カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の拾弐)-ロックオブジブラルタル(1999.3.8)-

ロックオブジブラルタル 牡 鹿毛 1999.3.8生 愛国・Joe Crowley, M/M Aidan P. O’Brien生産 馬主・Sue Magnier & Alex Ferguson 愛国・Aidan O’Brien厩舎

ロックオブジブラルタル(1999.3.8)の4代血統表
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:1.00

Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26 ♀
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral’s Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty
鹿毛 1968.4.15
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Spring Adieu
鹿毛 1974.5.10
Buckpasser 1963.4.28
Natalma 1957.3.26 ♀
Offshore Boom
栗毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.25
Be My Guest
栗毛 1974.4.12
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26 ♀
What a Treat
黒鹿毛 1962.5.22
Tudor Minstrel 1944.2.16
Rare Treat 1952
Push a Button
黒鹿毛 1980.5.30
仔受胎時活性値:1.00
Bold Lad
鹿毛 1964
種付け時活性値:1.75
Bold Ruler 1954.4.6
Barn Pride 1957
River Lady
鹿毛 1963.5.17
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Prince John
栗毛 1953.4.6
種付け時活性値:0.25
Nile Lily
黒鹿毛 1954.3.23
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×3、Natalma(♀)4×4×4>

ロックオブジブラルタル(1999.3.8)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
デインヒル
(Danzig系)
Be My Guest
(Northern Dancer系)
Bold Lad
(Bold Ruler系)
Prince John
(Princequillo系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Bold Lad 6.25 or 4.25 or 2.25 大伯父Riverman
(No. 10-a)
7番仔?
(2連産目?)

*

2001年の第142回グランクリテリウム(現ジャン・リュック・ラガルデール賞、仏GI。ロンシャン芝1400m)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ロックオブジブラルタル 牡2 57 Mick Kinane 1:22.90 A P O’Brien 1
2 3 Bernebeau 牡2 57 Olivier Peslier 3 A Fabre 3
3 2 Dobby Road 牡2 57 A Junk 1 1/2 Mlle V Dissaux 5
4 4 Shah Jehan 牡2 57 Jamie Spencer 2 1/2 A P O’Brien 1
5 5 Imtiyaz 牡2 57 Frankie Dettori 4 David Loder 4

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2001年の第126回デューハーストS(英GI。ニューマーケット芝7F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 ロックオブジブラルタル 牡2 57.2 Mick Kinane 1:28.70 A P O’Brien 1
2 1 Landseer 牡2 57.2 Jamie Spencer 短アタマ A P O’Brien 3
3 7 Tendulkar 牡2 57.2 Johnny Murtagh アタマ A P O’Brien 4
4 4 Where Or When 牡2 57.2 T Quinn 1 1/4 T G Mills 5
5 8 Comfy 牡2 57.2 Kieren Fallon 1 1/2 Sir Michael Stoute 2

*

2002年の第194回英2000ギニー(GI。ニューマーケット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ロックオブジブラルタル 牡3 57.2 Johnny Murtagh 1:36.50 A P O’Brien 4
2 13 Hawk Wing 牡3 57.2 Jamie Spencer クビ A P O’Brien 1
3 7 Redback 牡3 57.2 Darryll Holland 1 1/4 Richard Hannon Snr 8
4 2 Zipping 牡3 57.2 Davy Bonilla 2 1/2 Robert Collet 11
5 4 Twilight Blues 牡3 57.2 Pat Eddery クビ Brian Meehan 12

*

2002年の第82回愛2000ギニー(GI。カラ芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 ロックオブジブラルタル 牡3 57.2 Mick Kinane 1:47.30 A P O’Brien 1
2 6 Century City 牡3 57.2 Seamie Heffernan 1 1/2 A P O’Brien 2
3 1 Della Francesca 牡3 57.2 Colm O’Donoghue 3 A P O’Brien 6
4 2 Foreign Accent 牡3 57.2 Jimmy Fortune 5 John Gosden 4
5 5 Surveyor 牡3 57.2 Johnny Murtagh 短アタマ John M Oxx 3

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2002年の第158回セントジェームズパレスS(英GI。アスコット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 ロックオブジブラルタル 牡3 57.2 Mick Kinane 1:40.91 A P O’Brien 1
2 5 Landseer 牡3 57.2 Johnny Murtagh 1 3/4 A P O’Brien 3
3 7 Aramram 牡3 57.2 Steve Drowne 4 Mick Channon 6
4 3 Dupont 牡3 57.2 Darryll Holland クビ William Haggas 5
5 9 Where Or When 牡3 57.2 Jimmy Fortune 1 T G Mills 7

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2002年の第116回サセックスS(英GI。グッドウッド芝8F)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 ロックオブジブラルタル 牡3 56.7 Mick Kinane 1:38.29 A P O’Brien 1
2 3 Noverre 牡4 60.3 Frankie Dettori 2 Saeed bin Suroor 2
3 2 Reel Buddy 牡4 60.3 Richard Hughes 2 Richard Hannon Snr 4
4 6 No Excuse Needed 牡4 60.3 Johnny Murtagh 1 3/4 Sir Michael Stoute 3
5 5 Sahara Desert 牡3 56.7 P J Scallan 3 A P O’Brien 5

