.75 甥マリーゴツド
(No. 12-c)
9番仔
(2連産目)

*

1994年の第44回安田記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 ノースフライト 牝4 55 角田晃一 1:33.2   35.7 470
[-10]
加藤敬二 5
2 2 トーワダーリン 牝4 55 田中勝春 1:33.6 2.1/2 35.5 424
[+2]
佐山優 10
3 4 ドルフィンストリート 牡4 57 E.サンマルタン 1:33.7 3/4 36.2 504
[+4]
J.ハモンド 4
4 12 サクラバクシンオー 牡5 57 小島太 1:33.7 ハナ 36.8 498
[-2]
境勝太郎 3
5 13 スキーパラダイス 牝4 55 武豊 1:33.7 ハナ 36.4 448
[+16]
A.ファーブル 1

1994年の第44回安田記念。前年1993年に府中牝馬S(現GII、当時GIII)で初重賞勝利を収めた時と同じ舞台、東京競馬場の芝1600m。マイネルヨース(1988.6.2)、マザートウショウ(1990.4.11)等が盛んに逃げ、前半1000mのラップタイムは56秒9という超ハイペース。スタートでやや後手を踏んだノースフライトにとってはおあつらえ向きの展開となり、直線で外から内に切れ込むようにして抜け出しました。ドルフィンストリート(1990.2.27)、スキーパラダイス(1990.5.12)、サイエダティ(1990.1.26)、ザイーテン(1990.3.23)、ウィニングパートナーズ(1988.11.7)といった外国馬たちを寄せ付けない、見事な勝ちっぷりでした。なお、ノースフライトの担当だった石倉幹子厩務員は、女性初の「JRAGI馬の厩務員」となられました。また、レースの2着にはトーワダーリン(1990.4.21)が入って、日本の4歳牝馬どうしのワンツーフィニッシュ。角田晃一騎手(現調教師)と田中勝春騎手という競馬学校5期生どうしのワンツーでもあり、ゴール後に手を取り合っての姿も懐かしいものです。

*

1994年の第11回マイルチャンピオンシップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 ノースフライト 牝4 55 角田晃一 1:33.0レコード 34.2 478
[0]
加藤敬二 1
2 12 サクラバクシンオー 牡5 57 小島太 1:33.2 1.1/2 34.7 496
[+2]
境勝太郎 2
3 14 フジノマッケンオー 牡3 55 武豊 1:33.3 クビ 33.8 502
[+4]
中村好夫 3
4 7 ホッカイセレス 牝4 55 A.ムンロ 1:33.6 2 34.9 478
[-6]
伊藤正徳 4
5 13 ビコーペガサス 牡3 55 的場均 1:33.8 1.1/2 34.7 430
[0]
柳田次男 5

1994年の第11回マイルチャンピオンシップ。春のマイルGIである安田記念の覇者が、秋のマイルGIでも見事に勝利を収めました。レースでは集団の5番手の位置で折り合い、前にいるサクラバクシンオー(1989.4.14)を見る形でレースを進め、4角外側から「ゴォッ」という勢いで一気に取りつき、直線抜け出し圧勝。勝ち時計1分33秒0は、前々年にダイタクヘリオス(1987.4.10)が記録した京都芝外回り1600mのレコードを破るコースレコードタイムでした。ノースフライト、マイル戦負けなしの5戦5勝、悠然たる最終飛行を見せてくれました。

この第11回マイルチャンピオンシップの開催された日である1994年11月20日、私は生まれて初めて競馬場へ行きました。目の前でレースを見ていた私にとって、4角を回って来た時の、あのノースフライトの迫力は、一生忘れることができないと思います。ノースフライトの1位入線後、ゴール板前の位置にいた私は、勝ち時計を見て「レコードタイム!!レコードタイム!!」と叫んでいました。あれからもう24年。まさに「光陰矢の如し」です。

*

ノースフライトの牝系は、1972年に輸入されたフォーワードフライトを日本の基礎繁殖牝馬とする12号族。牝系近親の活躍馬は函館3歳S(現函館2歳S、GIII)を制した甥のマリーゴッド(1991.4.15)ぐらいですが、社台グループ総帥・吉田照哉氏によりますと……

「あのノースフライトのお母さんは16歳のときに売った馬なんですよ。だから買い手の解釈としては、私がその年齢まで辛抱して持っていたということは、どこかにいいところがある繁殖牝馬だと、そう考える方が利口だと思うんだけどね(笑)。」

-日本中央競馬会『優駿』、2000年8月号、P34より抜粋-

日本一の馬喰が辛抱して持っていた母から生まれたのが、才長けて、見目麗しい鹿毛の牝馬、ノースフライトだったのでした。

ノースフライトを想起させてくれるような強くて速い子孫に数多く出会いたいもの。フーちゃんの子孫の活躍を祈って、せめてもの手向けといたします。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>