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2002年の第46回ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI。ロンシャン芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 ロックオブジブラルタル 牡3 56 Mick Kinane 1:39.30 A P O’Brien 1
2 4 Banks Hill 牝4 56.5 Richard Hughes 1/2 A Fabre 3
3 3 Gossamer 牝3 54.5 Jamie Spencer 1 1/2 Luca Cumani 7
4 1 プラウドウイングス 牝6 56.5 武豊 クビ J E Hammond 6
5 5 Sahara Desert 牡3 56 P J Scallan 3/4 A P O’Brien 1

*

2001年から2002年にかけて、当時の世界新記録となるGI7連勝を打ち立てた「ザ・ロック」ことロックオブジブラルタル。南北両半球、距離の長短を問わず活躍馬を輩出し続けた大種牡馬デインヒルにとって、マイル路線の最良産駒と言えるでしょう。卓越したスピードと瞬発力を以て連勝を重ねたロックオブジブラルタル、21世紀初頭の欧州を代表するスーパーマイラーでした。

今年2017年にGI年間勝利数の世界新記録を樹立したエイダン・パトリック・オブライエン調教師。毎年毎年活躍馬を送り込む同師ですが、ロックオブジブラルタルを擁した1999年生まれ世代も強力で、GI6勝の第223代英ダービー(GI)馬High Chaparral(1999.3.1)、GI4勝の第18回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)勝ち馬ヨハネスブルグ(1999.2.23)、GI3勝の第105回エクリプスS(英GI)勝ち馬Hawk Wing(1999.3.15)、GI2勝の仏2000ギニー(GI)馬Landseer(1999.2.28)、GI2勝のBlack Sam Bellamy(1999.4.21)-Galileo(1998.3.30)の全弟-、GI2勝のBallingarry(1999.4.13)等が、ロックオブジブラルタルと同期のステーブルメイトでした。むぅ、きらびやかすぎて目がくらみますね^_^;

ロックオブジブラルタルは、カタカナで表記しているとおり、2007年の1年だけですが、日本でも種牡馬供用されました。当時、「日本軽種馬協会がロックオブジブラルタルを導入する」というニュースを見聞きした時は、ビックリしたものです。0の理論的には満8歳時に供用されており、どんな産駒が生まれてくるかと期待しましたが、JRA重賞勝ちを収めた仔はニュージーランドT(GII)を制したエイシンオスマン(2008.4.29)1頭のみでした。ロックオブジブラルタルの父デインヒルも、1996年の1年だけ来日し、フサイチソニック(1997.3.24)、ブレイクタイム(1997.5.21)という2頭の重賞勝ち馬を送り込みました。ロックオブジブラルタルも、デインヒルも、よく日本で供用されたものだと思います。

では、以下にロックオブジブラルタルの代表産駒を示しておきます。代表産駒と共に示すGIレースのレース名および格付けは、いずれも施行当時のものです。

  1. Mount Nelson(2004.4.7)
    →エクリプスS(英GI)、クリテリウム・アンテルナシオナル(仏GI)ほか
  2. ダイヤモンドレラ(2004.3.23)
    →ジャストアゲームS(米GI)、ファーストレディS(米GI)ほか
  3. Eagle Mountain(2004.2.25)
    →香港カップ(GI)、英ダービー2着ほか
  4. Seventh Rock(2004.8.12)
    →ゴールドリーフメダリオン(南阿GI)ほか
  5. Rock Kingdom(2005.10.8)
    →エプソムH(豪GI)ほか
  6. Varenar(2006.2.15)
    →フォレ賞(仏GI)ほか
  7. Society Rock(2007.2.8)
    →ゴールデンジュビリーS(英GI)、スプリントC(英GI)ほか
  8. Europa Point(2007.3.19)
    →チャンピオンズチャレンジ(南阿GI)、エンプレスクラブS(南阿GI)ほか
  9. サミター(2009.2.1)
    →愛1000ギニー(愛GI)、ガーデンシティS(米GI)ほか
  10. Alboran Sea(2011.9.18)
    →ケープフライングチャンピオンシップ(南阿GI)、コンピュータフォームスプリント(南阿GI)、アラン・ロバートソン・フィリーズチャンピオンシップ(南阿GI)ほか
  11. Prince Gibraltar(2011.5.29)
    →バーデン大賞(独GI)、クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)ほか

「大伯父Riverman」という血統背景もあり、種牡馬としても大いに期待されたロックオブジブラルタル。華やかだった競走成績に比して、若干おとなしめに見える産駒成績ですが、それでもステークスウィナーの数は110頭を超えており、南北両半球でGI勝ち馬を輩出しているのですから、立派。また、日本ではブルードメアサイアーとして良駒を送り込んでおり、ミッキーアイル(2011.3.12)、ジェベルムーサ(2010.2.15)、ロジチャリス(2012.2.11)&グッドスカイ(2013.2.9)&グレイル(2015.3.7)-母プラチナチャリス(2006.1.24)の3きょうだい-の5頭がJRA重賞勝ち馬となっています。特にミッキーアイルは、豊かな先行力でGI2勝を含むJRA重賞6勝を挙げており、0の理論的にはロックオブジブラルタルが最優性先祖です。

ロックオブジブラルタル、19歳を迎える2018年も引き続きCoolmore Irelandで種牡馬供用されます。2002年のカルティエ賞年度代表馬に輝いた21世紀初頭のスーパーマイラー、種牡馬として、もうひと花、咲かせて欲しいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>